2013年9月2日月曜日

Mecir's Tennis (181) なぜインサイドアウトなのか

現代テニスでは、フォアハンドをアウトサイドインで巻き込むように打つそうです。「今どきのテニス」は分からない私には、その理由は(まったく)分かりません。

ただ、私が若いころは、スイングはインサイドアウトだと教わりました。メシールのテニスは「昔のテニス」ですので、もちろん、スイングはインサイドアウトとなります。

その理由はなんでしょうか。とても簡単な理由です。

図を見てください。スイングの軌道では、インパクトまで(つまりフォワードスイングで)はスイングのベクトルは必ず外側(右側)を向きます。(インパクト後は内側(左側)になります。)

スイングの軌道は、したがって、インサイドアウトになるわけです。これはごく自然なことです。むしろ、インサイドアウトにスイングせずにボールをヒットする方が難しいはずです。

また、テイクバックで左肩を入れるのが有効であるのも、これが理由の一つです。左肩を入れることで、体が開かず、スイングがインサイドアウトになりやすくなります。

さらに付け加えると、インサイドアウトでスイングする(つまりインパクト前)には、体重移動も同じ方向に向けます。つまり、フォワードスイングでは、体重移動もインサイドアウトとなります。

スイングと体重移動が一致するという事は、フォワードスイングにおいてスイングがスムーズになります。無理ない自然なスイングができます。これが、メシールのフォアハンドが美しい理由の一つなのです。

なお、フォワードスイングは、ボールを打つ方向に振りだすのが基本です。インサイドアウトが維持することも、その後アウトサイドインにターンすることもあります。前者が逆クロス、後者が順クロスの場合になります。


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