メシールのテニス(75) フォアハンドの右足で書いた「まず右足の位置を決める」というのは、よい方のバイプロダクト(副産物)があります。それは、「右足を固定することで頭の位置が固定できる。頭の位置が固定することでボールを見ることができる」ということです。
相手のボールが速くなるときに、一番難しいのが「バランスを保つ」ということです。相手のボールがゆるくて時間的余裕があるときは、こちらの体制はいつでも整えることができます。
しかし、早い場合には、バランスを崩されがちです。バランスが崩れると、そのひずみがいろいろなところに出てきます。ボールを最後まで見ることができなくなるというのも、その弊害の一つです。
相手のボールが速くても、まず右足を決める。その上に頭を”のせる”。そして、ボールをヒットするまでボールをしっかりと見る。ボールを見ることは、ラケットの真ん中でボールを打つだけではなく、体全体のバランスを崩さないという意味でも大切です。
右足を固定してボールを見るという習慣は、いつでも練習できます。ショートラリーであっても、遅いボールを打つ相手とのストロークでも、あまり上手ではなくてボールがあちらこちらに散らばる相手とでも、練習はできます。
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