メシールの…というよりも、あらゆるというのが正しいのですが、フォアハンドでは、テイクバックでラケット面が下を向きます。スピン系のストロークでは常識というか、当然なのですが、実は、イースタングリップでも同じです。面の方向は真下というわけではなく、おおよそ45度程度です。ただし、グリップが薄いので、ラケット面はほぼ真下を向いている脳内イメージになります。
そして、ラケットヘッドは、6時よりも4時や5時方向を向いています。(ただし、打点が低い場合は、真後ろ(6時方向)になります。)
以前も書きましたが、薄めのグリップで厚い当たりを打つからと言って、ラケット面は常に地面に垂直になっているわけではないのです。かといって、スピナーのように面を伏せてスイングをして、インパクト時だけラケット面が垂直になっているわけでもありません。
実は、前者はマッケンロー、後者はエドバーグでした。そして、その二人のフォアハンドは、決して安定したショットではありませんでした。
ここが、イースタングリップの難しい点です。逆に言うと、美しいフォアハンドを打てるメシールの特長でもありました。
下の図にあるように、インパクトではそれほど強いスピンをかけるわけではないので、ラケット面は伏せられているわけではありません。
これがどのような関係になっているのか。これらは、実は、一連の流れの部分、部分となっています。つまり、理由があり、理にかなっているのです。それをうまく説明したいのですが、3次元的な動きなので、図にもしにくいため、簡単ではありません。
順序で書くと、次のようになります。
- ラケットを伏せたままテイクバック。ただし、腕ではテイクバックしないので、あくまで腰の回転でテイクバック。テイクバックではラケットヘッドは下を向く。
- テイクバックピークでは、ラケットヘッドは4時~6時方向を向く。打点が低いほど6時に近く、高いほど4時に近い。ラケットヘッドは水平またはやや上向きでもよい。(ボールによる。)
- 左手は打点方向を指す。低いボールやアプローチショットは左手を前に伸ばすが、高いボールでは左手先は4時~5時方向となる。
- フォワードスイングはインサイドアウトになる。ラケットは外から内側に入り、そこからインサイドアウトで外向きに出ていく。←この部分が一番分かりにくい。図にすると下の通り。
どうしてこんな複雑な軌跡になるのかについては、また、べつの機会に書きたいと思います。ここでは、メシールのフォアハンドはまっすぐ引いてそのまままっすぐ振りだすのではない(横方向にループになっている)という事だけを強調しておきたいと思います。
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