最近のテニスでは、フォアハンドは「アウトサイドイン」でスイングするそうです。昔ながらのテニススタイルの私には、ちょっと驚きのセオリーです。
メシールのテニス、まさにオールドクラシックスタイルのテニスでは、フォアハンドではアウトサイドインのスイングはあり得ません。それは不可能です。その理由を今回は書きたいと思います。
Mecir's Tennis (226) 柔らかいスイングとは?(その1) ~前腕と上腕は同期しないで書きましたが、メシールのスイングでは、右手前腕が右手上腕・右肩から遅れて出てきます。さらに、その上腕・肩は腰の回転から遅れて出てきます。
スイングがアウトサイドインになっている場合、上腕・肩が腰の回転から遅れて出てくることを考えると、上腕・肩が回転するときには左肩は大きく開いていることになります。まさに「振り遅れ」のフォームになってしまいます。
これでは、ボールコントロールができません。
一方、スイングがインサイドアウトであればどうでしょうか。この場合には、右手上腕と右肩が遅れ出て出てきても、左肩が開くことはありません。つまり、左肩を開くことなく右肩が腰の回転から遅れ出てくることができます。
腰の回転と右肩・右手上腕の回転のずれが、ボールにパワーを与えます。(そして、右肩・右手上腕の回転と右手前腕の回転のずれがボールにコントロールを与えます。)どうしても、このずれは必要です。体が開かずに(左肩が開かずに)このずれを作るためには、スイングはどうしてもインサイドアウトにならざるを得ないのです。
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