2013年1月10日木曜日

メシールのテニス(109) どうしてもウッドラケット?

ご存知の方もおられるかもしれませんが、ミロスラフ・メシールは、実は、ウッドラケットでシングルスの優勝した最後のプレーヤーとして記録(記憶)されています。メシール自身は、選手時代のインタビューで「グラファイトのラケットも使ってみたけれど、子どものころから使い慣れたウッドのラケットを換えることはできなかった」とコメントしています。ほとんどすべてのプレーヤーが、子どものころに使っていたウッドラケットをグラファイト系に換えていった1980年代の話です。

Youtubeに比較的最近のメシールの映像があります(こちら)。スロバキア語が分からないのですが、何やらリゾート地のようなところで、一般人とテニスをしています。

この映像では、メシールは昔のノーマルサイズのウッドラケットを使っています。すごいこだわりですが、何か理由があるのですかね?(笑)。



どうしてもウッドラケット?(おまけ)へ。

2013年1月9日水曜日

Mecir's Tennis (108) Forehand Storke on Glass Court





















メシールのテニス(107) 左手の指さしはボールの高さに合わせる


メシールのテニス(99) フォアハンドでは左脇をあける<重要>では、左手(左ひじ)でのボールの指さしについて書きました。ボールを指さしますので、高い球には左手は高くなり、低いボールには低くなります。

やや低いボールの場合(肘と指がボールを指している) ⇒連続写真
高いボールの場合(肘がボールを指している)
低いボールの場合(肘の先がボールを指している) ⇒連続写真

Mecir's Tennis (106) Low ball hitting by forehand

フォアハンドで低いボールを打つ連続写真です。



Mecir's Tennis (105) Slightly low ball hitting by forehand

フォアハンドでやや低いボールを打つ場合の連続写真です。


2013年1月8日火曜日

メシールのテニス(104) 左肩甲骨でフォワードスイング<メシール、ボルグ、そしてフェデラー>


Youtubeにあったボルグとフェデラーのフォアハンドストロークの比較です。フェデラーがインパクト直前でボルグはインパクト直後であるにもかかわらず、左腕はフェデラーの方が背中側に回っています。それだけ、左の肩甲骨を使って体を回転させているということが分かります。

メシールのテニス(98) コンパクトなフォアハンドテイクバックに掲載したメシールの連続写真(GIFアニメはこちら)からのインパクトの瞬間の画像です。


角度は違いますが、インパクト直後の写真です。フェデラーと同じように、左腕が背中に回り、左肩甲骨を使っていることが分かります。

上のYoutubeの画像(ボルグとフェデラーのフォアハンドストロークの比較)は、ほぼ同じ角度から同じタイミングで二人のプレーヤーのフォアハンドを比較しており、貴重な映像だと思います。この映像を見ると、二人のフォワードスイングの違いがよくわかります。

フェデラーのフォワードスイングは明らかにインサイドアウトです。ボルグは、どちらかというとアウトサイドインにスイングしています。近代テニスでは、スイングはアウトサイドインがよい(スピンがかかる)と言いますが、それはインパクトより後のフォロースルーでの話です。フォワードスイングではラケットはインサイドアウトのイメージで振ります。


それはなぜか?

左の方(肩甲骨)でスイングを主導すると、右腕はそれについていきますからラケット面は0時(ネット方向)よりも11時側を向いてしまいます。そのままアウトサイドインでラケットを振ると、ラケット面が0時方向を向きません。

そこで、フォワードスイングではインパクトまではインサイドアウトにラケットを振り出してラケット面に0時方向を向かせるのです。その後、スイングはアウトサイドインとなってフォロースルーるを作ります。

にもかかわらず、なぜ、アウトサイドインでスイングするように言われるのか。それは、脳が腕に指示をする頃にはフォロースルーが終わってしまうからです。脳は、フォワードスイングでのスイングの方向(アウトサイドイン)を、フォワードスイングの時点で指示しなくては間に合わないのです。そこで、レッスンでは「アウトサイドインのスイングが最近の主流」と教えているわけです。


メシールのテニス(103) 高いボールは打点は前・腰の高さのボールは打点は後ろ


メシールの薄いフォアハンドグリップは、打点が(一般的なスピンボールと比べて)後ろだと思われています。それは正しいでしょうか。

正解は、YESでもあり、NOでもあります。打つボールの種類によって、打点が異なります。

腰の高さのボールを仮定すると、スピン系のボールになるほど(当然ですが)打点は前になります。これは、グリップに関係なく、一般的なことです。メシールの場合も、同じです。

ボールに押し込まれて、またはわざと打点を遅くして打つ場合は、(バギーホイップなどの打ち方をするのでなければ)ボールはフラット系の厚い当たりになります。この打ち方は、厚いグリップのスピン系では難しいため、どうしてもメシールのフォアハンドはこのイメージが付きまといます。

そのために「メシールのフォアハンド=打点が後ろ(遅い)」と思われがちです。「攻める時は打点は前、守るときは打点は後ろ」というのが正しいイメージでしょうか。

アプローチショットや低いボールをすくい上げる場合、高い打点の場合などは、メシールでも打点はかなり前になります。特に注意すべきは、高い打点です。高い打点ではフラット系では打てない(ワイパー系でしか打てない)ので、メシールの場合も必ず打点は前になります。




GIFアニメーションはこちら
Youtubeはこちら

Mecir's Tennis (102) Mecir's Forehand #2 -Gif Animation (movie)


2013年1月7日月曜日

メシールのテニス(101) フォアハンドテイクバックでは右腕をたたみ気味に

メシールのフォアハンドでは、テイクバックの後半で右腕がたたみ気味になっています。 左前方から撮影した映像(GIFアニメーションはこちら/Youtubeはこちら)では、ちょうど、体の向こう側にラケットが隠れています。

この後、テイクバックのトップで右腕とラケットが背中側から見えていますが、かなり小さなテイクバックであることが分かります。

これは、メシールのフォアハンドテイクバックが小さいことを示しています。コートで試してみればわかりますが、このテイクバックは脳内イメージとしてはかなり小さいことが分かります。ほとんど、右腕を右肩の前で折りたたんでいるかのようなイメージです。



その後、メシールのテニス(99)で書いたように左腕・左肩主導でフォワードスイングが始まりますが、次に、右腕によるフォワードスイングとなります。この時、たたまれた右腕はだんだんと前に伸びていくことになります。脳内イメージとしては、ボクサーのパンチの様のまっすぐ押し出すイメージです。(実際には、それでも、中心軸に沿って回転します。)


図に、右腕の押し出すイメージを示しました。図で注意していただきたいのは、ラケット面が外に向かないという事です。右腕を押し出すのではなく、腕で振るとラケット面が外(ネット方向を0時とすると、0時よりも1時の側)に開いてしまいます。メシールのビデオを注意深く見ればわかりますが、メシールのフォアハンドではラケット面は外を向きません。


なお、右腕を押し出すという事は、インパクトは体よりもネット方向(前方)になります。「前の方でボールを打つ」という意識も大切です。