フォアハンドのテイクバックで左手がボールを指さし示している写真をよく見ます。テニススクールで、初心者に教える、あれです。
メシールのフォアハンドでは、この左手の役割は、とても大切です。初心者っぽいなどと、笑うことはできません。
体の回転でスピンをかけてボールをヒットする最近のテニスでは、左手でボールを指さないフォームも多くなっているようです。しかし、メシールのフォアハンドでは、これは必須です。
イメージとしては、弓矢の構えです。左手は伸びてボールを指し示し、右手は体の前で肘を後ろに引き、構えます。
左手に力が入っていないと、右手でボールを打つための準備(パワー)をするために、右手に力が入りすぎます。その結果、右手は縮こまり、右脇が締まりすぎてしまいます。
つまり、「左手は指先でボールを指せばよい」という事ではないのです。単に、左手の力を抜いて、指さしているだけであれば、何もしていないのと変わりません。スイングを左手が誘導できるようにしっかりと左肩を入れた指さしが必要です。
つまり、「左手は指先でボールを指せばよい」という事ではないのです。単に、左手の力を抜いて、指さしているだけであれば、何もしていないのと変わりません。スイングを左手が誘導できるようにしっかりと左肩を入れた指さしが必要です。
実際のメシールのフォアハンドは、(初心者のように)左手でボールを指さしはしませんが、必ず左手が前に出て、体を誘導しています。(指さしについては、メシールのテニス(97)をご覧ください。)左肩がしっかり入ればこれでよいのですが、指を指すと左肩を入れるのが楽なので、最初は指さしをすることをお勧めします。(逆に、指さしをしないと、上記の「単に左手を前に出しただけ」になりやすくなります。)
なお、このテイクバックで大切なのは、早く、この体勢を準備すること。つまり、軸足となる右足の位置を、少しでも早く決めることです。特に、フォア側に振られたボールでは、右足を早く決め、ボールと体の位置関係を確定して、この「弓矢のポーズ」に入らねばなりません。
「右足の位置を早く決めること」が、安定したフォアハンドの基本となります。
(メシールのフォアハンドGIFアニメーションはこちらです。)
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