試行錯誤する中で書籍、雑誌、Webなどであちらこちらに、「テニスのサーブのフォームは野球のボールの投げ方と同じ」とあるのが気になって仕方がありません。これは、野球経験がない人が書くのでしょうか。
サーブと野球のボールの投げ方は、確かに、肩の回転を使う点では共通です。以前、グランドストロークでは「えもんかけ」のように肩を使うと書きました(こちら)が、サーブも同じです。
しかし、ひじの使い方は全く違います。野球では、ひじから先に前に突き出します。テニスのサーブは、逆に、ひじは遅らせます(肘をちょうつがいにして、右腕を降り出します)。下の写真(松阪大輔投手)の連続写真の下段の一番左を見てください。)
下のフェデラーのサーブの写真では、最後の4枚の写真で右ひじが蝶番のように動いているのがわかります(詳しくはこちら)。つまり、サーブでは右ひじは止まり、そこから腕が前に出ていくのです。
また、両者は、その少し前のステップでも異なります。野球の投球フォームでは、上の写真の上段一番右の写真のように肩を張り出して右ひじを後ろに引きます。テニスでは、右ひじは後ろに引きません(引いてはいけません)。右ひじは、ずっと体の前にあるのです。
テニスのサーブでは、野球のようにトスアップの後、肩を張って右ひじを大きく後ろに引っ張りはしません。
野球経験者の私にとって、「サーブや野球の投球フォームのように」というのはとても混乱しやすい説明なので、メシールのテニス(32) サーブ(その4) 野球の投球フォームの弊害で書いた内容を、再度掲載してしまいました。
人によって感じ方はいろいろでしょうが、私には、野球の投球よりもテニスのサーブのほうが、身に着けるのに時間がかかっています。(おそらく、野球は、物心がつくころからやっていたからでしょうね。)
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