⇒Mecir's Tennis (215) 改めてフォアハンドテイクバックを考える(その2) 1980年代後半のメシールのフォアハンド
⇒Mecir's Tennis (216) 改めてフォアハンドテイクバックを考える(その3) ラケットヘッドはどこを向くか
⇒Mecir's Tennis (217) 改めてフォアハンドテイクバックを考える(その4) ヘッドがネット方向を向いていれば何をしてもよい
⇒Mecir's Tennis (217) 改めてフォアハンドテイクバックを考える(その4) ヘッドがネット方向を向いていれば何をしてもよい
「Mecir's Tennis 改めてフォアハンドテイクバックを考える」(1)〰(4)において、ラケットヘッドをネットに向けてテイクバックすることの重要性を書きました。これをコートで試しすと、特にそれまでテイクバックでラケット面が開いていたプレーヤーの場合には、ボールのパワーが極端に落ちると思います。
スピンのかかった安定したボールは打ちやすくなりますが、同じ打ち方をしていては、ボールの力が落ちるはずです。(それまでは、ボールをラケット面に垂直にあてることでパワーを得ていたのですから、当然かもしれません。)
では、どこからパワーを得ればよいでしょうか。
テイクバックを大きく、または自由にする(力を抜く)ことかと思います。腕の力を抜き、ゆっくりと大きくテイクバックを取ることで、ボールにパワーを与えやすくなります。ラケットヘッドがネットを向いている限り、テイクバックを多少大きくとることには問題がありません。また、(もし、これまでの打ち方が右わきの締まった打ち方をしているのであれば)多少は脇が空いても大丈夫です。
右腰と右足です。つまり、スイング状態に頼らないように、右足、そして腰の回転でしっかりとフォワードスイングをして、しっかりボールを運ぶことです。その際、スイングそのものでボールにパワーを与えようとすると、ラケットスイングが速くなりすぎてしまいます。スイングスピードを上げるのではく、足と腰でボールを運ぶ意識が必要です。
力を入れようとして状態が傾くことはNGです。状態はあくまで地面に垂直になります。背中の軸をしっかりとまっすぐ立てて体を回転します。
次に、ラケットを下から上に振り上げることです。ボールをスピードで打ち込むのではなく下半身で運ぶイメージのためには、ゆっくりと振っても大丈夫だという安心感も大切です。そのためには、ラケットスイングを下から上にすることで、確実にネットを超え、かつベースライン近く深くバウンドするボールが有効です。
ラケットの重さを信じることも有効です。メシールのラケットはかなり重たかったそうですが、この重さがボールを運んでくれます。逆に、そのために、重いラケットを使っているのです。
腰の回転で行うテイクバックを早めにとることも有効です。それによって時間の余裕ができ、腰の回転によりフォワードスイングをリードできます。テイクバックが遅れると腕でスイングをすることになり、ラケット面をボールに垂直にあてたくなります。その方がボールにはパワーが伝わるからです。
情をまとめると、次のようになります。「早めに右足を決めて腰の回転でテイクバック・フォワードスイングをリードすること。瀬長が丸まらないようにしっかりと地面に垂直に立てる。ラケットヘッドがネットを向いていれば、スイングは比較的自由に振ってもよい。低いボールは下から上に、高いボールは水平に。ただし、ラケットスイングが速くならないように気を付けること。」
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