2012年3月27日火曜日

メシールのテニス(57) グリップの握り方(フォアハンド)

たかがフォアハンド・・・なのに、いくらでも書くことがあります。不思議です。

今回は、グリップの握り方について書きます。

皆さんは、フォアハンドグリップで、小指の外側に、どの程度ラケットエンドを余らせているでしょうか。または、どのぐらい、グリップエンドいっぱいまで握っているでしょうか。

現役時代のメシールのラケットは、驚くほど重かったそうです。私は、日本人男性としては平均か少し小柄な方(身長は168㎝)ですが、それでも、400gぐらいのラケットを使っています。おそらく、メシールは、450gとか、もしかしたら500gとかだったのではないかと思っています。(メシールの使っていたラケット、目の前にあったのに、ガラスの中でした。持ってみたかった…。)

私は、メシールは、ボルグと同じように、ラケットエンドを手で包み込むようにもって、ラケットの重さを最大限使って、遠心力でボールを加速してヒットしていると思っていました。ボルグのそして、自分でも、同じようにラケットエンドが小指の付け根あたりにあたるぐらい(=ラケットエンドが掌の中に来る)ように、フォアハンドグリップを握っていました。

しかし、あまりにボールが不安定であったため、ふと、逆に、少しだけグリップエンドを余してラケットを持ってみたのです。で、試にコートでボールを打ってみたら…。

驚きました。ボールのコントロール性がとんでもなく良くなったのです。手首はあまり使えなくなりましたが、手のひらの小指と薬指の付け根あたりがしっかりとラケットグリップ面を感じて、スイングでラケット面のぐらつきがはるかに少なくなったのです。

極端に言うと、ボールを打つ時に、ほぼ思ったところにボールを運ぶことができる感じ…というと、言い過ぎかもしれませんが、それに近い感じです。特に、ネットを挟んでのショートラリーで、その効果がはっきりとわかります。

手首を使ってヘッドスピードを出すことができなくなったために、心なしかボールスピードは落ちたかもしれません。しかし、その代わりに得たフォアハンドストロークの安定感は、多少のスピードを犠牲にするだけの価値があるモノでした。(もともと、ラケットが十分に重いので、その程度のヘッドスピードの犠牲は、たいしたことはないと思います。)

今まで、どうして、こんなことに気が付かなかったのか、不思議でしょうがありません。どこか、ボルグのフォアハンドのイメージが頭にあったのでしょうか。

もしかしたら、現役時代のメシールのフォアハンドは、ボルグと同じグリップの握り方だったのかもしれません。もしそうだとして、私は、この握り方については、自分の見つけた握り方で打ちます。メシールのテニスは、100%メシールをコピーすることが大切なのではありません。それほどまでに、今回の発見は、“目からうろこ”でした。

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