Mecir's Tennis (115) Forehand Takeback (2) -メシールフォアハンドテイクバック写真集から、2枚の写真を再掲載します。確かに、右ひじを背中側に引いていません。上腕部と両肩が一直線になっています。
- レディーポジションのときにとった右手と体の距離をテイクバックで一定に保つ(右手が体に近づきすぎないようにする)イメージ
これは、右手が体に近づくと、右ひじを背中側に引きやすくなる(レンドルやサンプラスのテイクバック)からです。右手の位置が体の前の方だと、右ひじを引くことができません。
- レディーポジションからテイクバックまで、右手を(折りたたんで)体の前においておくイメージ
言い換えると、「ほとんどテイクバックをしていないイメージ」です。実際には、そういうわけにいかないのですが、ほとんどテイクバックをしないイメージを持っておくと、結果的にテイクバックでラケットを大きく引きすぎない(または背中側に右ひじが行きにくい)ことになります。
小さなテイクバックということは、右腕の勢いを使ってフォワードスイングできません。この点は、メシールのフォアハンドで、非常に重要です。多くのスイングが右手の力でフォワードスイングするのに対して、メシールは右手の力をほとんど使わずにフォワードスイングしています。メシールのフォワードスイングの主導は左手や右足が行うことになります。
右手が体の前にある脳内イメージを作るにはどうすればよいでしょうか。いくつか、方法があります。
- テイクバックで右肩を体に対して前方に突き出すイメージ
右肩を突き出すことで、右手と体の距離が付きやすくなります。右肩を突き出すと同時に、次のようなイメージが有効です。
- 右肩がボール方向(正面)を向いているような脳内イメージ
前者は、脳内イメージとしては右肩をボール方向に向けます。ボールはネット方向から飛んでくることが多いのですから、右肩をネット方向に向けるイメージとなるのが一般的です。なお、右サイドに振られて走りながら打つ場合には、右肩はサイドラインに沿って2時~3時方向を向くでしょう。
これにより、右ひじが背中側に回ることがなくなります。右肩が開く分だけ左肩が開きそうになりますが、左手(左ひじ)がボールを示すことで開くことはありません。最初は体が正面を向いているようで怖いのですが、思い切って右肩をボール方向に向けてみます。(一般に言われる左肩をボール方向に向けるというのとは逆ですので、注意が必要です。)
これにより、右ひじが背中側に回ることがなくなります。右肩が開く分だけ左肩が開きそうになりますが、左手(左ひじ)がボールを示すことで開くことはありません。最初は体が正面を向いているようで怖いのですが、思い切って右肩をボール方向に向けてみます。(一般に言われる左肩をボール方向に向けるというのとは逆ですので、注意が必要です。)
- 体(顔)を正面に向けて背中を反らせる(状態が垂直になる)脳内イメージ
メシールのグランドストロークは、体が地面に垂直になり、背中を反らせているイメージがあります。背中を反らせることで、右肩を前方に突き出し、右肩をボール(ネット)方向に向けやすくなります。
上の議論をまとめると、以下のようなイメージでしょうか?
上の議論をまとめると、以下のようなイメージでしょうか?
テイクバックでは体(右肩)は正面を向き、左手(左ひじ)をボール方向に向ける。
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