2013年1月21日月曜日

Mecir's Tennis (120) フォロースルー(フォアハンド)

さて、メシールのテニスも、フォロースルーを考えるところに来ました。



昔のテニスでは、「インパクト後にボールを5個分押すように打つ」と言われていました。今のスピン系テニスはフォアハンドもバックハンドもアウトサイドインが基本ですので、「ボールを押す」と言うのは今風の考え方ではないのかもしれません。

メシールのストロークは、「厚い当たりでボールが重い」典型です。この5個は、もしかしたら、6個、7個なのかもしれません。

私の様な未熟な技術しかないと、ゲームではバックアウトするのが怖くて、どうしてもラケット面をこねてしまいます。厚い当たりよりもラケット面を早く伏せることでアウトするのを防ごうとしてしまうのです。相手のボールが低いまっすぐな場合はラケット面を地面と垂直にして押し出せるのでまだよいのですが、高く跳ねるボールの場合(とくに打点が高い場合)に面をこねやすいようです。

しかし、スイングの中で、ボールの回転、安定感、重さなどを決めるのは、フォロースルーです。ボールをコントロールするのも、フォロースルーです。フォロースルーがボールを支配するすべてであり、テイクバックやフォワードスイングは、所詮、フォロースルーを作るための準備でしかないのです。

もう一つ。フラットドライブ系のスイングでは、フルスイングできるヘビースピンと比較して、どうしてもラケットスイングを全力で打つことができません。バックアウトは怖い、でも少しでも早いボールを打ちたい。上記のフォロースルーでラケット面を伏せてしまう理由の一つです。

こう考えるのがよいと思います。

まずは、(試合の序盤では)ボールスピードを期待せずに、ボールを厚く打つことを考えます。エースは取れないかもしれません。しかし、思うところによい回転のボール(つまり、厚い当たりのボール)が打てることを目指すのです。相手の打つボールへのタイミング、打点等を掴み、「力の入ったボール」が打てるようになったら、その次の段階として強くボールを打てばよいのです。





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