錦織は、これから(得意な)ハードコートのシーズンに入るが、怪我や故障が心配だ。精神的にもプレースタイルも充実しているようなので、それを支える肉体が万全であれば、必ず良い結果を出しそうに思える。
一方、私はセピのプレーを初めて見たのだが、メシールのテニスを愛する者としては、とても好きなプレースタイルといえる。セピのグランドストロークのボールは、あまりサービスラインの内側でバウンドしない。これは、セピがスピン系ではなくフラットドライブ系のボールを打つことを意味している。李娜(Na Li)もそうだが、原則的にはフラットドライブ系のプレーヤーが好きだ。
この試合を見ながら、メシールというプレーヤーは、このセピのボール質と錦織の配給を組み合わせたような選手だったなあぁと、ちょっと奇妙なことを考えたりした。セピも十分に素晴らしい配給をする選手だったが、錦織の(元気な時の)プレーは見ていてドキドキするような切り返しが随所にある。メシールも、(充実しているときには)すばらしい切り返しをいつも見せてくれた。特に、相手がスゥエーデンプレーヤーの場合に顕著だった。
ちなみに、セピは最近では珍しいプロケネックスの契約選手であり、同社のWebサイトでも紹介されている。セッピではなくセピとあるので、ここでもセピと書いた。
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