Youtubeにあったボルグとフェデラーのフォアハンドストロークの比較です。フェデラーがインパクト直前でボルグはインパクト直後であるにもかかわらず、左腕はフェデラーの方が背中側に回っています。それだけ、左の肩甲骨を使って体を回転させているということが分かります。
メシールのテニス(98) コンパクトなフォアハンドテイクバックに掲載したメシールの連続写真(GIFアニメはこちら)からのインパクトの瞬間の画像です。
角度は違いますが、インパクト直後の写真です。フェデラーと同じように、左腕が背中に回り、左肩甲骨を使っていることが分かります。
上のYoutubeの画像(ボルグとフェデラーのフォアハンドストロークの比較)は、ほぼ同じ角度から同じタイミングで二人のプレーヤーのフォアハンドを比較しており、貴重な映像だと思います。この映像を見ると、二人のフォワードスイングの違いがよくわかります。
フェデラーのフォワードスイングは明らかにインサイドアウトです。ボルグは、どちらかというとアウトサイドインにスイングしています。近代テニスでは、スイングはアウトサイドインがよい(スピンがかかる)と言いますが、それはインパクトより後のフォロースルーでの話です。フォワードスイングではラケットはインサイドアウトのイメージで振ります。
それはなぜか?
左の方(肩甲骨)でスイングを主導すると、右腕はそれについていきますからラケット面は0時(ネット方向)よりも11時側を向いてしまいます。そのままアウトサイドインでラケットを振ると、ラケット面が0時方向を向きません。
そこで、フォワードスイングではインパクトまではインサイドアウトにラケットを振り出してラケット面に0時方向を向かせるのです。その後、スイングはアウトサイドインとなってフォロースルーるを作ります。
にもかかわらず、なぜ、アウトサイドインでスイングするように言われるのか。それは、脳が腕に指示をする頃にはフォロースルーが終わってしまうからです。脳は、フォワードスイングでのスイングの方向(アウトサイドイン)を、フォワードスイングの時点で指示しなくては間に合わないのです。そこで、レッスンでは「アウトサイドインのスイングが最近の主流」と教えているわけです。
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