⇒Mecir's Tennis (214) 改めてフォアハンドテイクバックを考える(その1) 1980年後半という「移行期」
⇒Mecir's Tennis (215) 改めてフォアハンドテイクバックを考える(その2) 1980年代後半のメシールのフォアハンド
フォアハンドのテイクバックでのラケットヘッドの向きの脳内イメージは、「テイクバックの間、ずっとネット方向を向く」です。テイクバックで体が開店することを考えると、「肩を結ぶ線と平行である」でもよいかもしれません。
そして、なんとしても「テイクバックでラケット面が開く」ということを阻止せねばなりません。どんな場合でも、テイクバックでラケット面が開いてはいけないのです。これは、絶対に守らねばならないことです。
一方で、テイクバックは腰が回転します。ここに、イメージを誤りやすい点があります。もし、レディーポジションでラケットヘッドがネット方向(0時方向)を向いているとすると、テイクバックでフォアハンド側に腰を90度回したらラケットヘッドも3時方向を向いてしまいます。(テイクバックは腰で回転して、手を使いません。)そのままテイクバックを続けると、ラケットヘッドは0度(ネット方向)からどんどん後ろを向いてしまいます。
それを避けるためには、以下のような脳内イメージが有効です。
テイクバックをする間、ラケットはそのままネット方向を固定した状態でロックします。腰は時計方向に回転します。テイクバックトップからフォワードスイングに入ると、腰の回転は逆時計回りに回転します。ある段階に入るとちょうどラケットを振り出す位置に腰が戻ってきます。
そのタイミングでラケットを振り始めるのです。つまるところ、腰が回転している間、ラケットの動きを止めておくわけです。
こんな打ち方ができるのかと思うかもしれませんが、例えば、一番最初に良く行うショートラリーで試してみるとよいと思います。意外に簡単にできます。そして、これにより、①ラケットヘッドがネット方向を向いたままスイングするイメージ、②腰の回転でテイクバックからフォワードスイングをするイメージをつかむことができます。
この打ち方は、また、アプローチショットで使うことができます。アプローチショットは、イースタングリップでは、スピン量を増やすという打ち方をしませんので、「テイクバックを小さく、フォワードスイングを大きく」が有効です。その時に、ラケットをロック(セット)してしまうとラケットスイングのブレが小さくなり、コントロール精度が上がります。
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