ナダルの優勢は変わらないにしても、ジョコビッチの最後のポイントで、トスアップした時に大声を上げた観客は許せない。
最後の数ゲーム、ジョコビッチはサービスで優位に立つしかなった。あそこのファーストサーブは、きわめて大切なポイントだった。
あまりにひどい。ゲームを壊した。テニスが分からない観客は、会場にいないでほしい。
昔懐かしいチェコスロバキア(現在はスロバキア)のプロテニスプレーヤーであるミロスラフ・メシールのブログです。メシールにテニスについて思ったことを自由に書いています。なお、私は、テニスの専門家ではありませんし、上級者でもありません。
2012年6月11日月曜日
2012年5月19日土曜日
A Happy Birthday! Milo!
A Happy Birthday, Milo. It's your 48th birthday. I really hope I can see you someday, and have a chat on your plays at your younger days... 19th May, 2012.
2012年5月17日木曜日
メシールのテニス(72) フォアハンドの軸足
フォアハンドでは、①右足軸上で体が回転する打ち方と、②右足から左足に体重移動をする打ち方があります。①はフラット系、②はドライブ系になります。メシールは、その2つを相手のボールやサーフェス、ポイントで使い分けています。
①と②で、上体の遣い方がどう違うかをメシールのテニス(71)で書きました。
①は打点が右足の前になり、②は左手の前になります。(左足の前と言ってもよいかも。)打点の場所で使い分けるのがよいかもしれません。もちろん、相手のボールに応じてこの二つの打ち方を使い分けることになります。
自分自身のビデオを観ても、上体が立ったまま体重移動なしにスピン系のボールを打とうとしたり、サーブレシーブで無理にスピン系で打ち返そうとしたりしたときは、如実にミスをしていました。このあたりをきちんと使い分けることができるようになると、技術があがると思います。
①と②の区別の図を再掲しておきます。原則的には②(右図)から①(左図)にシフトする方が簡単ですので、ゲーム中は②で構えておくべきです。右図を見てもらったらわかりますが、まるで、「ど根性ガエル」でぴょん吉がヒロシのシャツを引っ張って前に走っているようなイメージです。この際、頭を前に倒さない(①も②も頭は地面に垂直)ように注意が必要です。
①と②で、上体の遣い方がどう違うかをメシールのテニス(71)で書きました。
①は打点が右足の前になり、②は左手の前になります。(左足の前と言ってもよいかも。)打点の場所で使い分けるのがよいかもしれません。もちろん、相手のボールに応じてこの二つの打ち方を使い分けることになります。
自分自身のビデオを観ても、上体が立ったまま体重移動なしにスピン系のボールを打とうとしたり、サーブレシーブで無理にスピン系で打ち返そうとしたりしたときは、如実にミスをしていました。このあたりをきちんと使い分けることができるようになると、技術があがると思います。
①と②の区別の図を再掲しておきます。原則的には②(右図)から①(左図)にシフトする方が簡単ですので、ゲーム中は②で構えておくべきです。右図を見てもらったらわかりますが、まるで、「ど根性ガエル」でぴょん吉がヒロシのシャツを引っ張って前に走っているようなイメージです。この際、頭を前に倒さない(①も②も頭は地面に垂直)ように注意が必要です。
2012年5月16日水曜日
メシールのテニス(71) 上体は地面に垂直でよいか?
グラウンドストロークで、上体は立っているか、傾いているか。メシールのイメージは、上体は常に地面と垂直に立っているというものです。しかし、それは、厳密には正しくありません。メシールは、上体を立てる時とやや傾ける時を使い分けています。
図にあるように、上体が立つのはフラット系のボールを打つ場合(または相手のボールがフラット系の場合)、上体が傾くのはドライブ系のボールを打つ場合(または相手のボールがドライブ系の場合)となります。なお、上体は傾いても、頭は地面と垂直です。
- 上体が立ってボールを打つ場合
- 相手のボールが速い(フラット系)の場合
- サーブレシーブ(相手のセカンドサーブが極端に遅い場合を除く)
- フラット系のボールを打ちたい場合
- 右足軸回転でボールを打つ場合(体重移動なし)
- 上体が傾いてボールを打つ場合
- 相手のボールが遅い場合
- 浅いボール・アプローチショット
- ドライブ系のボールを打ちたい場合
- 右足から左足に体重移動して打つ場合
上体を傾けてボールを打つ場合(すなわちドライブ系のボールを打つ場合)に、注意することがあります。それは、上体を傾けたままでぼーろを打つということではない、ということです。傾いた上体は、フォワードスイングとともに起きてきて、最後、インパクトでは結局は上体は地面と垂直になります。(その際の左手の遣い方に注意。)
私は、フォアハンドのアプローチショットが苦手でした。スライス系のフォアハンドアプローチショットしか打てないのです。その理由はこれでした。上体立ててボールを打とうとするために、ボールにドライブがかからず、ネット(またはバックアウト)してしまっていたのです。
メシールのテニス(70) グランドストロークでの膝の仕事
フォアハンド(バックハンドも同じ)で、上体の遣い方が正しくできるようであれば、次は下半身です。河畔氏をうまく使うことが、安定したグランドストロークには必須です。
では、下半身の仕事は何でしょうか。
上体の動きは、微調整が効きません。ラケット面が1度でもずれると、相手のコートには入りません。腕でボールとの距離を微調整しようなどと言うことはできません。上体の動きは、ボールに合わせて変えることはできないのです。上体の動きは、いつも一定です。
したがって、微調整は下半身で行うことになります。正しい上体の動き(ラケットスイング)ができるようになると、ボールを安定して返球できるかどうかは下半身の動きによって決まります。
まずは、正しい上体の動きを体に身につけます。頭で考えなくても上体が正しく動くまで、体に正しいフォームを覚えこませます。
そうすると、コート上で考えるのは、下半身です。下半身をどう動かすかが、すべてです。「テニスは足ニス」です。足をどう使うかの要点をまとめます。
①ボールが飛んできたら、できるだけ早く、軸足の位置を決めます。右利きでいうと、フォアハンドであれば右足、バックハンドであれば左足です。
②テイクバックでは、膝をダンバーとして使います。膝を柔らかく使うことで、ボールとの距離感の微調整を行うことができます。また、上体のブレを、すべて膝で吸収できます。
③フォワードスイングでは、左手(右利きフォアハンド)が主駆動力ですが、膝の力は副駆動力として使います。同時に、ボールの安定性のためには、この膝をうまく使うことでフォワードスイング時のブレを吸収できます。
②と③の膝が柔らかく使えない(膝が固まる)と、グランドストロークは、途端に不安定になるはずです。これは、ボレーやサービスも同じです。
では、下半身の仕事は何でしょうか。
上体の動きは、微調整が効きません。ラケット面が1度でもずれると、相手のコートには入りません。腕でボールとの距離を微調整しようなどと言うことはできません。上体の動きは、ボールに合わせて変えることはできないのです。上体の動きは、いつも一定です。
したがって、微調整は下半身で行うことになります。正しい上体の動き(ラケットスイング)ができるようになると、ボールを安定して返球できるかどうかは下半身の動きによって決まります。
まずは、正しい上体の動きを体に身につけます。頭で考えなくても上体が正しく動くまで、体に正しいフォームを覚えこませます。
そうすると、コート上で考えるのは、下半身です。下半身をどう動かすかが、すべてです。「テニスは足ニス」です。足をどう使うかの要点をまとめます。
①ボールが飛んできたら、できるだけ早く、軸足の位置を決めます。右利きでいうと、フォアハンドであれば右足、バックハンドであれば左足です。
②テイクバックでは、膝をダンバーとして使います。膝を柔らかく使うことで、ボールとの距離感の微調整を行うことができます。また、上体のブレを、すべて膝で吸収できます。
③フォワードスイングでは、左手(右利きフォアハンド)が主駆動力ですが、膝の力は副駆動力として使います。同時に、ボールの安定性のためには、この膝をうまく使うことでフォワードスイング時のブレを吸収できます。
②と③の膝が柔らかく使えない(膝が固まる)と、グランドストロークは、途端に不安定になるはずです。これは、ボレーやサービスも同じです。
メシールのテニス(69) サービスの時のトロフィーポーズについて
サービスで、トロフィーポーズは、「タメ」を作るために重要です。しかし、私は、どうしてもこのトロフィーポーズが作れませんでした。左手(トスを上げる方の手)をまっすぐ上に伸ばすと、その後、その左手が体の動きをブロックしてしまってラケットの真ん中にボールが当たらないのです。フォームもバラバラになるのです。
そのため、トスアップで左手がまっすぐ上を向かず、低いところで前に伸びてしまっていました。この不完全なトロフィーポーズでは、体のためができません。サーブがクイックサーブとなってしまい、スピンサーブも打ちにくく、また、サーブが全体に不安定になるという弊害がありました。
これを解決する方法は、トロフィーポーズは一瞬だけ、という原則です。
つまり、トスアップした時には、確かに左手は真上を向きます。しかし、その左手は即座に前に降りてきて、体を回転させる駆動力になります。この、左手による駆動は、フォアハンドの場合と同じです。左手によって、体の回転力を生み出します。
最後、左肩甲骨が張るのも、フォアハンドと同じです。フォアハンドの場合の図はこちらです。
つまり、私のミスは、トスアップの時に左手を上に伸ばしたことではなく、その伸ばした手をそこから前に(即座に)おろしていかなかったことなのです。連続写真や静止画像ではこのトスアップ(トロフィーポーズ)が頻繁に出てくるので、トロフィーポーズをできるだけ長い時間維持したほうがよいのだと、勘違いしていました。
これは、間違いでした。まっすぐにあげた左手を使って体を回転させる。これで、体がスムーズに回転して、スピンのかかった安定したサーブを打つことができるようになります。
これは、スマッシュでも同じことが言えます。
そのため、トスアップで左手がまっすぐ上を向かず、低いところで前に伸びてしまっていました。この不完全なトロフィーポーズでは、体のためができません。サーブがクイックサーブとなってしまい、スピンサーブも打ちにくく、また、サーブが全体に不安定になるという弊害がありました。
これを解決する方法は、トロフィーポーズは一瞬だけ、という原則です。
つまり、トスアップした時には、確かに左手は真上を向きます。しかし、その左手は即座に前に降りてきて、体を回転させる駆動力になります。この、左手による駆動は、フォアハンドの場合と同じです。左手によって、体の回転力を生み出します。
最後、左肩甲骨が張るのも、フォアハンドと同じです。フォアハンドの場合の図はこちらです。
つまり、私のミスは、トスアップの時に左手を上に伸ばしたことではなく、その伸ばした手をそこから前に(即座に)おろしていかなかったことなのです。連続写真や静止画像ではこのトスアップ(トロフィーポーズ)が頻繁に出てくるので、トロフィーポーズをできるだけ長い時間維持したほうがよいのだと、勘違いしていました。
これは、間違いでした。まっすぐにあげた左手を使って体を回転させる。これで、体がスムーズに回転して、スピンのかかった安定したサーブを打つことができるようになります。
これは、スマッシュでも同じことが言えます。
メシールのテニス(68) グランドストローク(フォアハンド)での左手の仕事
図を見てください。フォアハンドでは、テイクバックで、左手が体の前に出てきます。この左手が体の回転を先導することで、フォワードスイングの駆動力になります。さらに、フォワードスイングの最後に、左の肩甲骨が張り出します。左手は、左の腰のあたりに来ます。これは、テイクバックで右の肩甲骨が張り出すのと対称であり、バランスが取れます。
テイクバックで左手が体の前に来る(左図)をすることが、私は苦手でした。ヒットしたボールが、すべて相手のコートのベースラインをオーバーしてしまうのです。フカした感じのボールになってしまうのです。
その理由は、いくつかありました。①テイクバックとフォワードスイングが遅い(⇒ボール飛球に合わせてテイクバックする・ボールがバウンドした時にフォワードスイングを開始する)、②打点が前すぎる(⇒右足の前の一番ボールに力が入る場所で打つ)、③背中が曲がっている(⇒上体を立ててボールを打つ)、④スイングで体が回りきっていない・左手が体の前に残っている(⇒右図のように打った後に左肩甲骨を張る)などができていなかったためです。
フォアハンドでは、どうしても、左手を体の前に置く(左図)が必要です。この左手を、最後に左肩甲骨を張るまで回転することが、スイング(体の軸)の回転を生みます。
2012年5月6日日曜日
メシールのテニス(67) フォアハンドでは腕に力を入れない
今まで、メシールのフォアハンドの上体の動きを丁寧に追いかけてきました。その分析は、おおよそ的確であったと思っています。私自身、その技術を、数年かけて身に着けてきました。ビデオを観ると、初期のころと現在では、私のフォアハンドは、かなり異なるフォームになっています。つまり、改善され、メシールの技術を身に着けてきているということっです。
コート上では、しかし、それが逆効果になることがあります。正しい上体の動きを身に着けたことが、逆に、正しくボールを打つことができない原因になりえるということです。
それは、膝の使い方です。実際に飛んでくるボールをヒットする際には、上体だけが正しいフォームになっていても、ボールを安定にヒットすることができません。膝の使い方、いわゆるニーワークが必要です。
これは、わかっているようで、実は、大切なことを意味しています。
フォアハンドにおいて、フォワードスイングでは、利き腕(右腕)に力を入れる必要はありません。大げさに書くと、腕には全く力を入れなくてもよいぐらいです。(もちろん、これは比喩ですが、脳内イメージでは、そのぐらいまで腕を脱力してもよいのです。)
ではどこに力が入るか。①膝のばねを使う、②背中(背筋)でボールを打つ、の2点が重要です。さらに、③左手が体を回転させる先導力となります。④ラケットワークでは必ず、ボールを打ち出す方向に押し出します。
上記の①~④だけを考えて、コート上ではボールをヒットすればよいのです。あとは、⑤ボールが飛んでくるのに合わせてテイクバックをし、ボールがバウントしたところからフォワードスイングをスタートする(=振り遅れないように、自らボールを打ちに行く)ことが大切です。また、⑥ボールは右腰で見ます。左手と右腰で体の回転を先導します。①~⑥を守れば、ラケットを振る腕に力を入れる必要はないのです。
今まで、①の膝を使うという点を、明確にはしていませんでした。しかし、よほど打ちやすいボールではない限り、ニーワークなしではボールをヒットする際のアドジャストメント(調整)が困難です。私のミスは、この調整を、上体の正しい動きだけで行おうとしてきた点です。
コート上では、しかし、それが逆効果になることがあります。正しい上体の動きを身に着けたことが、逆に、正しくボールを打つことができない原因になりえるということです。
それは、膝の使い方です。実際に飛んでくるボールをヒットする際には、上体だけが正しいフォームになっていても、ボールを安定にヒットすることができません。膝の使い方、いわゆるニーワークが必要です。
これは、わかっているようで、実は、大切なことを意味しています。
フォアハンドにおいて、フォワードスイングでは、利き腕(右腕)に力を入れる必要はありません。大げさに書くと、腕には全く力を入れなくてもよいぐらいです。(もちろん、これは比喩ですが、脳内イメージでは、そのぐらいまで腕を脱力してもよいのです。)
ではどこに力が入るか。①膝のばねを使う、②背中(背筋)でボールを打つ、の2点が重要です。さらに、③左手が体を回転させる先導力となります。④ラケットワークでは必ず、ボールを打ち出す方向に押し出します。
上記の①~④だけを考えて、コート上ではボールをヒットすればよいのです。あとは、⑤ボールが飛んでくるのに合わせてテイクバックをし、ボールがバウントしたところからフォワードスイングをスタートする(=振り遅れないように、自らボールを打ちに行く)ことが大切です。また、⑥ボールは右腰で見ます。左手と右腰で体の回転を先導します。①~⑥を守れば、ラケットを振る腕に力を入れる必要はないのです。
今まで、①の膝を使うという点を、明確にはしていませんでした。しかし、よほど打ちやすいボールではない限り、ニーワークなしではボールをヒットする際のアドジャストメント(調整)が困難です。私のミスは、この調整を、上体の正しい動きだけで行おうとしてきた点です。
2012年4月26日木曜日
ラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000 (その4)
きっと多くの方が参考にされていると思う増田英明(ますだひであき)さんのラケットインプレサイトで、NEOMAX2000が紹介されましたね。メシールのフラット系とは正反対のプレースタイルの増田さんですが、やはり、このラケットの印象は、他の方々とほぼ同じであるようですね。
スピンがかけづらいラケットですかぁ…私も、そのとおりだと思います。いつも苦労しています!(笑)
「いまだにMAX200GやPRO-2000RIMの感触を追い求められている方はいらっしゃいますか?もしいらっしゃったらかなりビンゴだと思いますが・・・」「はい、まさに私です!(笑)」
NEOMAX3000もインプレ書いてくれないかなあ…。
スピンがかけづらいラケットですかぁ…私も、そのとおりだと思います。いつも苦労しています!(笑)
「いまだにMAX200GやPRO-2000RIMの感触を追い求められている方はいらっしゃいますか?もしいらっしゃったらかなりビンゴだと思いますが・・・」「はい、まさに私です!(笑)」
NEOMAX3000もインプレ書いてくれないかなあ…。
2012年4月25日水曜日
ラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000 (その3)
NEOMAX2000/3000の打ち味というブログ記事を見つけました。しかも、かつてのMAX200Gとの打ち味の比較もしています。その評価は、特にNEOMAX2000とMAX200Gの比較は、私のこれまでの記事(こちらとこちら)よりもずっと的確でした。このラケットに興味がある方には、推薦できる文章です。
うらやましくて死にそうです!(笑)
ブラチスラバ在住の日本人の方のブログで、メシールにレストランで会った話を読みました。ああうらやましくて死にそうです!(笑)
2012年再びブラチスラバへ(1) ナショナルテニスセンター訪問はこちら。
2012年再びブラチスラバへ(2) ブラチスラバの街はこちら。
2012年再びブラチスラバへ(1) ナショナルテニスセンター訪問はこちら。
2012年再びブラチスラバへ(2) ブラチスラバの街はこちら。
メシールのテニス(66) ボールを押し出すこととテイクバックを早くとること
フラット系のグランドストローク(メシールのテニス)では、ボールをヒットするときに、ボールを押し出すことがとても大切です。そのイメージは、図に示す通りですので、解説は不要だと思います。このイメージの違いが、結果を左右します。
とくに、体勢が崩されてボールを打つ場合でも、このボールを押し出すイメージだけは守らねばなりません。
右図の誤った場合になるのは、特に、ボールに対する準備が遅い時に顕著です。相手のボールがそれなりの速さの場合です。(遅いボールの場合には、もともと、準備が遅れることがあまりないため。)
ボールに遅れないためには、2点、注意することがあります。
①できるだけ早めに、軸足(フォアハンドだったら右足)を決めること。
②できるだけ早く、テイクバックを完了すること。
①は、どういうことでしょうか。グランドストロークで、自分が打てるところにボールが飛んでくることはめったにありません。これは、走らされて打つという意味ではなく、自分のいる場所のあたりにボールが飛んできた場合でも、体がボールに対して適切な位置関係になるためには、足を動かさねばならないということです。本当に、一歩も動かずにちょうどボールと体の位置関係がよくなるのは、単なる偶然です。
まずは、ボールに対して、軸足をがちっと決めること。これが、ボールをしっかりと打つ(厚い当たりで打つ)ためには必要なことです。相手コートからボールが飛んできた。一番最初に考えることは、まず、そのボールに対する軸足を決めることなのです。
軸足を決める理由は、もちろん、ボールとの位置関係を一定にするためです。ボールに対して近すぎたり遠すぎたりすると、ボールを正しくヒットできなくなる確率は高くなります。できるだけいつも同じスイングでボールを打つためには、できるだけいつもボールと体(=軸足)の距離を一定にせねばなりません。
もう一つの理由は、軸足を早く決めることで、少しでも、②のテイクバックを早くスタートできるからです。軸足を決めずにテイクバックを開始するのは、スイングが不安定になります。(ランニングショットなどの場合は仕方がないですが。いえ、ランニングショットですら、できるだけ、軸足を決めて打った方が安定します。)
②は、実は、私自身が今まで思っていたイメージとちょっと違いました。したがって、ここで、正確に書いておこうと思います。
私は、実は、メシールは、下の左図のような形でボールを待ち、ボールにあわせたタイミングで、さらにテイクバックを取ると思っていました。
相手のボールが遅い場合には、それでも問題がありません。が、一定レベル以上のスピードでは、それでは間に合いません。
したがって、正解は、早く下の右図のようにテイクバックをしてボールを待つ、ということです。そうでないと、スイングがボールに対して遅れてしまいます。つまり、下右図のようでないと、上図のようにボールを押し出すことも間に合わないのです。
もしかしたら、下右図のようにテイクバックすると、待っている間に力が入りすぎるのではないかと心配するかもしれません(実は、私はそう思っていました。)しかし、そんなことはありません。相手のボールがある程度早いという前提の話ですから、この形でボールを待つのはほんの一瞬なのです。待ちすぎて力が入るというようなことは、ありません。また、相手のボールが遅い場合でも、例えばチャンスボールのショットなどは、実は左ではなく右のようにボールを待った方がよいことも、コート上で確認しました。意外に、待っている間に腕に力が入りすぎたりはしないようです。
とくに、体勢が崩されてボールを打つ場合でも、このボールを押し出すイメージだけは守らねばなりません。
右図の誤った場合になるのは、特に、ボールに対する準備が遅い時に顕著です。相手のボールがそれなりの速さの場合です。(遅いボールの場合には、もともと、準備が遅れることがあまりないため。)
ボールに遅れないためには、2点、注意することがあります。
①できるだけ早めに、軸足(フォアハンドだったら右足)を決めること。
②できるだけ早く、テイクバックを完了すること。
①は、どういうことでしょうか。グランドストロークで、自分が打てるところにボールが飛んでくることはめったにありません。これは、走らされて打つという意味ではなく、自分のいる場所のあたりにボールが飛んできた場合でも、体がボールに対して適切な位置関係になるためには、足を動かさねばならないということです。本当に、一歩も動かずにちょうどボールと体の位置関係がよくなるのは、単なる偶然です。
まずは、ボールに対して、軸足をがちっと決めること。これが、ボールをしっかりと打つ(厚い当たりで打つ)ためには必要なことです。相手コートからボールが飛んできた。一番最初に考えることは、まず、そのボールに対する軸足を決めることなのです。
軸足を決める理由は、もちろん、ボールとの位置関係を一定にするためです。ボールに対して近すぎたり遠すぎたりすると、ボールを正しくヒットできなくなる確率は高くなります。できるだけいつも同じスイングでボールを打つためには、できるだけいつもボールと体(=軸足)の距離を一定にせねばなりません。
もう一つの理由は、軸足を早く決めることで、少しでも、②のテイクバックを早くスタートできるからです。軸足を決めずにテイクバックを開始するのは、スイングが不安定になります。(ランニングショットなどの場合は仕方がないですが。いえ、ランニングショットですら、できるだけ、軸足を決めて打った方が安定します。)
②は、実は、私自身が今まで思っていたイメージとちょっと違いました。したがって、ここで、正確に書いておこうと思います。
私は、実は、メシールは、下の左図のような形でボールを待ち、ボールにあわせたタイミングで、さらにテイクバックを取ると思っていました。
相手のボールが遅い場合には、それでも問題がありません。が、一定レベル以上のスピードでは、それでは間に合いません。
したがって、正解は、早く下の右図のようにテイクバックをしてボールを待つ、ということです。そうでないと、スイングがボールに対して遅れてしまいます。つまり、下右図のようでないと、上図のようにボールを押し出すことも間に合わないのです。
もしかしたら、下右図のようにテイクバックすると、待っている間に力が入りすぎるのではないかと心配するかもしれません(実は、私はそう思っていました。)しかし、そんなことはありません。相手のボールがある程度早いという前提の話ですから、この形でボールを待つのはほんの一瞬なのです。待ちすぎて力が入るというようなことは、ありません。また、相手のボールが遅い場合でも、例えばチャンスボールのショットなどは、実は左ではなく右のようにボールを待った方がよいことも、コート上で確認しました。意外に、待っている間に腕に力が入りすぎたりはしないようです。
メシールのテニス(65) ドライブボレーの打ち方
ドライブボレーの打ち方をとある方に教わりました。メシールのテニスとは関係ないのですが、なるほどと思ったので書いておきます。今回も、テニス技術としてはそんなの当り前という話なのかもしれません。
ラケットには、スイートスポット(ボールを打つべきポイント?)があるそうです。中心と、ラケットヘッド側と、ラケットのグリップ側だそうです。
もちろん、通常は、中心のスイートスポットでボールをヒットします。しかし、ドライブボレーは違います。ドライブボレーでは、ラケットヘッド側のスイートスポットでボールを(ひっかけて)打つそうです。これは、私は初耳でした。
さっそく、コート上で試してみました。で、なんと、今まで苦手だったドライブボレーが、どんぴしゃと打てるではないですか。まさに、目からウロコ。
これまでは、(ラケットを振って)ドライブボレーをすると、ネットするかアウトするか。もともと、フラットドライブ系でボールを打つ私は、ボールにドライブをかけることができないので、ドライブボレーは打てないものなのだと思っていました。
しかし、打点を意図的にラケットに先にしてヒットすると、うまく相手のコートに入ります。
どういう原理か、まだ理解できていないのですが、あまりにうまくいくので、まあ、結果オーライだと思うことにしました。(原理を理解するのが大好きなのに、うまくいくことは理屈抜きで取り入れてしまっています(笑)。)
ラケットヘッド側でボールをひっかけて打つ時には、ボールを腰で打つ(フォアハンドは右腰、バックハンドは左腰)と組み合わせると有効です。一度お試しあれ!
ところで、グリップ側のスイートスポットで打つのはどんな場合でしょうか…?ええと…。勉強してきます!!恐らく、ドロップボレーやドロップボールの時ではないかと思っているのですが…。どなたか、教えてください!
もちろん、通常は、中心のスイートスポットでボールをヒットします。しかし、ドライブボレーは違います。ドライブボレーでは、ラケットヘッド側のスイートスポットでボールを(ひっかけて)打つそうです。これは、私は初耳でした。
さっそく、コート上で試してみました。で、なんと、今まで苦手だったドライブボレーが、どんぴしゃと打てるではないですか。まさに、目からウロコ。
これまでは、(ラケットを振って)ドライブボレーをすると、ネットするかアウトするか。もともと、フラットドライブ系でボールを打つ私は、ボールにドライブをかけることができないので、ドライブボレーは打てないものなのだと思っていました。
しかし、打点を意図的にラケットに先にしてヒットすると、うまく相手のコートに入ります。
どういう原理か、まだ理解できていないのですが、あまりにうまくいくので、まあ、結果オーライだと思うことにしました。(原理を理解するのが大好きなのに、うまくいくことは理屈抜きで取り入れてしまっています(笑)。)
ラケットヘッド側でボールをひっかけて打つ時には、ボールを腰で打つ(フォアハンドは右腰、バックハンドは左腰)と組み合わせると有効です。一度お試しあれ!
ところで、グリップ側のスイートスポットで打つのはどんな場合でしょうか…?ええと…。勉強してきます!!恐らく、ドロップボレーやドロップボールの時ではないかと思っているのですが…。どなたか、教えてください!
2012年4月18日水曜日
メシールのテニス(64) スピンサーブの打ち方
メシールのテニスに限った話ではないのですが、スピンサーブの打ち方について、最近、発見した方法を紹介します。(「そんなの常識!」かも知れませんが。)
一般には、トスを上げたボールのどの場所を打つかということで、スピンサーブやスライスサーブの打ち方を説明することが多いようです。私も試しましたが、どうしても、スライス系の癖が抜けません。(もともと、野球をやっていたので、腕の遣い方がスライスサーブの遣い方になっているからかもしれません。)
で、スピン系サーブが打てないのがどういう理由かというと、どうやら、テイクバックでラケットヘッドを下げた状態の時に、ボールを打つ側のラケット面が自分の背中の方向を向いていること。言い換えると、ラケット面がネットの方向や、まして背中と反対側を向かないこと。
これが、スピンサーブを打つ際のポイントとなります。
ラケット面でイメージしにくければ、右手(利き腕)の手の甲でも構いません。ラケットヘッドを背中で落としたときに、手の甲が、背中に対して外を向かなくてはなりません。手首を折ってしまい、背中の方向を向いてはいけません。
そのためには、右手の肘を高く(上向きに)上げることが有効です。右脇を大きく開いて、肘を高く上に突き出すと、右手の甲は外を向きやすくなります。
後は、そのまま打つだけです。腕は斜め(野球でいうところのスリークオーター)にはならず、スライスボールにはなりません。スイングが「縦振り」になりますので、スピンサーブが打ちやすくなります。というよりも、自ら、スライス系では打てないフォームを選んでいることになります。スライスサーブは、逆に、この方法では打てないはずです。
後は、どれだけ強くボールを打つかです。強く打てば打つほど、ボールのスピン量は増えることになります。
2012年4月17日火曜日
メシールのテニス(63) バックハンドの基本
珍しく、バックハンドについてです。しかも、とても基本的なことです。
今日、気が付きました。バックハンド(右利き)は、左手でスイングするのです。言い換えると、左手でスイングをして、左手でボールを押し込んでいきます。微妙なコントロールも、左手で振る感覚で作るのです。
私は、今日、それに気が付きました。今まで、どういう感覚でボールを打っていたのだろうかと思うぐらい、ボールを自分のペースで打ちやすくなりました。特に、早いサーブのリターンでは、今までは面を作って押し出すだけだったのが、ある程度、ボールコントロールもできます。
もちろん、これは、メシールのような左手主導型の両手バックハンドの場合の話です。右手主導型の場合は、別になります。
今日、気が付きました。バックハンド(右利き)は、左手でスイングするのです。言い換えると、左手でスイングをして、左手でボールを押し込んでいきます。微妙なコントロールも、左手で振る感覚で作るのです。
私は、今日、それに気が付きました。今まで、どういう感覚でボールを打っていたのだろうかと思うぐらい、ボールを自分のペースで打ちやすくなりました。特に、早いサーブのリターンでは、今までは面を作って押し出すだけだったのが、ある程度、ボールコントロールもできます。
もちろん、これは、メシールのような左手主導型の両手バックハンドの場合の話です。右手主導型の場合は、別になります。
2012年4月8日日曜日
メシールのテニス(62) 早いテイクバックと力が入る打点
メシールのテニスについて、フォアハンドを中心に、そのフォームについて述べてきました。
そろそろ、(私のレベルアップに合わせて)フォームからコート上でのボールの打ち方に、話題をシフトしたいと思います。これは、つまり、話題がメシールのテニスから、一般的なものになってくるということです。メシールのテニスは、フォームは独特なところがありますが、コート上でのボールを打つ技術は、テニス共通だからです。
メシールのテニスでは、早いテイクバックが大切です。いや、どんなテニスでも、速いテイクバックが必要です。
テイクバックが遅くならない方法として、以前、ボールに合わせてラケットを引くということを書きました。まさにこれです。ボールが飛んでくるのに合わせてラケットを引き、バウンドするタイミングでフォワードスイングを開始します。
ここで大切なことは、相手に走らされて打つ場合でも、同じだということです。この場合、走るという行為とテイクバックという行為を、同時に行うことになります。走る(ボールに追いつく)方に集中してしまいがちですが、ボールに合わせてテイクバックを取ることを忘れてはいけません。
(ちなみに、私は、フォアハンドでこれを忘れることが多いので、フォアサイドに走らされて打つショットが苦手です。)
さて、インパクトです。上のように時間的余裕をもってテイクバックを取った場合には、一番力が入る場所でボールをヒットしましょう。メシールのような薄めのフォアハンドグリップでは、力が入る打点は、比較的後ろの方です。前回の「フォアハンドは右腰で打つ」の理屈から言うと、力が入るポイントは右足のつま先の延長線上です。
厚いグリップの打ち方と比べると、ずいぶんと後ろになります。が、それでよいのです。一番力が入る打点で、しっかりと厚い当たりのボールを打つことが、何より大切です。
そろそろ、(私のレベルアップに合わせて)フォームからコート上でのボールの打ち方に、話題をシフトしたいと思います。これは、つまり、話題がメシールのテニスから、一般的なものになってくるということです。メシールのテニスは、フォームは独特なところがありますが、コート上でのボールを打つ技術は、テニス共通だからです。
メシールのテニスでは、早いテイクバックが大切です。いや、どんなテニスでも、速いテイクバックが必要です。
テイクバックが遅くならない方法として、以前、ボールに合わせてラケットを引くということを書きました。まさにこれです。ボールが飛んでくるのに合わせてラケットを引き、バウンドするタイミングでフォワードスイングを開始します。
ここで大切なことは、相手に走らされて打つ場合でも、同じだということです。この場合、走るという行為とテイクバックという行為を、同時に行うことになります。走る(ボールに追いつく)方に集中してしまいがちですが、ボールに合わせてテイクバックを取ることを忘れてはいけません。
(ちなみに、私は、フォアハンドでこれを忘れることが多いので、フォアサイドに走らされて打つショットが苦手です。)
さて、インパクトです。上のように時間的余裕をもってテイクバックを取った場合には、一番力が入る場所でボールをヒットしましょう。メシールのような薄めのフォアハンドグリップでは、力が入る打点は、比較的後ろの方です。前回の「フォアハンドは右腰で打つ」の理屈から言うと、力が入るポイントは右足のつま先の延長線上です。
厚いグリップの打ち方と比べると、ずいぶんと後ろになります。が、それでよいのです。一番力が入る打点で、しっかりと厚い当たりのボールを打つことが、何より大切です。
2012年4月7日土曜日
メシールのテニス(61) 腰でボールを見る
あなたの方にボールが飛んできた。さて、あなたは、どこでボールを見ますか?
目という答はもちろん正解ですが、そういう意味ではありません。
体のどの部分でボールを意識しますか、ということです。
正解は、腰です。フォアハンドは右腰。バックハンドは左腰。
そして、ボールを打つためのフォワードパワーも、腰です。腰で、ボールを打つのです。
これは、メシールのテニスだけではありません。テニスにおける、グランドストロークの基本です。
目という答はもちろん正解ですが、そういう意味ではありません。
体のどの部分でボールを意識しますか、ということです。
正解は、腰です。フォアハンドは右腰。バックハンドは左腰。
そして、ボールを打つためのフォワードパワーも、腰です。腰で、ボールを打つのです。
これは、メシールのテニスだけではありません。テニスにおける、グランドストロークの基本です。
2012年4月4日水曜日
Dunlop Biomimetic Max 200G
あまりギアの事を書かないこのブログですが、私のお気に入りのラケットであるNEOMAX 2000Gの対抗馬(?)が登場しました。しかも、同じDunlop社から。
Dunlop Biomimetic Max 200Gです。
以前から、ネット上でもこのラケットをマッケンロー(今の)が使っている写真と一緒に掲載され、「近い将来、MAX 200Gの後継機種が登場か」と書かれていました。その機種が、いよいよ登場したということでしょうか。
使ってみたい…と思っているのですが、NEOMAX 2000Gとおなじなのでしょうか。違うのでしょうか。ラケットフェースは98インチと共通ですが、Dunlop Biomimetic Max 200GはComposition: HM6 Carbon/Aerogel/Graphiteと、素材は異なるようです。
以前、Dunlopから出たMaxply McEnroeが、MAX 200Gとは全く異なるラケットでがっかりした経験があるので、今回も、予断を許さないような気がします。(とはいえ、今回は、はっきりとMAX 200Gとネーミングしたのですから、さすがに、Maxplyよりは…。)
Dunlop Biomimetic Max 200Gです。
以前から、ネット上でもこのラケットをマッケンロー(今の)が使っている写真と一緒に掲載され、「近い将来、MAX 200Gの後継機種が登場か」と書かれていました。その機種が、いよいよ登場したということでしょうか。
使ってみたい…と思っているのですが、NEOMAX 2000Gとおなじなのでしょうか。違うのでしょうか。ラケットフェースは98インチと共通ですが、Dunlop Biomimetic Max 200GはComposition: HM6 Carbon/Aerogel/Graphiteと、素材は異なるようです。
以前、Dunlopから出たMaxply McEnroeが、MAX 200Gとは全く異なるラケットでがっかりした経験があるので、今回も、予断を許さないような気がします。(とはいえ、今回は、はっきりとMAX 200Gとネーミングしたのですから、さすがに、Maxplyよりは…。)
2012年4月1日日曜日
50歳を前にまだ上達できるということの素晴らしさ
私事(わたくしごと)ですが、現在、48歳です。すでに、若いころの柔軟さはなく、50肩に悩まされながら、しょっちゅう足がつりながら、毎週のようにラケットを持ってコートに立っています。
シングルスをすることが多い(テニス日記はこちら)ですが、相手の多くは30代か、40代前半の人です。私よりも若い人たちが、軽いラケットを使って、スピンが効いたボールを、ベースラインから打ちあいます。その中に、重いラケットを持って、フラット系の私が、しなやかさを失った体で挑んでいきます。
今日、私は、先日、負けた相手とゲームをしました。今日は勝ったのですが、勝ち負けではなく、とても感動したことがありました。
私は、まだ、上達しているのです!
先日、負けた時には、思うように打てずに負けてしまいました。しかし、今日は、明らかに、自分のイメージでボールが打てています。少しずつ、本当に少しずつですが、このブログ(メシールのテニス)で考えてきたことが、実現できるようになりつつあります。
50歳を前に、私のテニスは、まだ上達しているのです!
この年齢は、普通は、スポーツの世界では、プロはもちろんですが、アマチュアスポーツであっても、下降線をたどる年齢だと思います。ゴルフなどと違って、体全体を動かすスポーツですから、年齢を重ねて体が動きにくくなってくるのは、不利であるはずです。今までは勝っていた相手に勝てなくなる…という年齢です。
しかし、私は、まだ、今まで負けていた相手に勝てることがある。つまり、上達しているのです。このブログ(メシールのテニス)で書き続けている通り、日々、メシールのテニスを研究し、それをコート上で実現しようとしてきました。そして、たしかに、私は一つずつ、長い時間をかけて、技術を身に着けてきています。一歩ずつ、前に進んでいます。
体力は、体の動きは、これからも下降線をたどり続けるでしょう。しかし、並行して、私はメシールのテニスを研究し続けます。その結果、技術はまだまだ、身に着くと信じています。このマイナスとプラス。どちらが上回るのか。私は信じています。メシールのテニスは、たとえ身体的には動きが悪くなったとしても、十分に通用するテニスであると。だから、私は、まだまだ上達できると。
50歳でもまだ上達できる。とても素晴らしいことに思えるのです。
シングルスをすることが多い(テニス日記はこちら)ですが、相手の多くは30代か、40代前半の人です。私よりも若い人たちが、軽いラケットを使って、スピンが効いたボールを、ベースラインから打ちあいます。その中に、重いラケットを持って、フラット系の私が、しなやかさを失った体で挑んでいきます。
今日、私は、先日、負けた相手とゲームをしました。今日は勝ったのですが、勝ち負けではなく、とても感動したことがありました。
私は、まだ、上達しているのです!
先日、負けた時には、思うように打てずに負けてしまいました。しかし、今日は、明らかに、自分のイメージでボールが打てています。少しずつ、本当に少しずつですが、このブログ(メシールのテニス)で考えてきたことが、実現できるようになりつつあります。
50歳を前に、私のテニスは、まだ上達しているのです!
この年齢は、普通は、スポーツの世界では、プロはもちろんですが、アマチュアスポーツであっても、下降線をたどる年齢だと思います。ゴルフなどと違って、体全体を動かすスポーツですから、年齢を重ねて体が動きにくくなってくるのは、不利であるはずです。今までは勝っていた相手に勝てなくなる…という年齢です。
しかし、私は、まだ、今まで負けていた相手に勝てることがある。つまり、上達しているのです。このブログ(メシールのテニス)で書き続けている通り、日々、メシールのテニスを研究し、それをコート上で実現しようとしてきました。そして、たしかに、私は一つずつ、長い時間をかけて、技術を身に着けてきています。一歩ずつ、前に進んでいます。
体力は、体の動きは、これからも下降線をたどり続けるでしょう。しかし、並行して、私はメシールのテニスを研究し続けます。その結果、技術はまだまだ、身に着くと信じています。このマイナスとプラス。どちらが上回るのか。私は信じています。メシールのテニスは、たとえ身体的には動きが悪くなったとしても、十分に通用するテニスであると。だから、私は、まだまだ上達できると。
50歳でもまだ上達できる。とても素晴らしいことに思えるのです。
2012年3月29日木曜日
メシールのテニス(60) 再びフォアハンドの基本(テイクバックでのタイミングの取り方 その2)
テイクバックでのタイミングの取り方は、メシールのフォアハンドでは、意外に難しいのです。実は、メシールのフォアハンドテイクバックは、2段階から構成されます。
メシールのテニス(59)で書いた大きなテイクバックと、その後の小さなテイクバックです。
相手のボールが遅くて余裕があるときには、メシールのテニス(59)で書いた大きなテイクバックを取ります。相手のボールが速くて余裕がない時には、大きなテイクバックを取る時間的余裕がありません。
どちらの場合にも、小さなテイクバックを取ります。小さなテイクバックというのは、拳銃の引き金のように、ボールを打つ直前に、体(肩)を時計方向(ボールをヒットするのと逆方向)にひねります。その反動で体は時計反対方向(フォアハンドを打つ方向)に回転し、その勢いでボールを打ちます。
この小さなテイクバックは、ショートラリーの時でも、速いサーブのリターンでも、行います。(メシールのフォアハンドリターンでは、速いサーブの場合であっても、小さなテイクバックなしのブロックでリターンしてはいけません。)
小さなテイクバックでは、背筋を使います。
小さなテイクバックでは、自然と左腕が先導します。
メシールのテニス(59)で書いた大きなテイクバックと、その後の小さなテイクバックです。
相手のボールが遅くて余裕があるときには、メシールのテニス(59)で書いた大きなテイクバックを取ります。相手のボールが速くて余裕がない時には、大きなテイクバックを取る時間的余裕がありません。
どちらの場合にも、小さなテイクバックを取ります。小さなテイクバックというのは、拳銃の引き金のように、ボールを打つ直前に、体(肩)を時計方向(ボールをヒットするのと逆方向)にひねります。その反動で体は時計反対方向(フォアハンドを打つ方向)に回転し、その勢いでボールを打ちます。
この小さなテイクバックは、ショートラリーの時でも、速いサーブのリターンでも、行います。(メシールのフォアハンドリターンでは、速いサーブの場合であっても、小さなテイクバックなしのブロックでリターンしてはいけません。)
小さなテイクバックでは、背筋を使います。
小さなテイクバックでは、自然と左腕が先導します。
2012年3月27日火曜日
メシールのテニス(59) 再びフォアハンドの基本(テイクバックでのタイミングの取り方 その1)
フォアハンドストロークを改造中です。年がら年中改造中なのですが、マイナーバージョンアップではなく、メジャーバージョンアップです。
どこを改造中か。
テイクバックを大きくとり、大きくスイングするフォームに改造中なのです。
メシールのフォアハンドのイメージは、小さなテイクバックでラケット面を作り、ボールを運ぶように打つというものですが、実はこれは、全く間違いです。
確かに、多くのスピン系プレーヤーほどの大きなテイクバックではないですが、しかし、たとえばコナーズやマッケンローのような小さなテイクバックで、ブロックするようなフォアハンドとは、本質的に異なります。
小さなテイクバックのフォアハンドには、スイングを相手のボールに合わせる必要がないという利点があります。テニススクールでよく言う「ボールが飛んできたら、早くラケットを引きましょう」という必要がないのです。
スピン系プレーヤーは、ボールに合わせて大きくテイクバックを取りますので、「早くラケットを引いてボールに合わせてスイングする」というのは、基本中の基本です。
メシールのようなフラット系フォアハンドは、フラットであるにもかかわらず(コナーズやマッケンローと違って)ボールに合わせてラケットを引く必要があるのです。そこが盲点で、このことに、案外気が付かないものです。
メシールのフォアハンドでは、「早めにラケットを引き、テイクバックのタイミングを、ボールを打つタイミングに合わせる」打ち方がポイントになります。
つまり、「スイングでタイミングを取る」ことが必要なのです。
そのために、いくつか気を付ける点があります。これまでにも何度も書いていることもありますが、まとめてみます。
1)ボールの飛球線に対して、体を十分に左側に持ってくること。テイクバックでは、両肩を結ぶ線とボールの飛球線が平行になるイメージです。
2)体の中心を背中の腰骨あたりにおくこと。背筋でもなく、足でもありません。意識を、腰骨に置くのです。これにより、背筋でボールを打つことと、上体を寝かさないことが、無意識にできるようになります。
この1)と2)は、同時にフォワードスイングを左手で主導することができるようになるという点で有効です。フォワードスイングは、絶対に、どうしても、左手の先導(船頭?)が必要です。右腕でボールを打つと、右腕に推進力とコントロールの2つの役目を負わせることになり、その分だけコントロールが不安定になります。
上記の1)と2)に加えて、「早くラケットを引きテイクバックでタイミングを調整する」「ボールをヒットする際に左足を踏み出す」などを加えることで、きれいで無駄のない、力の入らないフォアハンドストロークが完成します。
そうです、スイング中には腕に力が入ってはいけません。
腕に力が入らないためには、①レディーポジション(テイクバックでも)で肩の力を抜く、②ラケットを両手で持ち、できるだけ下の方で構える(腕をだらんと下げる)などが重要です。②は、より正確に書くと、へその前に両手のグリップを置くということです。常に、右手と左手は、へその前になります。
これにより、スイング中に背筋をたっぷり使い、できるだけ腕の力を使わないスイングが完成します。試合(ゲーム)でこの打ち方をするのはなかなか勇気がいるのですが、練習で意識することで、このような打ち方が段だできるようになるのです(なるはずです・・・)。
上記のすべてが、無意識にできるようになった時に、この、メジャーバージョンアップは完成と言ってもよいでしょう。それは、メシールのフォアハンドの完成に、限りなく近いのではないかと思います。
どこを改造中か。
テイクバックを大きくとり、大きくスイングするフォームに改造中なのです。
メシールのフォアハンドのイメージは、小さなテイクバックでラケット面を作り、ボールを運ぶように打つというものですが、実はこれは、全く間違いです。
確かに、多くのスピン系プレーヤーほどの大きなテイクバックではないですが、しかし、たとえばコナーズやマッケンローのような小さなテイクバックで、ブロックするようなフォアハンドとは、本質的に異なります。
小さなテイクバックのフォアハンドには、スイングを相手のボールに合わせる必要がないという利点があります。テニススクールでよく言う「ボールが飛んできたら、早くラケットを引きましょう」という必要がないのです。
スピン系プレーヤーは、ボールに合わせて大きくテイクバックを取りますので、「早くラケットを引いてボールに合わせてスイングする」というのは、基本中の基本です。
メシールのようなフラット系フォアハンドは、フラットであるにもかかわらず(コナーズやマッケンローと違って)ボールに合わせてラケットを引く必要があるのです。そこが盲点で、このことに、案外気が付かないものです。
メシールのフォアハンドでは、「早めにラケットを引き、テイクバックのタイミングを、ボールを打つタイミングに合わせる」打ち方がポイントになります。
つまり、「スイングでタイミングを取る」ことが必要なのです。
そのために、いくつか気を付ける点があります。これまでにも何度も書いていることもありますが、まとめてみます。
1)ボールの飛球線に対して、体を十分に左側に持ってくること。テイクバックでは、両肩を結ぶ線とボールの飛球線が平行になるイメージです。
2)体の中心を背中の腰骨あたりにおくこと。背筋でもなく、足でもありません。意識を、腰骨に置くのです。これにより、背筋でボールを打つことと、上体を寝かさないことが、無意識にできるようになります。
この1)と2)は、同時にフォワードスイングを左手で主導することができるようになるという点で有効です。フォワードスイングは、絶対に、どうしても、左手の先導(船頭?)が必要です。右腕でボールを打つと、右腕に推進力とコントロールの2つの役目を負わせることになり、その分だけコントロールが不安定になります。
上記の1)と2)に加えて、「早くラケットを引きテイクバックでタイミングを調整する」「ボールをヒットする際に左足を踏み出す」などを加えることで、きれいで無駄のない、力の入らないフォアハンドストロークが完成します。
そうです、スイング中には腕に力が入ってはいけません。
腕に力が入らないためには、①レディーポジション(テイクバックでも)で肩の力を抜く、②ラケットを両手で持ち、できるだけ下の方で構える(腕をだらんと下げる)などが重要です。②は、より正確に書くと、へその前に両手のグリップを置くということです。常に、右手と左手は、へその前になります。
これにより、スイング中に背筋をたっぷり使い、できるだけ腕の力を使わないスイングが完成します。試合(ゲーム)でこの打ち方をするのはなかなか勇気がいるのですが、練習で意識することで、このような打ち方が段だできるようになるのです(なるはずです・・・)。
上記のすべてが、無意識にできるようになった時に、この、メジャーバージョンアップは完成と言ってもよいでしょう。それは、メシールのフォアハンドの完成に、限りなく近いのではないかと思います。
メシールのテニス(58) ドロップボールの処理(フォアハンド)
メシールのテニスの特長(特徴?)の一つは、ラケットが(異様に)重いということです。重いラケットでボールにパワーを与えます。メシールのテニスを目指す私のラケットは400gですが、もう少し重くてもいいかなという感じです。そのせいで、よく、周りの人に「軽く打っているように見えるのにボールが重い」と言われます。
これは、重いラケットの利点の一つです。しかし、重いラケットには、弊害もあります。その弊害の一つが、ネット際のドロップボールの処理です。
軽いラケットで強いスピンをかけて打つプレーヤーであれば、ネット際のボールをスピン系で強く、深く打つことができるでしょう。
しかし、私のようなフラット系でしかも重いラケットでは、速くラケットを振る(しかも、ボール進行方向に垂直に振る)ことは難しいのです。
その結果、ボールの処理は、どうしてもスライス系になり、ボールの滞空時間が長くなります。相手が、私の頭の上をロブで抜くには、絶好のボールになってしまいます。
ドロップボールをドロップボールで返すというのも一つの方法ですが、ボールに十分に追いついていない場合には、自分のネットに向かう勢いがボールのスピードを殺すことを難しくします。悲しいかな、年齢を重ねると、脚力もだんだんと衰えてきます。(歳をとってもドロップボールを打つことはできますが、拾うのが難しくなるのです…。)
さて、ではどのような対策があり得るのか。正直なところ、よく分かりません。
今、考え着くのは、次のいくつかの方法です。
1)できるだけ長く左手でラケットを持つこと。これにより、走りながらでもラケット面がぐらつきにくく、ボールを思う場所に運ぶことができる。
2)品位に欠けるのでいやなのですが、ラケットを短く持つ。これで、ボールをコントロールしやすくなります。
3)ボールの飛球線に対して、体を十分に外に持ってくること。ボールの打点が後ろになるので、その分だけ時間を稼ぐことができ、また、ボールの方向を隠すこともできます。
1)~3)のどれが有効なのか。今度、テニスコートで試してみます。
これは、重いラケットの利点の一つです。しかし、重いラケットには、弊害もあります。その弊害の一つが、ネット際のドロップボールの処理です。
軽いラケットで強いスピンをかけて打つプレーヤーであれば、ネット際のボールをスピン系で強く、深く打つことができるでしょう。
しかし、私のようなフラット系でしかも重いラケットでは、速くラケットを振る(しかも、ボール進行方向に垂直に振る)ことは難しいのです。
その結果、ボールの処理は、どうしてもスライス系になり、ボールの滞空時間が長くなります。相手が、私の頭の上をロブで抜くには、絶好のボールになってしまいます。
ドロップボールをドロップボールで返すというのも一つの方法ですが、ボールに十分に追いついていない場合には、自分のネットに向かう勢いがボールのスピードを殺すことを難しくします。悲しいかな、年齢を重ねると、脚力もだんだんと衰えてきます。(歳をとってもドロップボールを打つことはできますが、拾うのが難しくなるのです…。)
さて、ではどのような対策があり得るのか。正直なところ、よく分かりません。
今、考え着くのは、次のいくつかの方法です。
1)できるだけ長く左手でラケットを持つこと。これにより、走りながらでもラケット面がぐらつきにくく、ボールを思う場所に運ぶことができる。
2)品位に欠けるのでいやなのですが、ラケットを短く持つ。これで、ボールをコントロールしやすくなります。
3)ボールの飛球線に対して、体を十分に外に持ってくること。ボールの打点が後ろになるので、その分だけ時間を稼ぐことができ、また、ボールの方向を隠すこともできます。
1)~3)のどれが有効なのか。今度、テニスコートで試してみます。
メシールのテニス(57) グリップの握り方(フォアハンド)
たかがフォアハンド・・・なのに、いくらでも書くことがあります。不思議です。
今回は、グリップの握り方について書きます。
皆さんは、フォアハンドグリップで、小指の外側に、どの程度ラケットエンドを余らせているでしょうか。または、どのぐらい、グリップエンドいっぱいまで握っているでしょうか。
現役時代のメシールのラケットは、驚くほど重かったそうです。私は、日本人男性としては平均か少し小柄な方(身長は168㎝)ですが、それでも、400gぐらいのラケットを使っています。おそらく、メシールは、450gとか、もしかしたら500gとかだったのではないかと思っています。(メシールの使っていたラケット、目の前にあったのに、ガラスの中でした。持ってみたかった…。)
私は、メシールは、ボルグと同じように、ラケットエンドを手で包み込むようにもって、ラケットの重さを最大限使って、遠心力でボールを加速してヒットしていると思っていました。ボルグのそして、自分でも、同じようにラケットエンドが小指の付け根あたりにあたるぐらい(=ラケットエンドが掌の中に来る)ように、フォアハンドグリップを握っていました。
しかし、あまりにボールが不安定であったため、ふと、逆に、少しだけグリップエンドを余してラケットを持ってみたのです。で、試にコートでボールを打ってみたら…。
驚きました。ボールのコントロール性がとんでもなく良くなったのです。手首はあまり使えなくなりましたが、手のひらの小指と薬指の付け根あたりがしっかりとラケットグリップ面を感じて、スイングでラケット面のぐらつきがはるかに少なくなったのです。
極端に言うと、ボールを打つ時に、ほぼ思ったところにボールを運ぶことができる感じ…というと、言い過ぎかもしれませんが、それに近い感じです。特に、ネットを挟んでのショートラリーで、その効果がはっきりとわかります。
手首を使ってヘッドスピードを出すことができなくなったために、心なしかボールスピードは落ちたかもしれません。しかし、その代わりに得たフォアハンドストロークの安定感は、多少のスピードを犠牲にするだけの価値があるモノでした。(もともと、ラケットが十分に重いので、その程度のヘッドスピードの犠牲は、たいしたことはないと思います。)
今まで、どうして、こんなことに気が付かなかったのか、不思議でしょうがありません。どこか、ボルグのフォアハンドのイメージが頭にあったのでしょうか。
もしかしたら、現役時代のメシールのフォアハンドは、ボルグと同じグリップの握り方だったのかもしれません。もしそうだとして、私は、この握り方については、自分の見つけた握り方で打ちます。メシールのテニスは、100%メシールをコピーすることが大切なのではありません。それほどまでに、今回の発見は、“目からうろこ”でした。
今回は、グリップの握り方について書きます。
皆さんは、フォアハンドグリップで、小指の外側に、どの程度ラケットエンドを余らせているでしょうか。または、どのぐらい、グリップエンドいっぱいまで握っているでしょうか。
現役時代のメシールのラケットは、驚くほど重かったそうです。私は、日本人男性としては平均か少し小柄な方(身長は168㎝)ですが、それでも、400gぐらいのラケットを使っています。おそらく、メシールは、450gとか、もしかしたら500gとかだったのではないかと思っています。(メシールの使っていたラケット、目の前にあったのに、ガラスの中でした。持ってみたかった…。)
私は、メシールは、ボルグと同じように、ラケットエンドを手で包み込むようにもって、ラケットの重さを最大限使って、遠心力でボールを加速してヒットしていると思っていました。ボルグのそして、自分でも、同じようにラケットエンドが小指の付け根あたりにあたるぐらい(=ラケットエンドが掌の中に来る)ように、フォアハンドグリップを握っていました。
しかし、あまりにボールが不安定であったため、ふと、逆に、少しだけグリップエンドを余してラケットを持ってみたのです。で、試にコートでボールを打ってみたら…。
驚きました。ボールのコントロール性がとんでもなく良くなったのです。手首はあまり使えなくなりましたが、手のひらの小指と薬指の付け根あたりがしっかりとラケットグリップ面を感じて、スイングでラケット面のぐらつきがはるかに少なくなったのです。
極端に言うと、ボールを打つ時に、ほぼ思ったところにボールを運ぶことができる感じ…というと、言い過ぎかもしれませんが、それに近い感じです。特に、ネットを挟んでのショートラリーで、その効果がはっきりとわかります。
手首を使ってヘッドスピードを出すことができなくなったために、心なしかボールスピードは落ちたかもしれません。しかし、その代わりに得たフォアハンドストロークの安定感は、多少のスピードを犠牲にするだけの価値があるモノでした。(もともと、ラケットが十分に重いので、その程度のヘッドスピードの犠牲は、たいしたことはないと思います。)
今まで、どうして、こんなことに気が付かなかったのか、不思議でしょうがありません。どこか、ボルグのフォアハンドのイメージが頭にあったのでしょうか。
もしかしたら、現役時代のメシールのフォアハンドは、ボルグと同じグリップの握り方だったのかもしれません。もしそうだとして、私は、この握り方については、自分の見つけた握り方で打ちます。メシールのテニスは、100%メシールをコピーすることが大切なのではありません。それほどまでに、今回の発見は、“目からうろこ”でした。
2012年2月9日木曜日
2012年再びブラチスラバへ(2) ブラチスラバの街
2012年再びブラチスラバへ(1) ナショナルテニスセンター訪問の続編です。今回は、テニスとは関係のない、ブラチスラバの街の様子についてです。以前(2011年)にもレポートしているので、重なる内容も多いのですが…。
まずは、ナショナルテニスセンターそばの道路で撮影した写真です。目立つビルがありますが、何のビルなのでしょうか。
写真ではわからないと思いますが、実は、すごく寒かったです。寒くて寒くて、よく市民は道を歩いているなあと感心しました。私も結構な防寒装備だったのですが…。
時間になったので、ブラチスラバ中央駅(Railway Station)に戻りました。実は、前回も同じ体験をしているのですが、駅になかなか戻れないのです。市内にはバスと路面電車が走っているのですが、路線が複雑で、しかもマップにすべての電停名が入っていないので…どこで何に乗り換えたらよいのかが分からない。悪戦苦闘して、車内で声をかけてくれたおばさん(ありがとうございました!)に助けてもらったりしながら、2回乗り換えて、なんとか駅に向かうことができました。(201とか206とかいう駅を通る巡回路線があるのは、京都みたいですね(笑)。)
下の写真は、やっとたどり着いた、ブラチスラバ中央駅の駅舎の様子です。ええと…一つの国の首都の中央駅で、こんなに小さな駅は、珍しいのではないでしょうか。日本でいえば、金沢駅の方がはるかに大きい駅です。比較するなら、愛媛の松山駅ぐらいの感じです。(松山市で一番賑やかなのは、実は、私鉄の松山市駅です。)
プラットホームの数も少なく(6番線までだったように思います)、電車の本数も上の写真ような感じです。REX 22:46というのがありますが、私が乗ったのはひとつ前の便(左側で、写真で見づらい)で、20:46発です。この時間は、ウィーンへの便は2時間に1本ということになります。そして、駅を発車する本数も、全部あわせても1時間に3,4本程度だということが分かると思います。
上の写真は、駅の外の様子です。駅の周りも、暗くてさびしいのです。やはり、JR松山駅前を思い出しました。(繰り返しますが、松山市駅前は、にぎやかです。)しかも、「暗い」のです。この感じは、これまでに私が行ったことがある街でいうと、ウクライナのキエフやドイツのベルリン(ただし、旧東ドイツ側)を思い出します。旧共産圏の街は、どこも、この「暗さ」が夜になると際立ちます。(キエフは、にぎやかなところはそんなには暗くなかったかもしれません。)
さて、ウィーンに帰る電車(REX)に乗りました。(ウィーンからブラチスラバに入ったのです。)約50分の小旅行です。REXの中の様子。お客さんは多くはありませんでした。途中で二回も「切符拝見」をされましたが、どうやら、スロバキアとオーストリアと、乗務員が代わるようです。
二つの国の首都を移動することを考えると、あまりにも短い列車の旅ですね。17ユーロの往復チケットで、片道1時間足らず。大阪・名古屋間よりも近い首都間の旅でした。
ウィーンからの日帰りのブラチスラバ訪問ですが、スロバキアでは、日本人はもちろん、アジア人を見かけることもありませんでした。日本からは遠い国、スロバキアです。帰りの電車の中では、現地の人に「ニイハオ」と声をかけられました(笑)。
まずは、ナショナルテニスセンターそばの道路で撮影した写真です。目立つビルがありますが、何のビルなのでしょうか。
写真ではわからないと思いますが、実は、すごく寒かったです。寒くて寒くて、よく市民は道を歩いているなあと感心しました。私も結構な防寒装備だったのですが…。
こうやって写真を並べただけでは、あの寒さが全然伝わらないのが不思議です。これで、-8度ぐらいだそうなので、もっと寒いとどうなるのでしょうか。ナショナルテニスセンターは、この写真の左の方にあります。左前方に照明が見えますが、これは、サッカー場の照明です。おそらく、ブラチスラバで(ということはスロバキアで)一番大きなスタジアムだと思います。
写真をいくら並べても、あの寒さは伝わらないですね。こんな寒い街で生活をしている人たちの暮らしはどんななのだろうと、ふと思いました。
時間が前後するのですが、上の写真は、夜のブラチスラバの街の様子です。ナショナルテニスセンターのそばの電停で撮影しました。街は、特別な場所を除くと、いや、一番賑やかなところですら、こんな感じです。暗くて静かで…。言い換えると、街中にはにぎやかなところはない、と言ってもよいかもしれません。どんな街でも、人が、若者がたむろして騒いでいる場所があると思うのですが、ブラチスラバには、少なくとも建物の外には、そんな場所がないのではないかと思います。これも、気温が低く、寒いからでしょうか…?それだけではなく、スロバキアの人の気質のようにも思うのです。
時間になったので、ブラチスラバ中央駅(Railway Station)に戻りました。実は、前回も同じ体験をしているのですが、駅になかなか戻れないのです。市内にはバスと路面電車が走っているのですが、路線が複雑で、しかもマップにすべての電停名が入っていないので…どこで何に乗り換えたらよいのかが分からない。悪戦苦闘して、車内で声をかけてくれたおばさん(ありがとうございました!)に助けてもらったりしながら、2回乗り換えて、なんとか駅に向かうことができました。(201とか206とかいう駅を通る巡回路線があるのは、京都みたいですね(笑)。)
下の写真は、やっとたどり着いた、ブラチスラバ中央駅の駅舎の様子です。ええと…一つの国の首都の中央駅で、こんなに小さな駅は、珍しいのではないでしょうか。日本でいえば、金沢駅の方がはるかに大きい駅です。比較するなら、愛媛の松山駅ぐらいの感じです。(松山市で一番賑やかなのは、実は、私鉄の松山市駅です。)
プラットホームの数も少なく(6番線までだったように思います)、電車の本数も上の写真ような感じです。REX 22:46というのがありますが、私が乗ったのはひとつ前の便(左側で、写真で見づらい)で、20:46発です。この時間は、ウィーンへの便は2時間に1本ということになります。そして、駅を発車する本数も、全部あわせても1時間に3,4本程度だということが分かると思います。
時間が余ってしまい、駅舎の2階の待合室で、1時間ぐらい待つことになりました。上の写真は、待合室の入り口です。時差ボケですぐに眠くなってしまい、椅子に座ってうとうとしていると…、警察官が来て私を起こし、「寝てはいけない、切符を見せなさい」と。どうして寝てはいけないのかよく分かりませんでしたが、ホームレス対策なのでしょうか?そういえば、ブラチスラバでは、ホームレスを見かけることはありませんでした。(ウィーンでは見かけました。)もちろん、この寒さでは、道で生活することは絶対にできませんが…。
さて、ウィーンに帰る電車(REX)に乗りました。(ウィーンからブラチスラバに入ったのです。)約50分の小旅行です。REXの中の様子。お客さんは多くはありませんでした。途中で二回も「切符拝見」をされましたが、どうやら、スロバキアとオーストリアと、乗務員が代わるようです。
二つの国の首都を移動することを考えると、あまりにも短い列車の旅ですね。17ユーロの往復チケットで、片道1時間足らず。大阪・名古屋間よりも近い首都間の旅でした。
ウィーンからの日帰りのブラチスラバ訪問ですが、スロバキアでは、日本人はもちろん、アジア人を見かけることもありませんでした。日本からは遠い国、スロバキアです。帰りの電車の中では、現地の人に「ニイハオ」と声をかけられました(笑)。
2012年2月8日水曜日
2012年再びブラチスラバへ(1) ナショナルテニスセンター訪問
2012年再びブラチスラバへ(2) はこちら。
昨年も訪れたスロバキアの首都ブラチスラバに、今年も来ました。ブラチスラバ駅の待合室は、Free WiFiがあるので、持参したラップトップPCをインターネット接続して、待合室で書いています。つまり、まだ、これを書いている今、まだ、ブラチスラバにいます。
今回、ブラチスラバのナショナルテニスセンターである、Sibamac Arena(アリーナ)に行ってきました。スロバキアのテニスの中心的な会場です。下の写真はアリーナの外観です。写真からではわかりにくいと思いますが、気温は-8度で、「耳が切れるほど寒い」という言葉がぴったりの寒さでした。バスを降りて会場まで歩く間、本当に耳が切れるかと思いました。
アリーナの建物の中は複数階になっていて、外から見た以上に大きな建物でした。で、それぞれの階にテニスコートがありました。特に1階は、観客席がある多目的会場があり、今日はバトミントンで使っていました。イベントがあるときは、イベント会場になりそうです。
今日は2012年2月7日なのですが、実は2月4日~5日に、FedCupがあったようなのです。(日本でも同じ日にやっていましたね。ちなみに、日本が勝った相手は、紛らわしいですが、スロベニアです。スロバキアではありません。)
下の写真にあるように、アリーナの2階にもテニスコートがあります。2階だけで、全部で5、6面あり、ハード(カーペットかも?)のサーフェスでした。一般の人がテニスを楽しんでいましたが、平日の午後(夜ではない)ですので、特別な人たちなのかもしれません。ジュニアが練習しているコートもありました。
下の写真は、アリーナのすぐ横のテニスコートです。かなりの面数があり、雪のない季節には練習や試合をしているのだと思います。ほとんどのコートは雪をかぶって使えない状態ですが、数面だけ、エアドームになっているコートがありました。おそらく、エアドームは雪の季節だけ使っているのだと思います。コートの中をのぞいてみましたが、ジュニアや一般の人たちが練習をしていました。スロバキアでは、テニスがどのぐらいポピュラーなスポーツなのかはわかりませんが、この寒い中でも、平日の昼間からテニスを楽しむ人がいることは、間違いなさそうです。エアドームは、写真で分かりませんが向こう側にも1つあり、全部で2つでした。エアドームの中は、下の写真のような感じで、屋根は低いですが、テニスは十分にできる広さでした。
この建物の2階にはレストラン(パブという方が正しいかも)があり、10時から22時まで(こんな事務局ようなビルの中で、ずいぶんと遅くまでやっているレストランですね)と開いていたので、入って、ビールを飲んで店内をうろうろしてみました。テニスの写真やラケットなどが飾ってある中で、ふと見ると、ミロスラフ・メシールが使っていたラケットが、サイン入りで飾ってありました。ガットが切れているので、使い終わったものを”寄付”したのでしょう。
他にも、いろいろな選手のラケットがサインと一緒に展示してありましたが、このラケットだけがガラスケースに入っていました。やはり、どうやら、メシールは、今でもこの国のテニス関係者の中では、今でも特別な存在のようです。それはそうですね。オリンピックで優勝したという実績は、スロバキアのテニス選手としては異彩を放っているでしょうから。ネット上で、以前、テニスの大会のストリンガー経験者が、「メシールのラケットは、異様なほど重かった」と書いているのを見たことがあります。私自身は今、400gぐらいの重さのラケットを使っているのですが、メシールのラケットがどれほど重いのか、体験してみたかったのですが、残念です。
廊下には、上のようなこんな「おふざけ」ポスターがありました。現役を引退してずいぶんになるメシールが、いまだ「センター」にいるのは、逆にちょっとさびしいようにも思います。おそらく、今でも、スロバキアテニス界の精神的支柱になっているのでしょう。
さて、アリーナの中です。いろいろな展示がありましたが、貢献が大きかった人の名前のパネル(表彰者パネルのようなもの?)があり、もちろん、ミロスラフ・メシールの名前もあります。また、アリーナの1階には、表彰パネルの他にもテニスショップ(なぜかボルクルのラケットばかり売っていました)やレストランがありました。stageというそのレストランで、一人で夕食を食べました。
ビールもあわせて、17ユーロぐらいでした。
(2)ブラチスラバの街に続く。
2012年1月23日月曜日
李娜(Na Li)の全豪オープンテニス2012
今日、全豪オープンテニス2012で中国の 李娜 とベルギーのクライテルシュのゲームを、WOWOWで観戦しました。 李娜 は4本のマッチポイントをモノにできず敗退してしまいました。
2011年の全仏オープンで、中国人として、アジア人として初めて優勝した李娜 。その後、その明るいキャラクターが影を潜めているように見えるのが心配です。
実は、クライテルシュと李娜は、テニスのスタイルも、年齢も近い二人です。二人とも30歳前後で、テニスの世界ではベテランと言ってもよいでしょう。クライテルシュは4回、李娜は1回のグランドスラムタイトルを持っています。クライテルシュは、それだけのキャリアの中、出産後にテニスシーンに戻ってきました。李娜が、自分もいつか子どもを持ちたいと思っているかどうかは分かりません。しかし、おそらく、李娜にとってクライテルシュは、テニスのキャリアでも、人生のキャリアでも、(良い意味で)刺激を受け、学ぶところが多い選手ではないかと思います。
今日の二人の試合は、テニスの試合でありながら、コート上に、何か、そのような二人の見えない意識が流れていたように、私には思えてなりませんでした。もちろん、テニスのゲームはゲーム、そこには、言葉の上での会話はありません。しかも、この顔合わせは、実は、昨年(2011年)の決勝戦の顔合わせでもあり、テニスの試合としての互いの意識は、かなり強いものがあったでしょう。
とはいえ、その二人が早いラウンド(4回戦)で当たるほど、今のテニスは若い世代にトップがシフトしてしまっています。その中で、この、家族を持ちながら世界のサーキットを回っている二人のベテランが、そういうテニスの戦い方もあるのだということを見せてくれることは、それだけで素晴らしいことだなと思うのです。
2011年の全仏オープンで、中国人として、アジア人として初めて優勝した李娜 。その後、その明るいキャラクターが影を潜めているように見えるのが心配です。
実は、クライテルシュと李娜は、テニスのスタイルも、年齢も近い二人です。二人とも30歳前後で、テニスの世界ではベテランと言ってもよいでしょう。クライテルシュは4回、李娜は1回のグランドスラムタイトルを持っています。クライテルシュは、それだけのキャリアの中、出産後にテニスシーンに戻ってきました。李娜が、自分もいつか子どもを持ちたいと思っているかどうかは分かりません。しかし、おそらく、李娜にとってクライテルシュは、テニスのキャリアでも、人生のキャリアでも、(良い意味で)刺激を受け、学ぶところが多い選手ではないかと思います。
今日の二人の試合は、テニスの試合でありながら、コート上に、何か、そのような二人の見えない意識が流れていたように、私には思えてなりませんでした。もちろん、テニスのゲームはゲーム、そこには、言葉の上での会話はありません。しかも、この顔合わせは、実は、昨年(2011年)の決勝戦の顔合わせでもあり、テニスの試合としての互いの意識は、かなり強いものがあったでしょう。
とはいえ、その二人が早いラウンド(4回戦)で当たるほど、今のテニスは若い世代にトップがシフトしてしまっています。その中で、この、家族を持ちながら世界のサーキットを回っている二人のベテランが、そういうテニスの戦い方もあるのだということを見せてくれることは、それだけで素晴らしいことだなと思うのです。
2012年1月17日火曜日
メシールのテニス(56) フォアハンドのテイクバックでどの関節を使うか?
腕には、3か所の関節があります。肩、肘、手首です。
さて、メシールのテニスでは、どの関節を使うか。特に、フォアハンドテイクバックからフォワードスイングに焦点を絞ります。
正解は、肩⇒肘⇒手首の順です。つまり、メシールのフォアハンドテイクバックでは、肩、すなわち肩甲骨を大きく動かします。一方、肘はあまり使いません。肘の角度は、大げさに言うと、テイクバックからフォワードスイングの間、あまり変化しないのです。
一方で、肩甲骨は大きく使います。スイングの重度は、すべて、肩甲骨が使う感じです。肘と手首には、自由度をあまり与えません。
さて、メシールのテニスでは、どの関節を使うか。特に、フォアハンドテイクバックからフォワードスイングに焦点を絞ります。
正解は、肩⇒肘⇒手首の順です。つまり、メシールのフォアハンドテイクバックでは、肩、すなわち肩甲骨を大きく動かします。一方、肘はあまり使いません。肘の角度は、大げさに言うと、テイクバックからフォワードスイングの間、あまり変化しないのです。
一方で、肩甲骨は大きく使います。スイングの重度は、すべて、肩甲骨が使う感じです。肘と手首には、自由度をあまり与えません。
メシールのテニス(55) テイクバックでラケットヘッドはどこを向く?
ロジャー・フェデラーのフォアハンドは、セミイースタン(イースタン)グリップで、今(2012年)のテニスでは、メシールに近いのではないかと思っていました。しかし、やはり、かなり違うようです。
それは、テイクバックでの、ラケットヘッドの向きです。
図を見てほしいのですが、メシールのテニスでは、フォアハンドのテイクバックで、ラケットヘッドは下を向きます。(真下というほどではないですが、水平よりははるかに下向きです。)それと比べて、現在の、ほとんどのプレーヤのテイクバックでは、ラケットヘッドは上を向いています。
例えば、フェデラーのフォームを見てみてください。静止画なので分かりにくいですが、これは、フェデラーの練習時のフォアハンドのテイクバックです。上の図のラケットヘッドが上を向いているのと同じであることが分かります。
それは、テイクバックでの、ラケットヘッドの向きです。
図を見てほしいのですが、メシールのテニスでは、フォアハンドのテイクバックで、ラケットヘッドは下を向きます。(真下というほどではないですが、水平よりははるかに下向きです。)それと比べて、現在の、ほとんどのプレーヤのテイクバックでは、ラケットヘッドは上を向いています。
例えば、フェデラーのフォームを見てみてください。静止画なので分かりにくいですが、これは、フェデラーの練習時のフォアハンドのテイクバックです。上の図のラケットヘッドが上を向いているのと同じであることが分かります。
メシールのフォアハンドでは、同じテイクバックで、ラケットヘッドが下を向きます。その後、(特に、腰よりも高い位置のボールでは)体の後ろでヘッドが立ってループスイングになります。(ボールが腰よりも低い場合には、ループではなく直線状で打つこともあります。これは、スピンよりもフラット系の場合です。)
私が、メシールのフォアハンドが「美しい」と感じるのは、どうやら、この点にあるようです。とはいえ、なぜ、テイクバックでラケットヘッドが下を向くと「美しい」と感じるのかは、まだ、自分でもよく分からないのですが…(笑)。ただ、(当時)メシールのストロークは、「懐が深い」と言われていた理由が、これであることは間違いありません。
いずれにしても、こんなテイクバックをするプレーヤーは現代テニスでは、ほとんどいないのですから、言い換えると、私のブログは、ほとんどのテニスプレーヤーには役に立たないということになるかもしれません(笑)。でも、不思議です。このフォアハンドは、それほど理にかなっていないとも思えないのですが、なぜ、今、こういうテイクバックをする選手がいなくなってしまったのでしょうか。懐の深いストロークが打てるはずなのですが…。
かつては、レンドルも、コナーズも、程度は違えど、同じようなテイクバックだったのです。また、今のプレーヤーでも、バックハンドはヘッドを落として引く選手はたくさんいるのです。
2011年12月30日金曜日
メシールのテニス(54) レディーポジションにおけるラケットの位置(ラケットヘッドの向き)
今回は、レディーポジションにおけるラケットの位置(ラケットヘッドの向き)について書きます。
テニスでは、初心者があるレベル以上になると、レディーポジションでは、必ずラケットを両手で持つようになります。
いきなり余談ですが、市民大会やその他の機会に、初めての相手と対戦することがあります。その相手の技術レベルを早く理解することが、ゲームを有利に運ぶポイントの一つです。(相手を過小評価しても、過大評価しても、試合にとってよいことはありません。)
私程度(中級~中上級)のレベルの場合、レディーポジションにおいて片手でラケットもつ相手であれば、まず負けることはありません。これは、とても分かりやすい「相手の技量を判断する指標」の一つです。
さて、このレディーポジションでのラケットの位置について考えます。
図を見てください。ラケットヘッドが、10時の方向を向いているか、0時の方向を向いているか(図では0時少し前になっていますが。)。メシールのテニスでは、0時の方向が正解です。0時の方向にラケットヘッドが向いているのは、フォアハンド・バックハンドのバランスという意味で当然のように思いますが、メシールの場合は、もう一つ、フォアハンドストロークにおいて、とても重要な理由があります。
それは、フォアハンドデーボディーターンを使ってテイクバックを取るかどうか、ということです。メシールのテニス(53)において、テイクバックが3段階からなることを書きました。この2段階目から3段階目でのテイクバックは、右図に示すように直線状になります。ラケットヘッドが下を向いたまま体のそばを直前上に通ります。
体の横(3時側)でラケットが直前上に移動するためには、図に示すように、レディーポジションでラケットヘッドが左(10時方向)を向いているのはまずいのです。この場合は、ボディーターンがそのままテイクバックになりますので、どうしても、ラケットは体のそばを通らず、体の軸を中心に円状に回転してしまうからです。
ラケットヘッドが0時方向を向いていると、テイクバック第1段階でボディーターン(足と腰だけを回転:肩や腕は回転しない)で図の☆のところまで体を回転させたあと、第2段階から第3段階へと肩と腕を使ってラケットを後ろに引きます。これにより、直線状にテイクバックを取ることができます。これがメシールのフォアハンドのテイクバックのシーケンス(手順)です。
テニスでは、初心者があるレベル以上になると、レディーポジションでは、必ずラケットを両手で持つようになります。
いきなり余談ですが、市民大会やその他の機会に、初めての相手と対戦することがあります。その相手の技術レベルを早く理解することが、ゲームを有利に運ぶポイントの一つです。(相手を過小評価しても、過大評価しても、試合にとってよいことはありません。)
私程度(中級~中上級)のレベルの場合、レディーポジションにおいて片手でラケットもつ相手であれば、まず負けることはありません。これは、とても分かりやすい「相手の技量を判断する指標」の一つです。
さて、このレディーポジションでのラケットの位置について考えます。
図を見てください。ラケットヘッドが、10時の方向を向いているか、0時の方向を向いているか(図では0時少し前になっていますが。)。メシールのテニスでは、0時の方向が正解です。0時の方向にラケットヘッドが向いているのは、フォアハンド・バックハンドのバランスという意味で当然のように思いますが、メシールの場合は、もう一つ、フォアハンドストロークにおいて、とても重要な理由があります。
それは、フォアハンドデーボディーターンを使ってテイクバックを取るかどうか、ということです。メシールのテニス(53)において、テイクバックが3段階からなることを書きました。この2段階目から3段階目でのテイクバックは、右図に示すように直線状になります。ラケットヘッドが下を向いたまま体のそばを直前上に通ります。
体の横(3時側)でラケットが直前上に移動するためには、図に示すように、レディーポジションでラケットヘッドが左(10時方向)を向いているのはまずいのです。この場合は、ボディーターンがそのままテイクバックになりますので、どうしても、ラケットは体のそばを通らず、体の軸を中心に円状に回転してしまうからです。
ラケットヘッドが0時方向を向いていると、テイクバック第1段階でボディーターン(足と腰だけを回転:肩や腕は回転しない)で図の☆のところまで体を回転させたあと、第2段階から第3段階へと肩と腕を使ってラケットを後ろに引きます。これにより、直線状にテイクバックを取ることができます。これがメシールのフォアハンドのテイクバックのシーケンス(手順)です。
2011年12月26日月曜日
メシールのテニス(53) 訂正 ←メシールのテニス(52)基本中の基本
「メシールのテニス(52) 基本中の基本」で、以下のように書きました。
②フォアハンドのテイクバックでは、ラケットヘッドを下げない(むしろ上を向けるイメージ)です。スイング全体でラケット面を「縦に使う」という意識が有効です。面を横にしてスイングすると、スイングが横振りになります。メシールのフォアハンドは、「縦振り」なのです。
②フォアハンドのテイクバックでは、ラケットヘッドを下げない(むしろ上を向けるイメージ)です。スイング全体でラケット面を「縦に使う」という意識が有効です。面を横にしてスイングすると、スイングが横振りになります。メシールのフォアハンドは、「縦振り」なのです。
あまりに大きな間違いなので、訂正します。
メシールのフォアハンドでは、テイクバックでは、ラケットヘッドは下を向きます。これは、絶対に守らねばなりません。(なぜ、上のように書いてしまったのだろう?)
これに従って、腕(特に手首から肘まで)は水平よりも下向きになります。
テイクバックは、3段階からなります。
第1段階は、足と腰を回す(肩と腕は回さない)段階です。第2段階は、肩を回します。腕も、引き始めます。第3段階は、腕のテイクバックです。体の後ろの方で、腕をある程度自由に使い、テイクバックをします。この時、ボールのタイミングに合わせてループ状(場合によっては直線状)に腕をまわします。
ラケットヘッドが下を向くのは、主に、第2段階です。(第1段階でも下を向き始めてもよいですが。)この段階で、ヘッドが下を向くことが、第3段階、さらにはインパクトに対して、重要な意味を持ちます。これについては、分析がまだできていないので、理解できたらまた書こうと思います。
ちょっと気になって、フェデラー、ジョコビッチ、リ・ナのスイング(スローモーション)をYoutubeで見たのですが、テイクバックで、ラケットヘッドはみんな上を向いています。たまに、メシールに似ていると言われるマレーですら、全く、ラケットヘッドは上を向いています。
現代テニスから見たら、すでに、メシールは前世代のテニスということになるかもしれません。しかし、アマチュアテニスから見たら、十分に使えるフォームですし、また、だからこそ「美しい」のかもしれません。
なお、注意すべきこととしては、第3段階においては、ラケットヘッドは上を向いても構わないのです。そうしないと、第3段階でラケットはループを描くことが出いません。ラケットヘッドが下を向くのは、あくまで第2段階の話です。
なお、注意すべきこととしては、第3段階においては、ラケットヘッドは上を向いても構わないのです。そうしないと、第3段階でラケットはループを描くことが出いません。ラケットヘッドが下を向くのは、あくまで第2段階の話です。
2011年12月19日月曜日
メシールのテニス(52) 基本中の基本
今回、2つの、基本中の基本を書きます。これらは、メシールのテニスというよりも、フラット(またはフラットドライブ)系プレーヤーにとっては、基本中の基本です。
こんな基本ができていなくても、中級ぐらいのゲームでは勝てるのですが、あるレベル以上には絶対になれないという、まさにその典型例と言ってよいでしょう。
①スイング始動について:スイングの始動を、肩や腕から始めてはなりません。足と腰の回転からスタートせねばなりません。テニススクールの初心者クラスで、一番最初に習うのが、「まず横を向いて、それからラケットを引く」というレッスンです。この、基本中の基本が、実は、とても重要なことです。まず横を向く(足と腰を回す)。次にラケットを引く(肩を回す)。フォアハンドも、バックハンドも、この点では同じです。(私は、バックハンドはできているが、フォアハンドが、これが守られていない。)
メシールがラケットを両手で持ってテイクバックするのは、ある点では、これを徹底するためです。ラケットを両手で持つ限りは、肩を回すことができない(難しい)ので、足と腰を回して、ボールを打つ場所と体勢になるまでは、ラケットを両手で持つのがよいのです。そこから、肩甲骨(肩)を回して、テイクバックを始めるのです。
ここから先は、私の脳内イメージですが、フォアハンドでは、ラケット面が今どこにあるかを意識するのがコツだと、最近気が付きました。スイングの間、テイクバックからフォワードスイングで、ラケット面の位置と向きを意識し続けるのです。ラケット面とその方向が正しくないと、ボールはラケット面に厚く当たりません。厚い当たりは、メシールのグランドストロークの基本です。(スピンボールであっても!)
今回の話題は以上ですが、そのほか、気が付いた点を、メモしておきます。
②フォアハンドのテイクバックでは、ラケットヘッドを下げない(むしろ上を向けるイメージ)です。スイング全体でラケット面を「縦に使う」という意識が有効です。面を横にしてスイングすると、スイングが横振りになります。メシールのフォアハンドは、「縦振り」なのです。
③ボレーのときには、肘を伸ばしきってはいけません。ドライブボレーも同じです。これらのショットでは、肘に余裕を持たせます。それによって、柔軟性があり、ミスの少ないショットになります。
こんな基本ができていなくても、中級ぐらいのゲームでは勝てるのですが、あるレベル以上には絶対になれないという、まさにその典型例と言ってよいでしょう。
①スイング始動について:スイングの始動を、肩や腕から始めてはなりません。足と腰の回転からスタートせねばなりません。テニススクールの初心者クラスで、一番最初に習うのが、「まず横を向いて、それからラケットを引く」というレッスンです。この、基本中の基本が、実は、とても重要なことです。まず横を向く(足と腰を回す)。次にラケットを引く(肩を回す)。フォアハンドも、バックハンドも、この点では同じです。(私は、バックハンドはできているが、フォアハンドが、これが守られていない。)
メシールがラケットを両手で持ってテイクバックするのは、ある点では、これを徹底するためです。ラケットを両手で持つ限りは、肩を回すことができない(難しい)ので、足と腰を回して、ボールを打つ場所と体勢になるまでは、ラケットを両手で持つのがよいのです。そこから、肩甲骨(肩)を回して、テイクバックを始めるのです。
ここから先は、私の脳内イメージですが、フォアハンドでは、ラケット面が今どこにあるかを意識するのがコツだと、最近気が付きました。スイングの間、テイクバックからフォワードスイングで、ラケット面の位置と向きを意識し続けるのです。ラケット面とその方向が正しくないと、ボールはラケット面に厚く当たりません。厚い当たりは、メシールのグランドストロークの基本です。(スピンボールであっても!)
今回の話題は以上ですが、そのほか、気が付いた点を、メモしておきます。
②フォアハンドのテイクバックでは、ラケットヘッドを下げない(むしろ上を向けるイメージ)です。スイング全体でラケット面を「縦に使う」という意識が有効です。面を横にしてスイングすると、スイングが横振りになります。メシールのフォアハンドは、「縦振り」なのです。
③ボレーのときには、肘を伸ばしきってはいけません。ドライブボレーも同じです。これらのショットでは、肘に余裕を持たせます。それによって、柔軟性があり、ミスの少ないショットになります。
2011年11月30日水曜日
メシールのテニス(51) レシーブの構え
意外に注意を払っていないレシーブの構え。大切なことは、テイクバックにスムーズに入ることができる位置に、ラケットと腕を置いておくことです。
言い換えると、そのまま体をひねればテイクバックになる場所に、ラケットを位置させるのです。
ヘッドが下を向きすぎても、上を向きすぎても、いけません。
相手のサーブが速い場合は、特に、リターンは一瞬の出来事です。0.1秒も(いや、0.01秒も)無駄にはできません。そのままテイクバックができる位置にラケットをセットして構える、ということが鉄則です。
メシールの場合、グランドストロークでは、フォアハンドもバックハンドも、肘が伸びきることはありません。(フォロースルーですら、完全に伸びません。)
したがって、レシーブのレディーポジションでは、当然、腕は緩やかに曲げます。ラケットヘッドは、下を向きません。まっすぐやや上向きぐらいになります。
このまま、体をひねれば、テイクバックになります。
言い換えると、そのまま体をひねればテイクバックになる場所に、ラケットを位置させるのです。
ヘッドが下を向きすぎても、上を向きすぎても、いけません。
相手のサーブが速い場合は、特に、リターンは一瞬の出来事です。0.1秒も(いや、0.01秒も)無駄にはできません。そのままテイクバックができる位置にラケットをセットして構える、ということが鉄則です。
メシールの場合、グランドストロークでは、フォアハンドもバックハンドも、肘が伸びきることはありません。(フォロースルーですら、完全に伸びません。)
したがって、レシーブのレディーポジションでは、当然、腕は緩やかに曲げます。ラケットヘッドは、下を向きません。まっすぐやや上向きぐらいになります。
このまま、体をひねれば、テイクバックになります。
2011年11月22日火曜日
メシールのテニス(50) スイングにおける下半身の役割
メシールのテニスも、いろいろと書いている間に、ついに50回まで来ました。正しいことも、正しくないことも、また、どちらとも言えないことも、いろいろ書きました。いつか、これらを整理して、まとめようと思っています。
さて、今回は、グランドストロークにおいて、下半身(足)の果たす役割について考えてみたいと思います。
メシールのグランドストロークの美しさの一つは、上体の安定性です。上体の安定性は、がっしりとした下半身に支えられている…と書くのは簡単です。また、読む側も、わかったような気になっています。
しかし、がっしりと下半身を固定しては、ボールを打つことができません。上体だけでボールを打つことになってしまいます。
実は、メシールの場合、その逆です。
メシールのグランドストロークでは、利き足(フォアハンドは右足、バックハンドは左足)が軸となり、いろいろな仕事をしています。
①まずは、ボールと体の距離を適確にとるのは、利き足の仕事です。ボールが飛んでくると、まずは、利き足でボールとの間合いを取ります。
②テイクバック、フォワードスイングは、すべて足がリードしています。腕ではありません。足でラケットを引き、足でラケットを振ります。上体、特に腕は、それに合わせて動いているだけです。言い換えると、上体だけでボールを打つことは、メシールのグランドストロークではありえません。
③フォワードスイングでは、地面を押すことで、ボールに体重を乗せます。これによって、インパクトポイントも前の方になります。地面を押すという感覚は、地面を蹴るというほどではありません。しっかりと押し出す、というイメージです。
一言でまとめると、メシールのグランドストロークは、下半身でボールを打ちます。上半身は、下半身の動きに導かれてボールを打っているだけです。上半身の力でボールをヒットするのでありませんので、上半身は、ブレが少ないように、できるだけ安定していることが重要です。これが、メシールのグランドストロークにおいて、上体が地面に垂直に維持されている理由です。
上体がぶれないためには、上体を立てておくのが一番安定しているということです。下半身主導の打ち方であれば、それが可能です。
私は、情けないことに、メシールのテニスを50回も分析をしてきて、こんなに大切なことに気が付いていませんでした。情けない限りです。
上体の使い方、スイングの仕方にばかり目を取られて、下半身の重要性を見逃していたのです。そして、メシールのプレースタイルで、上体が立っている(安定している)本当の理由が、わかっていなかったのです。
確かに、下半身をがっしりと固定することで上体を安定させようと試みたことはありますが、当然、それは、失敗でした。相撲の四股(しこ)になってしまったのです。しかし、その先について、考えることをしていませんでした。なぜ、メシールのプレーでは、あれほどまでに、上体が安定しているのかについて。
コート上において、メシールは、下半身でボールを見ていたに違いありません。上半身(特に腕)の使い方は、本能的なものでしょう。脳や目とつながっていたのは、上体ではなく、下半身だったのです。
さて、今回は、グランドストロークにおいて、下半身(足)の果たす役割について考えてみたいと思います。
メシールのグランドストロークの美しさの一つは、上体の安定性です。上体の安定性は、がっしりとした下半身に支えられている…と書くのは簡単です。また、読む側も、わかったような気になっています。
しかし、がっしりと下半身を固定しては、ボールを打つことができません。上体だけでボールを打つことになってしまいます。
実は、メシールの場合、その逆です。
メシールのグランドストロークでは、利き足(フォアハンドは右足、バックハンドは左足)が軸となり、いろいろな仕事をしています。
①まずは、ボールと体の距離を適確にとるのは、利き足の仕事です。ボールが飛んでくると、まずは、利き足でボールとの間合いを取ります。
②テイクバック、フォワードスイングは、すべて足がリードしています。腕ではありません。足でラケットを引き、足でラケットを振ります。上体、特に腕は、それに合わせて動いているだけです。言い換えると、上体だけでボールを打つことは、メシールのグランドストロークではありえません。
③フォワードスイングでは、地面を押すことで、ボールに体重を乗せます。これによって、インパクトポイントも前の方になります。地面を押すという感覚は、地面を蹴るというほどではありません。しっかりと押し出す、というイメージです。
一言でまとめると、メシールのグランドストロークは、下半身でボールを打ちます。上半身は、下半身の動きに導かれてボールを打っているだけです。上半身の力でボールをヒットするのでありませんので、上半身は、ブレが少ないように、できるだけ安定していることが重要です。これが、メシールのグランドストロークにおいて、上体が地面に垂直に維持されている理由です。
上体がぶれないためには、上体を立てておくのが一番安定しているということです。下半身主導の打ち方であれば、それが可能です。
私は、情けないことに、メシールのテニスを50回も分析をしてきて、こんなに大切なことに気が付いていませんでした。情けない限りです。
上体の使い方、スイングの仕方にばかり目を取られて、下半身の重要性を見逃していたのです。そして、メシールのプレースタイルで、上体が立っている(安定している)本当の理由が、わかっていなかったのです。
確かに、下半身をがっしりと固定することで上体を安定させようと試みたことはありますが、当然、それは、失敗でした。相撲の四股(しこ)になってしまったのです。しかし、その先について、考えることをしていませんでした。なぜ、メシールのプレーでは、あれほどまでに、上体が安定しているのかについて。
コート上において、メシールは、下半身でボールを見ていたに違いありません。上半身(特に腕)の使い方は、本能的なものでしょう。脳や目とつながっていたのは、上体ではなく、下半身だったのです。
2011年11月20日日曜日
テニスの基本四原則(中級から中上級にステップアップするために)
(原稿を書きなおしました。)
このブログを読まれている方には、おそらく、私ぐらいのレベルの方もおられると思います。上級というほどではないけれど、単なる遊びでテニスしているのではなく、常に上達を目指している人。テニスが上手になりたいと心から願っている人です。全米テニス協会評価プログラム(NTRP)でいうところの4.0以上(でも5.0にはいかない)程度のプレーヤーですね。
このブログを読まれている方には、おそらく、私ぐらいのレベルの方もおられると思います。上級というほどではないけれど、単なる遊びでテニスしているのではなく、常に上達を目指している人。テニスが上手になりたいと心から願っている人です。全米テニス協会評価プログラム(NTRP)でいうところの4.0以上(でも5.0にはいかない)程度のプレーヤーですね。
私のレベルは、正式にレイティングをしてもらったことはないのですが、おそらく、4..5程度ではないかと思います。(最近の私の戦績はこちらです。)
この程度を中上級と呼ぶとして、では、中級が中上級に上がるために必要なことはなんでしょうか。私のレベルを(中級の人にはほとんど負けなくなったので)中上級とすると、自分自身が中級から中上級にステップアップした時に、必要だった四原則をまとめてみました。
それは、①まず、足を動かして、ボールとの距離がよいところにポジションする(ステップワーク)、②テイクバックを早く引く(ただし、ステップワークと並行してラケットを引くこと)、③インパクトではボールを見て、その後、(自分の打ったボールを見ずに)相手を見る、④ボールを打った後に大きなフォロースルーを取っている、の四つです。
今更ながらの基本的な四項目ですが、もし、あなたが中級だとして、本当、常にコート上で、この原則が守れていますか?一度、よく思い出してみていください。実は、きっと…。
四原則がきちんと守れれば、中級から抜け出せると確信しています。それには、理由があります。
シングルスのゲーム(草大会など)をたくさんしていると、ゲーム前に相手の技量を確認することは、戦略上、有効です。特に、(まれにある)4ゲームマッチなどは、あっという間にゲームの流れができてしまうからです。
相手の技量をはかる際に、私は、相手の打つボールの速さは、全く気にしません。むしろ、適当にボールが速い方がありがたいぐらいです。速いと言っても、たかが知れています。私が取れないほどのスピードのある球を打つプレーヤーは、こんなところにはいない(もっと、上位ランクの試合に出ている)のです。
私がゲーム前に、相手を確かめるのは、上の四原則と、フォアハンドの左手の使い方の4点です。この4点で、おおよそ、相手の技量は想像できます。試合前の練習で、打つ球は速くてもテイクバックが遅く、左手をうまく使えていない(=右手でボールを打っている)人は、あまり心配する必要はありません。恐れるに足りず、という感じでしょうか。
ちょっと見かけた感じでは上手そうに見えるけれども、実は恐れるに足らず、という人が、実は、コート上には結構多いのです。
逆に、早いテイクバックからしっかりボールを見ながらインパクトしている人をみると、その人のボールがそれほど速くなくても、いや~な感じがします(笑)。そして、そういう相手とのゲームは、結果的には、たいてい”大変なことに”なります(笑)。まして、その時に打つボールが速かったりすると…たいていは、”ひどい目に”あいます(笑)。
言い換えると、基本四原則+フォアハンドで左腕をうまく使えていれば、中級レベルからレベルアップできるということです。そんなに難しい話ではありません。私と同じようなレベルの方は、ぜひ、コート上で試してみてください。効果テキメンだと思います。
2011年11月13日日曜日
ラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000 (続編) 「柔らかくてローパワーで、ラケット面が手ごろな大きさ」
このブログでラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000を書いてから約2週間がたちました。その間、練習やゲームで、このラケットをずっと使っています。試す意味もありますが、これまで使ってきたラケットと比較しても使いやすいからです。
使い続けてみた印象としては、最初のイメージ通りのラケットで、今のところ、何の不満もありません。一言でいうと、「とても気に入っています」ということです。
MAX200Gと似た、鈍く振動吸収性が高い(やわらかい)打球感は、ラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000に書いた時から変わっていません。ラケット面が小さく、今となっては取り回しが難しいMAX200Gよりも、このラケットの方がより「よい(=使いやすい)」ラケットだと思います。
比較対象になりにくいかもしれませんが、私がそれまで使っていたWilson K-Fiveとラケット面サイズは同じですが、K-Fiveはボールが飛びすぎる(パワーがありすぎる)ので、ラケットを振りきることができないという弱点がありました。
K-Fiveはラケットのパワーがありすぎるので、インパクトでスイングを止めてしまうような(実際にはスイングを止めるわけではないのですが)打ち方になっていました。ラケット面が少しずれるだけでネットしたりバックアウトしたりするため、インパクトで力を加減してしまい、その結果、大きなフォロースルーを取れないような打ち方に、無意識の間になってしまっていたのでしょう。
このよくない傾向は、練習よりもゲームにおいて顕著です。ゲームでは、ミスをしないことが最優先するからです。飛びすぎ(バックアウト)が怖くて、腕が「ビビってしまう」という状態です。そうならないように、できるだけガットを硬めに張っても、結果は変わりませんでした。(これは、おそらく、私が、ラケットにおもりを貼って360~370gという重いラケットにしていることも、理由の一つだと思います。)
だからと言って、硬い感触のローパワーラケットは、私には向いていません。私は、フラット(フラットドライブ)でボールを運ぶ打ち方をします。ローパワーラケットで速いスイングでラケットを振りまわして強いスピンボールを打つことは、フラット系の私には難しいのです。
NEOMAX2000は、K-Fiveのような「飛びすぎる」という感じはしません。しかし、打球感は、他のローパワーラケットほどは難くはありません。
「柔らかくてローパワーで、ラケット面が手ごろな大きさ」という、私には理想的なラケットです。(実は、このイメージのラケットを探している方は、意外に多いのではないでしょうか?)
この感じは、MAX200Gと同じです。が、MAX200Gはラケット面が小さいため、NEOMAX2000と比較すると「飛ばなさすぎる」印象でした。NEOMAX2000は、程よくボールが飛んでくれます。
今、私がMAX200Gを使うと、実は、ボレーミスが多発します。理由は簡単で、ラケット面が小さいからです。NEOMAX2000では(ラケット面サイズのおかげで)ほかのミッドサイズのラケットと同じように安定してボレーを打つことができます。この点も、MAX200Gよりも気に入っている理由です。(ただし、他のミッドラケットと比較してボレーが飛躍的に打ちやすくなったとも思いませんが。)
ProkennexのRedondo Midもよいラケットなのですが、NEOMAX2000と比べると、フレームがやや硬い感じがするのです。(スイートスポットでボールをヒットした時には、その硬さはあまり感じませんが。)ラケット面が少し小さいからなのか、80%のグラファイト素材に対してケブラーが20%ほど混ざっているからなのか…。(同じProkennexでも、C1 ProTourの方は、ケブラーが混ざっていないかもしれません。このラケットは打ったことがないので、よく分からないのですが。もしかしたら、C1 ProTourはNEOMAX2000にやや似た打球感かもしれません。とはいえ、このNEOMAX2000の振動吸収性は真似できないでしょうが。)
ということで、当分は、いや今後は、K-FiveやProkennexのRedondo Midよりも、NEOMAX2000を使っていくことになりそうです。このラケット、かなり気に入りました。
以上、NEOMAX2000使用レポートの続報でした。
使い続けてみた印象としては、最初のイメージ通りのラケットで、今のところ、何の不満もありません。一言でいうと、「とても気に入っています」ということです。
MAX200Gと似た、鈍く振動吸収性が高い(やわらかい)打球感は、ラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000に書いた時から変わっていません。ラケット面が小さく、今となっては取り回しが難しいMAX200Gよりも、このラケットの方がより「よい(=使いやすい)」ラケットだと思います。
比較対象になりにくいかもしれませんが、私がそれまで使っていたWilson K-Fiveとラケット面サイズは同じですが、K-Fiveはボールが飛びすぎる(パワーがありすぎる)ので、ラケットを振りきることができないという弱点がありました。
K-Fiveはラケットのパワーがありすぎるので、インパクトでスイングを止めてしまうような(実際にはスイングを止めるわけではないのですが)打ち方になっていました。ラケット面が少しずれるだけでネットしたりバックアウトしたりするため、インパクトで力を加減してしまい、その結果、大きなフォロースルーを取れないような打ち方に、無意識の間になってしまっていたのでしょう。
このよくない傾向は、練習よりもゲームにおいて顕著です。ゲームでは、ミスをしないことが最優先するからです。飛びすぎ(バックアウト)が怖くて、腕が「ビビってしまう」という状態です。そうならないように、できるだけガットを硬めに張っても、結果は変わりませんでした。(これは、おそらく、私が、ラケットにおもりを貼って360~370gという重いラケットにしていることも、理由の一つだと思います。)
だからと言って、硬い感触のローパワーラケットは、私には向いていません。私は、フラット(フラットドライブ)でボールを運ぶ打ち方をします。ローパワーラケットで速いスイングでラケットを振りまわして強いスピンボールを打つことは、フラット系の私には難しいのです。
NEOMAX2000は、K-Fiveのような「飛びすぎる」という感じはしません。しかし、打球感は、他のローパワーラケットほどは難くはありません。
「柔らかくてローパワーで、ラケット面が手ごろな大きさ」という、私には理想的なラケットです。(実は、このイメージのラケットを探している方は、意外に多いのではないでしょうか?)
この感じは、MAX200Gと同じです。が、MAX200Gはラケット面が小さいため、NEOMAX2000と比較すると「飛ばなさすぎる」印象でした。NEOMAX2000は、程よくボールが飛んでくれます。
今、私がMAX200Gを使うと、実は、ボレーミスが多発します。理由は簡単で、ラケット面が小さいからです。NEOMAX2000では(ラケット面サイズのおかげで)ほかのミッドサイズのラケットと同じように安定してボレーを打つことができます。この点も、MAX200Gよりも気に入っている理由です。(ただし、他のミッドラケットと比較してボレーが飛躍的に打ちやすくなったとも思いませんが。)
ProkennexのRedondo Midもよいラケットなのですが、NEOMAX2000と比べると、フレームがやや硬い感じがするのです。(スイートスポットでボールをヒットした時には、その硬さはあまり感じませんが。)ラケット面が少し小さいからなのか、80%のグラファイト素材に対してケブラーが20%ほど混ざっているからなのか…。(同じProkennexでも、C1 ProTourの方は、ケブラーが混ざっていないかもしれません。このラケットは打ったことがないので、よく分からないのですが。もしかしたら、C1 ProTourはNEOMAX2000にやや似た打球感かもしれません。とはいえ、このNEOMAX2000の振動吸収性は真似できないでしょうが。)
ということで、当分は、いや今後は、K-FiveやProkennexのRedondo Midよりも、NEOMAX2000を使っていくことになりそうです。このラケット、かなり気に入りました。
以上、NEOMAX2000使用レポートの続報でした。
2011年11月1日火曜日
フラットドライブ系プレーヤーがやわらかいラケットが好きな理由
ご存知の方もおられるかもしれませんが、ミロスラフ・メシールは、実は、ウッドラケットでシングルスの優勝した最後のプレーヤーとして記録(記憶)されています。メシール自身は、選手時代のインタビューで「グラファイトのラケットも使ってみたけれど、子どものころから使い慣れたウッドのラケットを換えることはできなかった」とコメントしています。
メシールは、なぜ、ウッドのラケットにこだわったのでしょうか。私は、それは、ウッドラケットが振動吸収性の高いラケットだったからだと考えています。メシールのようなフラットドライブ系プレーヤーは、本質的に、柔らかく振動吸収性が高いラケットを好む傾向にあると思っています。
Dunlop社のNEOMAX2000のインプレを書いた際に、NEOMAX2000は、私の個人的な印象ですが、打球感がかつてのMAX200Gに似ており、「振動が少なく、鈍く厚い打球感」と表現しました。この打球感は、どうやって作られるのかなぁ…と考えていたのですが、ふと、思ったのが、運動量保存の法則とエネルギー保存の法則です。この2つの物理法則と「少ない振動・鈍く厚い打球感」がどんな関係にあるのかを、今回、考察してみようと思います。
さて、私のようなフラット(フラットドライブ)系のボールを打つ場合には、自分の打った球に順回転をかけることは主目的にはなりません。ボールの速度(移動速度)が重要です。一方、相手の打った球は、速度と回転を両方持っています。特に、相手がスピナーの場合は、回転の比重がその分大きくなります。
相手のボール(速度と回転)を自分のボール(速度中心)にして打ち返したいのが、フラットドライブ系のストロークの目的となります。「いかに相手のボールの速度を利用しながら、しかしボールの回転を殺すか」が、フラットドライブ系の課題になるわけです。
運動量については、重いラケットでボール方向に垂直にラケット面を作り、ボール方向にスイングする(ボール進行方向とラケット面が移動する方向が一直線になる)と保存できます。つまり、このようにラケットを振るお、相手のボールの速度と同じ速度(またはそれよりも速い速度)でボールを打ちかえすことができます。ラケットが(ボールの重さと比べて)重ければ重いほど、速度を作りやすくなります。(ラケットが重いと、その分だけ体や腕に対する負担が大きくなるので、ラケットが重ければよいというわけでもありませんが。)
回転については、スピン系ボールをフラットドライブ系ボールで打ち返すことを考えると、相手のボールと自分のボールは回転方向が逆になります。つまり、相手のボールの回転をすべて吸収して、さらに、それとは逆の回転をかけることになります。
その方法は、おおざっぱにいうと、①順回転方向にボールを打つことで相手のボールの回転を逆の回転にする、②ラケットでボールの回転エネルギーを吸収する、の2つがあり得ます。②では、相手のボールの回転を逆回転にすることはできませんが、回転を0にすることは(理屈上は)できます。
多くのスピン系のプレーヤーは、①を行うために、ラケットをボールに対してこすり上げます。フラットドライブ系プレーヤーも、①が中心となりますが、ラケットが②を行ってくれるとその分だけスイングは楽になります。
さて、ここからが本題です。私がMAX200GやNEOMAX200Gなどの振動吸収系ラケットが好きな理由は、もしかしたら、上の②の仕事をラケットがしてくれるからなのではないかと思ったのです。振動吸収とは、実は、ボールの回転吸収なのではないかと。これらのDunlop社のラケットにかかわらず、一般的に、フレームの柔らかい(振動吸収系の)ラケットは、相手のボールの回転エネルギーを吸収しやすいと(直観的には)思います。
ただし、ボールのエネルギーを吸収するラケットは、欠点もいくつかあります。
一つは、ボールの回転エネルギーと同時に、運動エネルギーも吸収してしまうということです。つまり、相手の打ったボールの速度も吸収してしまうということです。速度を吸収してしまうと、その分、速いボールを打てません。その際に役に立つのが、ラケットの重さです。運動エネルギーを吸収してもボールに反対方向の速度を与えるためには、ラケット自身が重ければその分だけ容易になります。(運動エネルギーは吸収しても、運動量は保存できるからです。)
もう一つは、ボールの回転エネルギーをラケットが吸収した際に、そのエネルギーはどこに行くのかということです。フラットドライブ系プレーヤーにとってはエネルギー吸収系ラケットは望ましいかもしれませんが、ラケットが吸収したエネルギーが振動として腕に伝わってしまうと、テニスエルボなどの故障の原因となってしまいます。
ラケットが吸収したエネルギーをどのように振動エネルギーとしてラケット内で消費するかという技術は、私にはよく分かりません。が、時々、ラケットの振動吸収をアピールするラケットの広告(振動が急激に小さくなるグラフなど)を見ると、そういう技術があるのだと思います。
この話は、おそらく、スポーツ学などでは常識的な(基本的な)話かもしれません。また、理屈と実際は、実はかなり一致しないのかもしれません。
が、フラット系グランドストロークの私が、どうして、NEOMAX2000のような「柔らかくて振動吸収性の高いラケット」が好きで、それに鉛をべたべたと貼って使っているのかを考えると、物理の理屈とは見事に一致します。今まで、無意識に、物理法則を考えてラケットを選んでいたのかもしれません。
理屈にも合うのですから、NEOMAX2000が、ますます好きになりそうです(笑)。
メシールは、なぜ、ウッドのラケットにこだわったのでしょうか。私は、それは、ウッドラケットが振動吸収性の高いラケットだったからだと考えています。メシールのようなフラットドライブ系プレーヤーは、本質的に、柔らかく振動吸収性が高いラケットを好む傾向にあると思っています。
Dunlop社のNEOMAX2000のインプレを書いた際に、NEOMAX2000は、私の個人的な印象ですが、打球感がかつてのMAX200Gに似ており、「振動が少なく、鈍く厚い打球感」と表現しました。この打球感は、どうやって作られるのかなぁ…と考えていたのですが、ふと、思ったのが、運動量保存の法則とエネルギー保存の法則です。この2つの物理法則と「少ない振動・鈍く厚い打球感」がどんな関係にあるのかを、今回、考察してみようと思います。
さて、私のようなフラット(フラットドライブ)系のボールを打つ場合には、自分の打った球に順回転をかけることは主目的にはなりません。ボールの速度(移動速度)が重要です。一方、相手の打った球は、速度と回転を両方持っています。特に、相手がスピナーの場合は、回転の比重がその分大きくなります。
相手のボール(速度と回転)を自分のボール(速度中心)にして打ち返したいのが、フラットドライブ系のストロークの目的となります。「いかに相手のボールの速度を利用しながら、しかしボールの回転を殺すか」が、フラットドライブ系の課題になるわけです。
運動量については、重いラケットでボール方向に垂直にラケット面を作り、ボール方向にスイングする(ボール進行方向とラケット面が移動する方向が一直線になる)と保存できます。つまり、このようにラケットを振るお、相手のボールの速度と同じ速度(またはそれよりも速い速度)でボールを打ちかえすことができます。ラケットが(ボールの重さと比べて)重ければ重いほど、速度を作りやすくなります。(ラケットが重いと、その分だけ体や腕に対する負担が大きくなるので、ラケットが重ければよいというわけでもありませんが。)
回転については、スピン系ボールをフラットドライブ系ボールで打ち返すことを考えると、相手のボールと自分のボールは回転方向が逆になります。つまり、相手のボールの回転をすべて吸収して、さらに、それとは逆の回転をかけることになります。
その方法は、おおざっぱにいうと、①順回転方向にボールを打つことで相手のボールの回転を逆の回転にする、②ラケットでボールの回転エネルギーを吸収する、の2つがあり得ます。②では、相手のボールの回転を逆回転にすることはできませんが、回転を0にすることは(理屈上は)できます。
多くのスピン系のプレーヤーは、①を行うために、ラケットをボールに対してこすり上げます。フラットドライブ系プレーヤーも、①が中心となりますが、ラケットが②を行ってくれるとその分だけスイングは楽になります。
さて、ここからが本題です。私がMAX200GやNEOMAX200Gなどの振動吸収系ラケットが好きな理由は、もしかしたら、上の②の仕事をラケットがしてくれるからなのではないかと思ったのです。振動吸収とは、実は、ボールの回転吸収なのではないかと。これらのDunlop社のラケットにかかわらず、一般的に、フレームの柔らかい(振動吸収系の)ラケットは、相手のボールの回転エネルギーを吸収しやすいと(直観的には)思います。
ただし、ボールのエネルギーを吸収するラケットは、欠点もいくつかあります。
一つは、ボールの回転エネルギーと同時に、運動エネルギーも吸収してしまうということです。つまり、相手の打ったボールの速度も吸収してしまうということです。速度を吸収してしまうと、その分、速いボールを打てません。その際に役に立つのが、ラケットの重さです。運動エネルギーを吸収してもボールに反対方向の速度を与えるためには、ラケット自身が重ければその分だけ容易になります。(運動エネルギーは吸収しても、運動量は保存できるからです。)
もう一つは、ボールの回転エネルギーをラケットが吸収した際に、そのエネルギーはどこに行くのかということです。フラットドライブ系プレーヤーにとってはエネルギー吸収系ラケットは望ましいかもしれませんが、ラケットが吸収したエネルギーが振動として腕に伝わってしまうと、テニスエルボなどの故障の原因となってしまいます。
ラケットが吸収したエネルギーをどのように振動エネルギーとしてラケット内で消費するかという技術は、私にはよく分かりません。が、時々、ラケットの振動吸収をアピールするラケットの広告(振動が急激に小さくなるグラフなど)を見ると、そういう技術があるのだと思います。
この話は、おそらく、スポーツ学などでは常識的な(基本的な)話かもしれません。また、理屈と実際は、実はかなり一致しないのかもしれません。
が、フラット系グランドストロークの私が、どうして、NEOMAX2000のような「柔らかくて振動吸収性の高いラケット」が好きで、それに鉛をべたべたと貼って使っているのかを考えると、物理の理屈とは見事に一致します。今まで、無意識に、物理法則を考えてラケットを選んでいたのかもしれません。
理屈にも合うのですから、NEOMAX2000が、ますます好きになりそうです(笑)。
2011年10月30日日曜日
ラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000
このブログでは珍しい、テニスラケットのインプレです。
私は20代のころ(1980年代後半)にMAX200Gを使っていたのですが、それから15年間ほど(1993年~2008年)、仕事の関係でラケットに触ることがありませんでした。2008年にテニスを再開した時に、使い慣れており、しかも気に入っていたMAX200Gに近いイメージのラケット探したのですが、なかなか見つかりませんでした。(以前はストリングスのメーカーだったバボラのラケットがショップを席巻していたのには、驚きました。)ダンロップ社のRIMシリーズ(私が使ったのはダイアクラスター・リム2.5)がやや近い感触だったのですが、RIMシリーズそのものが販売終了した後でしたので、中古市場にあるものしか手に入りませんでした。
その後もずっと、MAX200Gに近い感触のラケットを探していたのですが、なかなか見つかりませんでした。今どきのテニスには向いていないタイプのラケットですから、もう、販売されることはないだろうと諦めていたのですが、1か月ほど前(2011年9月)にダンロップのネオマックス2000(Dunlop NEOMAX2000)販売開始の記事を見て、「これは!」と期待しました。楽天オープンのときにダンロップ社のブースで現物を見て、やはり求めていたラケットだと直感し、試打もせずに注文したのです。
そのラケットが、今日、届きました。早速、コートで試しに打ってみました。(実は、草大会のダブルスの試合で、練習もなしで、いきなりゲームで使ってみたのですが(笑)。)
ガットは、Wilson NXT 16を56ポンドで張ってもらいました。グリップサイズは2です。私は、普段から重いラケットを使うのですが、今回もラケットのトップ側に鉛を貼り、重さを(ガット張上がりで)375g程度にしました。
ゲームで使っただけで、まだ、十分に打ち込んでいないのですが、ネット上にもまだほとんど流れていないようですので、このラケットのインプレッションを報告しようと思います。(もちろん、ここに書くのは私個人の印象ですので、使う人によって全く異なる意見をお持ちになることもあると思いますので、あくまで参考にしてください。)
ボールを打った第一印象は、「NEOMAX2000はラケット面が大きくなったMAX200Gだ!」です。打球感は、MAX200Gの懐かしいあの感覚です。どう表現すればよいのでしょうか、振動が少なく、鈍く厚い打球感とでもいいましょうか。
しかも、MAX200Gと比べるとラケット面が大きいので、私のレベルでもスイートスポットを外した「ガシャン」というショットが少なくて、助かります。MAX200Gは、ラケット面が小さいために、なかなかラケットの真ん中でボールを捉えることができませんでした。(今でもMAX200Gを持っているのですが、これが理由で、このラケットは押入れで眠っています。)
スイートスポットを外すとボールが飛ばなかったMAX200Gと比較して、NEOMAX2000は私ぐらいの技量でもスイートスポットを大きくは外しません。そのおかげで、今日、コートでボールを打った限りでは、「スイートスポットを外してしまって飛ばないなあ」ということはありませんでした。
打球感はMAX200Gを思い出させますが、ラケット面の大きさと打球感を併せると、むしろ、ミズノのCX-603に近いかもしれません。かつて、リサ・ボンダーが使っていたラケットです。CX-603はMAX200G以上にやわらかい打球感を持つラケットで、私は気に入って使っていたのですが、フレームが弱いのが欠点でした。私は、CX-603を2本か3本、プレー中に壊しました。ガットが切れることはよくありますが、ラケットが壊れるという経験はCX-603以外ではしたことがありません。(MAX200Gもフレームが弱いそうですが、私は壊したことはありません。)
NEOMAX2000は、CX-603と同じように、「壊れてしまうのではないだろうか」と感じるぐらい、相手が打ったボールの振動をラケットが吸収してくれるような感触があります。
私は、ボールの嫌な振動を吸収してくれるやわらかい(=Flex値またはRA値が小さい)ラケットが好きなのですが、今、市場に出回っているやわらかいラケットの多くは女性向けで、ラケット面が大きすぎ、ラケット重量が軽すぎるのです。100インチ以上のラケット面は、パワーやスピードよりもコントロールを重視するプレースタイルの私には、大きすぎます。普段、鉛を貼って360g以上にしている私には、300gを切るラケットは軽すぎます。
ラケット面が大きすぎず(100インチ以下…できれば95インチ以下)、振動吸収をしてくれるやわらかいフレームのラケットとして、私は、長い間(と言っても2年半ぐらい)、Wilson K-Five98(ラケット面のサイズは98インチ)を使っていました。このラケットは、振動吸収性が高い構造を持っており、しかもそれほどはラケット面が大きくないということで、長い間、気に入って使っていました。(それでも、重量を370g程度にするために、鉛をべたべた貼っています。)
しかし、少しずつ技量が上がるにしたがって、このラケットのボールコントロール性の低さが辛くなってきました。ラケット面が大きすぎること、ラケットが2つに分かれる構造、フレームの柔らかさが、シングルスのゲームで思ったところにボールを運ぶことには、マイナスに働いたのです。ボレーなどは、いい加減な打ち方をしても相手のコートにボールが返るので、ダブルスでは重宝するのですが…。
Wilson K-Five98を使いながら、フレームが柔らかくて、ラケット面がK-Five98よりも大きくない(コントロール性が高い)ラケットを探して、見つけたのが、つぎの2つのラケットです。
ProKennex Heritage Type C Redondo Mid
トアルソン アロー
前者は海外通販で購入したのですが、日本国内ではC1 ProTour ver.07という名前で販売しているようです。(販売店に確認したところ、これらは(ほぼ)同じだろうということでした。)
Heritage Type C Redondo Midとアローは、(MAX200GやNEOMAX2000とおなじ)ブレイデッドグラファイト(ブレイデッドカーボン)という製法で作られており、比較的近い打球感を持っています。また、前者は93インチ、後者は95インチということで、ラケット面が大きすぎるということはありません。(実は、ProKennex Heritage Type C RedondoにはMidPlusがあり、こちらは98インチです。両方とも持っているのですが、93インチの方が、コントロールを重視したい私には合っています。このことからも、大きいラケット面のラケットが自分にはあまり向いていないということが分かりました。)
ただし、この2つのラケットは、(言葉で表現するのは難しいのですが)インパクトよりも少し前にラケットが撓る(しなる)ような感じがすることがあります。(特に、トアルソン アローがそうです。)特に、テイクバックが大きすぎるスイングをしてしまった時(私にはよくないフォーム)に、それが顕著です。この撓る感覚は、ボールコントロールには不向きです。インパクト前にラケットヘッドが振れてしまうので、コントロールが安定せず、ぶれる感じがするのです。(ただし、テイクバックが小さくなると、この撓りはほとんど感じなくなりましたので、私の技量によるところが大きいようです。)
NEOMAX2000は、MAX200Gと同様に、そのような撓り感はありません。また、適度にラケット面が大きいので、ボレーなどもしやすく、ダブルスでは使いやすそうです。おそらく、ダブルスでは、今後は、Wilson K-Five98よりもNEOMAX2000を使うと思います。
シングルスでは、ダブルスよりもグランドストロークのコントロール性が要求されます。ProKennex Heritage Type C Redondo Midは打球感がよく、しかもコントロール性が高いので、私は、シングルスではこのラケットを使ってきました。ただし、93インチのやや小さめのラケット面は、ラケットの真ん中でボールを捉えることができなかった時に、肘に負担がかかります。また、ボレーを打つ時は、ちょっと手を伸ばして打ったような手抜きをすると、全くボールが飛びません。その点は、NEOMAX2000に分がありそうです。もし、NEOMAX2000が、Wilson K-Five98と同じようなコントロール性の低さが問題にならないようであれば、シングルスでもNEOMAX2000を使うかもしれません。
当分は、NEOMAX2000を使い込むと思いますので、別の機会に続編を書くかもしれません。
続報はこちら⇒ラケットインプレッション ダンロップ社NEOMAX2000 (続報)
私は20代のころ(1980年代後半)にMAX200Gを使っていたのですが、それから15年間ほど(1993年~2008年)、仕事の関係でラケットに触ることがありませんでした。2008年にテニスを再開した時に、使い慣れており、しかも気に入っていたMAX200Gに近いイメージのラケット探したのですが、なかなか見つかりませんでした。(以前はストリングスのメーカーだったバボラのラケットがショップを席巻していたのには、驚きました。)ダンロップ社のRIMシリーズ(私が使ったのはダイアクラスター・リム2.5)がやや近い感触だったのですが、RIMシリーズそのものが販売終了した後でしたので、中古市場にあるものしか手に入りませんでした。
その後もずっと、MAX200Gに近い感触のラケットを探していたのですが、なかなか見つかりませんでした。今どきのテニスには向いていないタイプのラケットですから、もう、販売されることはないだろうと諦めていたのですが、1か月ほど前(2011年9月)にダンロップのネオマックス2000(Dunlop NEOMAX2000)販売開始の記事を見て、「これは!」と期待しました。楽天オープンのときにダンロップ社のブースで現物を見て、やはり求めていたラケットだと直感し、試打もせずに注文したのです。
そのラケットが、今日、届きました。早速、コートで試しに打ってみました。(実は、草大会のダブルスの試合で、練習もなしで、いきなりゲームで使ってみたのですが(笑)。)
ガットは、Wilson NXT 16を56ポンドで張ってもらいました。グリップサイズは2です。私は、普段から重いラケットを使うのですが、今回もラケットのトップ側に鉛を貼り、重さを(ガット張上がりで)375g程度にしました。
ゲームで使っただけで、まだ、十分に打ち込んでいないのですが、ネット上にもまだほとんど流れていないようですので、このラケットのインプレッションを報告しようと思います。(もちろん、ここに書くのは私個人の印象ですので、使う人によって全く異なる意見をお持ちになることもあると思いますので、あくまで参考にしてください。)
ボールを打った第一印象は、「NEOMAX2000はラケット面が大きくなったMAX200Gだ!」です。打球感は、MAX200Gの懐かしいあの感覚です。どう表現すればよいのでしょうか、振動が少なく、鈍く厚い打球感とでもいいましょうか。
しかも、MAX200Gと比べるとラケット面が大きいので、私のレベルでもスイートスポットを外した「ガシャン」というショットが少なくて、助かります。MAX200Gは、ラケット面が小さいために、なかなかラケットの真ん中でボールを捉えることができませんでした。(今でもMAX200Gを持っているのですが、これが理由で、このラケットは押入れで眠っています。)
スイートスポットを外すとボールが飛ばなかったMAX200Gと比較して、NEOMAX2000は私ぐらいの技量でもスイートスポットを大きくは外しません。そのおかげで、今日、コートでボールを打った限りでは、「スイートスポットを外してしまって飛ばないなあ」ということはありませんでした。
打球感はMAX200Gを思い出させますが、ラケット面の大きさと打球感を併せると、むしろ、ミズノのCX-603に近いかもしれません。かつて、リサ・ボンダーが使っていたラケットです。CX-603はMAX200G以上にやわらかい打球感を持つラケットで、私は気に入って使っていたのですが、フレームが弱いのが欠点でした。私は、CX-603を2本か3本、プレー中に壊しました。ガットが切れることはよくありますが、ラケットが壊れるという経験はCX-603以外ではしたことがありません。(MAX200Gもフレームが弱いそうですが、私は壊したことはありません。)
NEOMAX2000は、CX-603と同じように、「壊れてしまうのではないだろうか」と感じるぐらい、相手が打ったボールの振動をラケットが吸収してくれるような感触があります。
私は、ボールの嫌な振動を吸収してくれるやわらかい(=Flex値またはRA値が小さい)ラケットが好きなのですが、今、市場に出回っているやわらかいラケットの多くは女性向けで、ラケット面が大きすぎ、ラケット重量が軽すぎるのです。100インチ以上のラケット面は、パワーやスピードよりもコントロールを重視するプレースタイルの私には、大きすぎます。普段、鉛を貼って360g以上にしている私には、300gを切るラケットは軽すぎます。
ラケット面が大きすぎず(100インチ以下…できれば95インチ以下)、振動吸収をしてくれるやわらかいフレームのラケットとして、私は、長い間(と言っても2年半ぐらい)、Wilson K-Five98(ラケット面のサイズは98インチ)を使っていました。このラケットは、振動吸収性が高い構造を持っており、しかもそれほどはラケット面が大きくないということで、長い間、気に入って使っていました。(それでも、重量を370g程度にするために、鉛をべたべた貼っています。)
しかし、少しずつ技量が上がるにしたがって、このラケットのボールコントロール性の低さが辛くなってきました。ラケット面が大きすぎること、ラケットが2つに分かれる構造、フレームの柔らかさが、シングルスのゲームで思ったところにボールを運ぶことには、マイナスに働いたのです。ボレーなどは、いい加減な打ち方をしても相手のコートにボールが返るので、ダブルスでは重宝するのですが…。
Wilson K-Five98を使いながら、フレームが柔らかくて、ラケット面がK-Five98よりも大きくない(コントロール性が高い)ラケットを探して、見つけたのが、つぎの2つのラケットです。
ProKennex Heritage Type C Redondo Mid
トアルソン アロー
前者は海外通販で購入したのですが、日本国内ではC1 ProTour ver.07という名前で販売しているようです。(販売店に確認したところ、これらは(ほぼ)同じだろうということでした。)
Heritage Type C Redondo Midとアローは、(MAX200GやNEOMAX2000とおなじ)ブレイデッドグラファイト(ブレイデッドカーボン)という製法で作られており、比較的近い打球感を持っています。また、前者は93インチ、後者は95インチということで、ラケット面が大きすぎるということはありません。(実は、ProKennex Heritage Type C RedondoにはMidPlusがあり、こちらは98インチです。両方とも持っているのですが、93インチの方が、コントロールを重視したい私には合っています。このことからも、大きいラケット面のラケットが自分にはあまり向いていないということが分かりました。)
ただし、この2つのラケットは、(言葉で表現するのは難しいのですが)インパクトよりも少し前にラケットが撓る(しなる)ような感じがすることがあります。(特に、トアルソン アローがそうです。)特に、テイクバックが大きすぎるスイングをしてしまった時(私にはよくないフォーム)に、それが顕著です。この撓る感覚は、ボールコントロールには不向きです。インパクト前にラケットヘッドが振れてしまうので、コントロールが安定せず、ぶれる感じがするのです。(ただし、テイクバックが小さくなると、この撓りはほとんど感じなくなりましたので、私の技量によるところが大きいようです。)
NEOMAX2000は、MAX200Gと同様に、そのような撓り感はありません。また、適度にラケット面が大きいので、ボレーなどもしやすく、ダブルスでは使いやすそうです。おそらく、ダブルスでは、今後は、Wilson K-Five98よりもNEOMAX2000を使うと思います。
シングルスでは、ダブルスよりもグランドストロークのコントロール性が要求されます。ProKennex Heritage Type C Redondo Midは打球感がよく、しかもコントロール性が高いので、私は、シングルスではこのラケットを使ってきました。ただし、93インチのやや小さめのラケット面は、ラケットの真ん中でボールを捉えることができなかった時に、肘に負担がかかります。また、ボレーを打つ時は、ちょっと手を伸ばして打ったような手抜きをすると、全くボールが飛びません。その点は、NEOMAX2000に分がありそうです。もし、NEOMAX2000が、Wilson K-Five98と同じようなコントロール性の低さが問題にならないようであれば、シングルスでもNEOMAX2000を使うかもしれません。
当分は、NEOMAX2000を使い込むと思いますので、別の機会に続編を書くかもしれません。
2011年10月13日木曜日
とてもよかった試合前の写真撮影とマレーの兄(ジャパンオープン2011レポート)
20年ぶりにジャパンオープンを観戦しました。当時、ちょっとしたトランクぐらいの業務用に近い大きさのビデオカメラをこっそりと(あんな大きなビデオカメラが係員に見つからないわけがない!)持ち込んで、係員に撮影しないように怒られたことを懐かしく思い出しながら、当時とは全く違う雰囲気の有明を楽しんできました。当時の出場選手で印象に残っているのは、マッケンロー、レンドル、スコット・デービス、ミカエル・ペルンフォルツなどでしょうか。メシールを見に行ったのに、残念ながら、この年(確か、1988年)は直前に参加を取りやめていました。
今年(2011年)のジャパンオープンで私が観戦したのは、準決勝と決勝(ともに男子シングルス)なのですが、決勝戦はマレーが素晴らしいプレーでナダルを破ったことは、ご承知の通りです。その様子は、おそらく、WOWOWを含めた様々なメディアで伝えられたと思います。ここでは、メディアに載らなかった(であろう)ちょっとした出来事をレポートをしたいと思います。
ご存知の通り、試合前にはネットを挟んだ選手の撮影があるのですが、今回の決勝戦では、5人がカメラにおさまりました。ナダル・マレーの両選手と、車いすの国枝選手、そして、二人の少年です。二人は、ともに13歳で、東北のジュニア大会の優勝と準優勝の選手だそうです。この記念写真の風景は、とてもよい絵でした。特に、ナダルは、強く感じるところがあったようで、少年たちにも、国枝選手にも、しきりに声をかけていました。
ナダルは、決勝戦終了後のインタビューでも、東北の大震災のことに触れていました。彼の、日本の大会に参加するにあたっての気持ちが、そこにあるようでした。
一方、優勝したマレーは、インタビューを短く切り上げました。「自分は、今から、ダブルスの決勝戦がある。(そこで、優勝するつもりなので)スポンサーや主催者への感謝の気持ちは、ダブルス決勝戦終了後に伝えたい」とういうことで、その場では観客への感謝の気持ちだけを伝えていました。単なる冗談ではなく、ダブルスでも勝てるという自信の表れだったのかもしれません。
マレーは、結局、(宣言通りに)ダブルスでも優勝するのですが、今回のペアは、実のお兄さんのジェイミー・マレーです。ジェイミーは、ダブルスではいろいろな大会に出ており、弟のアンディーとも時々ペアを組んでいるようです。
私は、やぼ用があり、決勝戦が終わった後に、すぐにスタジアムの外に出たのですが、ふと見ると、スタジアムコートのすぐ横のコートで、ジェイミー・マレーが一人でサービスの練習をしていました。コーチもパートナーもつかず、一人で10球ほどサーブを打っては、反対サイドでボールを拾っていました。見ている人もほとんどいなかったので、ボールを拾いに歩いていた彼に、観客席から、「弟は、優勝コメントを、ダブルスの決勝の後に残していたよ。だから、ダブルスの試合では優勝してね!」と声をかけたら、こちらに向いてにこっと笑って「OK」と言っていました。
本当は、練習中の選手に声をかけてはいけないのでしょうが、こんなふうな、ちょっとした触れ合いができるのがサイドコートの楽しいところですね。
今年(2011年)のジャパンオープンで私が観戦したのは、準決勝と決勝(ともに男子シングルス)なのですが、決勝戦はマレーが素晴らしいプレーでナダルを破ったことは、ご承知の通りです。その様子は、おそらく、WOWOWを含めた様々なメディアで伝えられたと思います。ここでは、メディアに載らなかった(であろう)ちょっとした出来事をレポートをしたいと思います。
ご存知の通り、試合前にはネットを挟んだ選手の撮影があるのですが、今回の決勝戦では、5人がカメラにおさまりました。ナダル・マレーの両選手と、車いすの国枝選手、そして、二人の少年です。二人は、ともに13歳で、東北のジュニア大会の優勝と準優勝の選手だそうです。この記念写真の風景は、とてもよい絵でした。特に、ナダルは、強く感じるところがあったようで、少年たちにも、国枝選手にも、しきりに声をかけていました。
ナダルは、決勝戦終了後のインタビューでも、東北の大震災のことに触れていました。彼の、日本の大会に参加するにあたっての気持ちが、そこにあるようでした。
一方、優勝したマレーは、インタビューを短く切り上げました。「自分は、今から、ダブルスの決勝戦がある。(そこで、優勝するつもりなので)スポンサーや主催者への感謝の気持ちは、ダブルス決勝戦終了後に伝えたい」とういうことで、その場では観客への感謝の気持ちだけを伝えていました。単なる冗談ではなく、ダブルスでも勝てるという自信の表れだったのかもしれません。
マレーは、結局、(宣言通りに)ダブルスでも優勝するのですが、今回のペアは、実のお兄さんのジェイミー・マレーです。ジェイミーは、ダブルスではいろいろな大会に出ており、弟のアンディーとも時々ペアを組んでいるようです。
私は、やぼ用があり、決勝戦が終わった後に、すぐにスタジアムの外に出たのですが、ふと見ると、スタジアムコートのすぐ横のコートで、ジェイミー・マレーが一人でサービスの練習をしていました。コーチもパートナーもつかず、一人で10球ほどサーブを打っては、反対サイドでボールを拾っていました。見ている人もほとんどいなかったので、ボールを拾いに歩いていた彼に、観客席から、「弟は、優勝コメントを、ダブルスの決勝の後に残していたよ。だから、ダブルスの試合では優勝してね!」と声をかけたら、こちらに向いてにこっと笑って「OK」と言っていました。
本当は、練習中の選手に声をかけてはいけないのでしょうが、こんなふうな、ちょっとした触れ合いができるのがサイドコートの楽しいところですね。
2011年9月27日火曜日
メシールのテニス(49) 安定したフォアハンドストローク(その9/今度こそ最終回) (復習を兼ねて)左肩の使い方など
かなり安定したと思ったフォアハンドですが、先日、シングルスの試合でビデオを撮ってみたところ、あまりにもひどかったので、再度、メシールのビデオを観て分析をしました。その結果、基本的なことが数点、かなり守られていなかったので、これまでの確認も含めて、列挙したいと思います。
(1)レディーポジションでは、左手をラケットに添えること。正しくは、バックハンドのグリップで構えておくこと。
(2)上記の(1)の形から、フォアハンドにボールが来た場合には、左手を添えてテイクバックすること。バックハンドグリップなので、左手が下からラケットを持ち上げるイメージになるのですが、この感覚に慣れる必要があります。
(3)上記の(2)では、どこかで左手が離れるが、離れた後、左肩をしっかりと”はる”こと。言い換えると、左肩に力を入れ、左肩がスイングをリードすること。左手は、何かを抱えるような形で前方に突き出すこと。
(4)上記(3)を守ると、自然に、背中に力が入り、上体が立ちます。背中でスイングをすることができます。
(5)インパクトが後ろにならないように、前でボールをヒットすること。
(6)フォロースルーでは、絶対にラケット面を伏せること。最低でも、地面に垂直になること。そのためには、フォロースルーで右腕を伸ばしていくことが大切です。
(7)ラケットは下から上に振ること。フラット系だと、つい横に振りたくなってしまいますが、これではボールはネットを超えないか、アウトしてしまいます。ヘビースピンをかけるわけではない場合でも、ラケットは下から上に振り、ボールに順回転をかけると同時に、ボールの発射角は上向きになる(水平ではない!)ことが大切です。
最後に、(7)として、繰り返しになりますが、飛んでくるボールに合わせてテイクバックをし、バウンドしたタイミングでフォワードスイングを開始するということを、つい忘れがちなので、再掲しておきます。これを徹底しないと必ず振り遅れますので、確実に調子を落とします。
(1)レディーポジションでは、左手をラケットに添えること。正しくは、バックハンドのグリップで構えておくこと。
(2)上記の(1)の形から、フォアハンドにボールが来た場合には、左手を添えてテイクバックすること。バックハンドグリップなので、左手が下からラケットを持ち上げるイメージになるのですが、この感覚に慣れる必要があります。
(3)上記の(2)では、どこかで左手が離れるが、離れた後、左肩をしっかりと”はる”こと。言い換えると、左肩に力を入れ、左肩がスイングをリードすること。左手は、何かを抱えるような形で前方に突き出すこと。
(4)上記(3)を守ると、自然に、背中に力が入り、上体が立ちます。背中でスイングをすることができます。
(5)インパクトが後ろにならないように、前でボールをヒットすること。
(6)フォロースルーでは、絶対にラケット面を伏せること。最低でも、地面に垂直になること。そのためには、フォロースルーで右腕を伸ばしていくことが大切です。
(7)ラケットは下から上に振ること。フラット系だと、つい横に振りたくなってしまいますが、これではボールはネットを超えないか、アウトしてしまいます。ヘビースピンをかけるわけではない場合でも、ラケットは下から上に振り、ボールに順回転をかけると同時に、ボールの発射角は上向きになる(水平ではない!)ことが大切です。
最後に、(7)として、繰り返しになりますが、飛んでくるボールに合わせてテイクバックをし、バウンドしたタイミングでフォワードスイングを開始するということを、つい忘れがちなので、再掲しておきます。これを徹底しないと必ず振り遅れますので、確実に調子を落とします。
2011年9月25日日曜日
古いテニスのビデオを見てみませんか?
今日、ある二人の方とシングルスの試合をしていて、ふと思ったことがあります。私は、このブログのタイトルを見ての通り、メシールのテニスを目指しています。何年にもわたり、メシールのプレーを分析し、試行錯誤を重ねることで、圧倒的に力の差がある場合は別ですが、同程度の技量の相手であれば、少しずつ、メシールのプレーを部分的に取り込むことができるようになってきているようです。
というのは、ゲーム後に、両方の方から、「あなたのバックハンドは、フォア側に来るのかバック側に来るのか、全くわからない」と言われてからです。これは、私にとっては、最大の賛辞でした。
別ブログの記事に書いたように、最近Tennis Journalの古いバックナンバー(1987年8月号)をたまたまみつけたのですが、その中で、福井烈氏がメシールのバックハンドストロークの連続写真を解説しています。メシールが順クロスと逆クロスに打つ2つの連続写真について、福井氏はこのようにコメントしています。「この3-4コマ目の写真(インパクト直前)を見てもらったら分かると思いますが、メシールの場合、順クロスと逆クロスに打つフォームが全く同じなので、どちらにボールが来るのか、全くわからないのです。」福井氏は、直前のジャパンオープン2回戦でメシールと戦っている(2-0でメシールの勝利)ので、対戦した印象でもあるのでしょう。
プロは別にしても、私ぐらいのレベルのテニスであれば、メシールの技術は、25年たった今でも十分に通用するということです。いやむしろ、望ましいことかもしれません。
今、テニスコートに行くと、若い人を中心に、ナダルのようなプレーをする(正確にはしようとする)プレーヤーを見ます。今日の試合の相手も、とてもよいフットワークと熱意のあるプレースタイルなのに、目指すテニスが難しすぎて、いくつものポイントで自滅していました。もし、そのような人が、今の男子プロのテニスをテレビで見て、それに影響を受けているのだとすると、それは不幸なことだと思います。誰から、どんなテニスを学ぶのかは、アマチュアにとっても、大切なことであるはずです。
25年前のビデオは、もしかしたら、今のアマチュアの良い教材になるかもしれません。
というのは、ゲーム後に、両方の方から、「あなたのバックハンドは、フォア側に来るのかバック側に来るのか、全くわからない」と言われてからです。これは、私にとっては、最大の賛辞でした。
別ブログの記事に書いたように、最近Tennis Journalの古いバックナンバー(1987年8月号)をたまたまみつけたのですが、その中で、福井烈氏がメシールのバックハンドストロークの連続写真を解説しています。メシールが順クロスと逆クロスに打つ2つの連続写真について、福井氏はこのようにコメントしています。「この3-4コマ目の写真(インパクト直前)を見てもらったら分かると思いますが、メシールの場合、順クロスと逆クロスに打つフォームが全く同じなので、どちらにボールが来るのか、全くわからないのです。」福井氏は、直前のジャパンオープン2回戦でメシールと戦っている(2-0でメシールの勝利)ので、対戦した印象でもあるのでしょう。
プロは別にしても、私ぐらいのレベルのテニスであれば、メシールの技術は、25年たった今でも十分に通用するということです。いやむしろ、望ましいことかもしれません。
今、テニスコートに行くと、若い人を中心に、ナダルのようなプレーをする(正確にはしようとする)プレーヤーを見ます。今日の試合の相手も、とてもよいフットワークと熱意のあるプレースタイルなのに、目指すテニスが難しすぎて、いくつものポイントで自滅していました。もし、そのような人が、今の男子プロのテニスをテレビで見て、それに影響を受けているのだとすると、それは不幸なことだと思います。誰から、どんなテニスを学ぶのかは、アマチュアにとっても、大切なことであるはずです。
25年前のビデオは、もしかしたら、今のアマチュアの良い教材になるかもしれません。
マジカル・ミステリー・メシール
マジカル・ミステリー・メシールという記事を書きました。Tennis Journalの古いバックナンバーが出てきたからです。メシールの特集記事がありましたので、その記事をネタに、今後も、いろいろとブログを書こうと思います。
メシールのテニス(48) サーブレシーブ時の左手の使い方
メシールはご存じのとおり(いや、ご存じでない人がほとんどでしょうが(笑))、バックハンドは両手打ちです。メシールのサーブレシーブについてビデオで分析してみました。
メシールは、レシーブゲームのレディーポジションで、左手をバックハンドストロークの位置においています。つまり、左手は、(バックハンドで)グリップを握っています。言い換えると、シングルハンドの選手のように、スロート部分においていません。
これは、つまり、バックハンドリターンは必ず両手打ちで打つことを意味しています。
オンコートとで試すと、速いサーブがバック側に入った時は、シングルハンドのスライスで逃げたくなることがあります。しかし、レシーブのレディーポジションでのこの左手のグリップは、それを否定しています。メシールにとっては、おそらく、レシーブは特別なショットではなく、そのポイントの一本目のストロークということになるのでしょう。
ストローク中も同じです。メシールの左手は、ボールを打った後、相手のボールを待つ間、ずっと、バックハンドグリップです。スロート部を持つことはありません。実は、このことは、ちょっと意外でした。というのは、メシールのフォアハンドでラケットにボールを打たせる感覚においては、左手をスロート部においておくほうが、ボールの来る場所にラケットを持ってきてやりやすいからです。左手をスロート部においておき、フォアハンド側にボールが来ると、左手でその場所にラケットを持ってきてあげると、フォアハンドが打ちやすいのです。
が、しかし、メシールは、グランドストロークでフォアハンド側にボールが来た場合には、左手を(スロート部ではなく)グリップに添えた形で左手を使ってのテイクバックを取っているようです。ただし、注意する点は、ビデオで確認する限り、ボールを待つ間の左手は、ややルーズにグリップを握っていることです。がちっと握ってしまうと、バックハンドは打ちやすいでしょうが、フォアハンドに来た時にラケットを引くという仕事がしにくいからでしょう。
メシールがレシーブを一本目のストロークだと思うのであれば、一本目から、少しでも良いところにリターンしようとするでしょう。もちろん、エラーをしない範囲で、ですが。とりあえずスライスで、ミスをしないように深くリターンするという発想は、メシールのテニスにはないようです。
メシールは、レシーブゲームのレディーポジションで、左手をバックハンドストロークの位置においています。つまり、左手は、(バックハンドで)グリップを握っています。言い換えると、シングルハンドの選手のように、スロート部分においていません。
これは、つまり、バックハンドリターンは必ず両手打ちで打つことを意味しています。
オンコートとで試すと、速いサーブがバック側に入った時は、シングルハンドのスライスで逃げたくなることがあります。しかし、レシーブのレディーポジションでのこの左手のグリップは、それを否定しています。メシールにとっては、おそらく、レシーブは特別なショットではなく、そのポイントの一本目のストロークということになるのでしょう。
ストローク中も同じです。メシールの左手は、ボールを打った後、相手のボールを待つ間、ずっと、バックハンドグリップです。スロート部を持つことはありません。実は、このことは、ちょっと意外でした。というのは、メシールのフォアハンドでラケットにボールを打たせる感覚においては、左手をスロート部においておくほうが、ボールの来る場所にラケットを持ってきてやりやすいからです。左手をスロート部においておき、フォアハンド側にボールが来ると、左手でその場所にラケットを持ってきてあげると、フォアハンドが打ちやすいのです。
が、しかし、メシールは、グランドストロークでフォアハンド側にボールが来た場合には、左手を(スロート部ではなく)グリップに添えた形で左手を使ってのテイクバックを取っているようです。ただし、注意する点は、ビデオで確認する限り、ボールを待つ間の左手は、ややルーズにグリップを握っていることです。がちっと握ってしまうと、バックハンドは打ちやすいでしょうが、フォアハンドに来た時にラケットを引くという仕事がしにくいからでしょう。
メシールがレシーブを一本目のストロークだと思うのであれば、一本目から、少しでも良いところにリターンしようとするでしょう。もちろん、エラーをしない範囲で、ですが。とりあえずスライスで、ミスをしないように深くリターンするという発想は、メシールのテニスにはないようです。
2011年9月21日水曜日
メシールのテニス(47) 安定したフォアハンドストローク(その8/最終回) ラケットが打ちやすいようにスイングする
自分自身が試行錯誤しながら求めてきた安定したフォアハンドストロークですが、どうやら、最終形に近づいているようです。薄いグリップのフォアハンドを安定させるための、最後のキーワードが、「ラケットが打ちやすいようにスイングしてあげる」という脳内イメージです。
この脳内イメージは、図にすることもできません。本当に、イメージです。
相手のボールは、高さ、スピード、回転、すべてが様々です。厚いグリップでのスピン打法は、それらにお構いなくボールを下から上にこすり上げます。薄いグリップのフラットドライブは、そうはいきません。ラケット面がボールに垂直になりボールを押し出すように、ラケットを動かさねばなりません。腰よりも高い打点ではラケットヘッドを立てますし、腰より低い場合はヘッドが落ちます。前者では打点がやや体に近い側になり、後者では前方になります。いずれにしても、力が入る打点は一点しかないのです。
一番大切なことは、その唯一の打点にラケットを正しく持っていくことです。私の感覚(脳内イメージ)では、ラケットに、自分でその位置に行かせるというものです。腕の操作でその場所にラケットを持っていこうとすると、タイミングや面の角度が微妙にずれることがあります。むしろ、腕の力を抜いて、ラケットがその場所に、そのタイミングで移動することを最優先してあげればよいのです。ラケットはボールが打ちたいと思っているはずなので、右腕の力を抜けば、一番良い角度で、よいタイミングで、ボールをヒットしてくれるものです。
正しい位置にラケット持っていくのは、(右利きの場合)右手ではなく、むしろ左手です。左手がテイクバックの始動時と前半(テイクバックの後半は左手は離れますので、起動時から前半まで)にラケットを支えます。このことは、メシールのテニス(45)でも書いたとおりです。
右手を意識するのは、つまり右手の力を使うのは、むしろ、インパクト後です。インパクト後に、ボールの打球方向にしっかりとフォロースルーするのは、右手の仕事です。その際、もちろん、フォロースルーではラケット面を徐々に伏せていかなくてはなりません。
このイメージのスイングでは、右手はラケットの重さを感じます。ラケットが仕事をするので、ラケットは重い方がよいのです。(ラケットが軽いと、ボールに負けます。何しろ、右手でボールをたたくことはできないのですから。)ラケットが自分の重さでボールをヒットするのです。メシールのラケットが非常に重い(400g以上?)理由は、どうやらここにありそうです。
この脳内イメージで気を付けることが一点あります。それは、振り遅れないということです。腕でラケットを振る方法の場合は、振り遅れたらその分スイングスピードを上げることで取り返せることもあります。が、ラケットにボールを打たせる場合は、ラケットは遅れを取り戻せません。テイクバックは、絶対に遅れてはなりません。遅れた場合には、ラケットは、ラケット面を操作して帳尻を合わせようとしたりします。そうすると、逆に、ボールコントロールを失います。それどころか、試合中であれば、その後、ラケットは自分の制御ができなくなることもあります。薄いグリップでラケット制御を失ってしまったら、もう、その試合では、二度とまともなボールを打つことはできなくなります。
以上の、「ラケットが打ちやすいようにスイングする」というイメージでボールを打つ限り、今のところ、私は、試合中にフォアハンドが不安定になることはありません。もう少し、オンコートで試してみますが、実は、根拠のない自信を感じています。これが、究極の、メシールのフォアハンドの打法ではないのかな…と。
この脳内イメージは、図にすることもできません。本当に、イメージです。
相手のボールは、高さ、スピード、回転、すべてが様々です。厚いグリップでのスピン打法は、それらにお構いなくボールを下から上にこすり上げます。薄いグリップのフラットドライブは、そうはいきません。ラケット面がボールに垂直になりボールを押し出すように、ラケットを動かさねばなりません。腰よりも高い打点ではラケットヘッドを立てますし、腰より低い場合はヘッドが落ちます。前者では打点がやや体に近い側になり、後者では前方になります。いずれにしても、力が入る打点は一点しかないのです。
一番大切なことは、その唯一の打点にラケットを正しく持っていくことです。私の感覚(脳内イメージ)では、ラケットに、自分でその位置に行かせるというものです。腕の操作でその場所にラケットを持っていこうとすると、タイミングや面の角度が微妙にずれることがあります。むしろ、腕の力を抜いて、ラケットがその場所に、そのタイミングで移動することを最優先してあげればよいのです。ラケットはボールが打ちたいと思っているはずなので、右腕の力を抜けば、一番良い角度で、よいタイミングで、ボールをヒットしてくれるものです。
正しい位置にラケット持っていくのは、(右利きの場合)右手ではなく、むしろ左手です。左手がテイクバックの始動時と前半(テイクバックの後半は左手は離れますので、起動時から前半まで)にラケットを支えます。このことは、メシールのテニス(45)でも書いたとおりです。
右手を意識するのは、つまり右手の力を使うのは、むしろ、インパクト後です。インパクト後に、ボールの打球方向にしっかりとフォロースルーするのは、右手の仕事です。その際、もちろん、フォロースルーではラケット面を徐々に伏せていかなくてはなりません。
このイメージのスイングでは、右手はラケットの重さを感じます。ラケットが仕事をするので、ラケットは重い方がよいのです。(ラケットが軽いと、ボールに負けます。何しろ、右手でボールをたたくことはできないのですから。)ラケットが自分の重さでボールをヒットするのです。メシールのラケットが非常に重い(400g以上?)理由は、どうやらここにありそうです。
この脳内イメージで気を付けることが一点あります。それは、振り遅れないということです。腕でラケットを振る方法の場合は、振り遅れたらその分スイングスピードを上げることで取り返せることもあります。が、ラケットにボールを打たせる場合は、ラケットは遅れを取り戻せません。テイクバックは、絶対に遅れてはなりません。遅れた場合には、ラケットは、ラケット面を操作して帳尻を合わせようとしたりします。そうすると、逆に、ボールコントロールを失います。それどころか、試合中であれば、その後、ラケットは自分の制御ができなくなることもあります。薄いグリップでラケット制御を失ってしまったら、もう、その試合では、二度とまともなボールを打つことはできなくなります。
以上の、「ラケットが打ちやすいようにスイングする」というイメージでボールを打つ限り、今のところ、私は、試合中にフォアハンドが不安定になることはありません。もう少し、オンコートで試してみますが、実は、根拠のない自信を感じています。これが、究極の、メシールのフォアハンドの打法ではないのかな…と。
2011年9月20日火曜日
メシールのテニス(46) 安定したフォアハンドストローク(その7) インパクトでボールを見る
インパクトでボールを見ることというのは、グランドストロークにおいて、基本中の基本の一つです。しかし、それは、ラケットの真ん中(スイートスポット)でボールを捉えるため…だけではありません。
メシールのような薄いフォアハンドグリップでは、スピンよりもフラットドライブを多用します。そのためには、ボールをしっかりと捉え、ボールを押し出すようなイメージが求められます。つまり、インパクトでラケット面がボールをしっかりと押し出す感覚が、ラケット面が1度ずれてもアウトかネットしてしまう精度での感覚が求められます。
これを目で捉えるのです。目でインパクト時にしっかりとボールとラケット面を捉えることで、しっかりとボールを捉えて押し出す感覚を持ちやすくなります。逆に、インパクト時にボールを見ないと、勘でボールを打たなくてはならず、微妙なタイミングやボールの押し出し、面の角度がずれやすくなります。
したがって、フラットドライブ系の場合は、スピン系よりも、インパクト時に目でボールとラケットをしっかり見るということが、より求められるのです。
メシールのような薄いフォアハンドグリップでは、スピンよりもフラットドライブを多用します。そのためには、ボールをしっかりと捉え、ボールを押し出すようなイメージが求められます。つまり、インパクトでラケット面がボールをしっかりと押し出す感覚が、ラケット面が1度ずれてもアウトかネットしてしまう精度での感覚が求められます。
これを目で捉えるのです。目でインパクト時にしっかりとボールとラケット面を捉えることで、しっかりとボールを捉えて押し出す感覚を持ちやすくなります。逆に、インパクト時にボールを見ないと、勘でボールを打たなくてはならず、微妙なタイミングやボールの押し出し、面の角度がずれやすくなります。
したがって、フラットドライブ系の場合は、スピン系よりも、インパクト時に目でボールとラケットをしっかり見るということが、より求められるのです。
2011年9月16日金曜日
メシールのテニス(45) 安定したフォアハンドストローク(その6) テイクバックで左手をラケットに添える
メシールは、フォアハンドのテイクバックで、かなり後ろまで左手を添えています。図を見てください。
これには、いくつか理由があります。
①最も大切なことは、テイクバックで左肩が開かないことです。左手が体の回転と一緒に回転しますので、自然に左肩がネット方向に向くはずです。これにより、両肩を結ぶ線とボールの飛球線が、平行になりやすくなります。下の図を見てください。両者が平行になると、フォワードスイングでラケット面がボールをまっすぐに押し出しやすくなります。一般には、体の回転を使って円状のスイングでボールを捉えます。メシールの場合は、スイング軌跡がより直線的です。そのために、ボールを強くたたきにくいでもりっとはありますが、ボールを自分の狙った方向に運びやすくなります。また、ラケット面のちょっとした角度を調整することで、ほとんど同じスイングでクロス、ストレート、逆クロスを打ち分けることができるのです。
②もう一つの理由は、ラケット(面)がぐらつかないことです。薄いグリップのフォアハンドでは、微妙なラケット面のぐらつきが致命傷になります。正確で精度の高いラケット操作が要求されます。そのために「仕事をさせる」ことが有効です。右手だけで操作をすると、それだけ精度が低くなります。(右手は、ボールを打つという仕事がありますので。)
③テイクバックのタイミングが遅れにくいという利点もあります。本来、仕事の少ない左手にテイクバックのタイミングを取る仕事をさせることで、忙しい右手よりもテイクバックのコントロールがしやすいはずです。その分、テイクバックが遅れたり、ボールの高さに合わせてテイクバックをしたりするという操作がしやすくなるはずです。
私の感覚では、テイクバックにおいてこんなに左手を添えていてもいいのかなと思うぐらい、左手は長い間ラケットに添えておいてよいようです。このあたりのさじ加減は、ビデオで自分でチェックするのがよいと思います。
これには、いくつか理由があります。
①最も大切なことは、テイクバックで左肩が開かないことです。左手が体の回転と一緒に回転しますので、自然に左肩がネット方向に向くはずです。これにより、両肩を結ぶ線とボールの飛球線が、平行になりやすくなります。下の図を見てください。両者が平行になると、フォワードスイングでラケット面がボールをまっすぐに押し出しやすくなります。一般には、体の回転を使って円状のスイングでボールを捉えます。メシールの場合は、スイング軌跡がより直線的です。そのために、ボールを強くたたきにくいでもりっとはありますが、ボールを自分の狙った方向に運びやすくなります。また、ラケット面のちょっとした角度を調整することで、ほとんど同じスイングでクロス、ストレート、逆クロスを打ち分けることができるのです。
②もう一つの理由は、ラケット(面)がぐらつかないことです。薄いグリップのフォアハンドでは、微妙なラケット面のぐらつきが致命傷になります。正確で精度の高いラケット操作が要求されます。そのために「仕事をさせる」ことが有効です。右手だけで操作をすると、それだけ精度が低くなります。(右手は、ボールを打つという仕事がありますので。)
③テイクバックのタイミングが遅れにくいという利点もあります。本来、仕事の少ない左手にテイクバックのタイミングを取る仕事をさせることで、忙しい右手よりもテイクバックのコントロールがしやすいはずです。その分、テイクバックが遅れたり、ボールの高さに合わせてテイクバックをしたりするという操作がしやすくなるはずです。
私の感覚では、テイクバックにおいてこんなに左手を添えていてもいいのかなと思うぐらい、左手は長い間ラケットに添えておいてよいようです。このあたりのさじ加減は、ビデオで自分でチェックするのがよいと思います。
2011年9月15日木曜日
メシールのテニス(44) 安定したフォアハンドストローク(その5) テイクバックでは体を回転させるだけ
まずは下図をご覧ください。
以前、「テイクバックではラケット(右腕)を体の後ろ(12時側)に置かずに、体の前に置く」と書きました。これは、一言で言うと、「腕をいっさい動かさず、体だけを回転させる」ということで実現できます。そして、大切なことは、体の回転は右足を引くということで実現できる、ということです。下の図を見てください。
これは、つまり、ボールがふぉわハンド側に来たら、右足だけを動かせば、体が回転し、テイクバックは完了するということです。テイクバックにおいて、腕を固定する必要はないですが、腕を大きく引く必要もないのです。
ここまでは、右腕の仕事はほとんどありません。右腕が仕事をするのは、ここから先のフォワードスイングです。下図に示すように、ボール体の距離を適切にとり、左肩をボールの方に向けます。両肩を結ぶ線とボールの飛球線は平行になります。体の正面ではなく、横にボールを持ってくるというイメージが大切です。
その後は、フォワードスイングですが、ここまで準備ができたら、あとは、ラケット面がボールをしっかりと打つことだけを意識して、自由にスイングをして構いません。ラケット面が上を向かないこと、ボールを押し出す、背筋を伸ばす、脇が開きすぎないなどに気を付けてながら、自由に大きなフォロースルーでスイングします。ラケット面がしっかりとボールをつかみ、思う方向にラケットを押し出すことに集中します。
以前、「テイクバックではラケット(右腕)を体の後ろ(12時側)に置かずに、体の前に置く」と書きました。これは、一言で言うと、「腕をいっさい動かさず、体だけを回転させる」ということで実現できます。そして、大切なことは、体の回転は右足を引くということで実現できる、ということです。下の図を見てください。
これは、つまり、ボールがふぉわハンド側に来たら、右足だけを動かせば、体が回転し、テイクバックは完了するということです。テイクバックにおいて、腕を固定する必要はないですが、腕を大きく引く必要もないのです。
ここまでは、右腕の仕事はほとんどありません。右腕が仕事をするのは、ここから先のフォワードスイングです。下図に示すように、ボール体の距離を適切にとり、左肩をボールの方に向けます。両肩を結ぶ線とボールの飛球線は平行になります。体の正面ではなく、横にボールを持ってくるというイメージが大切です。
その後は、フォワードスイングですが、ここまで準備ができたら、あとは、ラケット面がボールをしっかりと打つことだけを意識して、自由にスイングをして構いません。ラケット面が上を向かないこと、ボールを押し出す、背筋を伸ばす、脇が開きすぎないなどに気を付けてながら、自由に大きなフォロースルーでスイングします。ラケット面がしっかりとボールをつかみ、思う方向にラケットを押し出すことに集中します。
2011年9月12日月曜日
メシールのテニス(43) 安定したフォアハンドストローク(その4) 図で示すタイミングの取り方
(メシールフォアハンドのGIFアニメーションはこちらです。)
今日、メシールのビデオを見ていて気が付いたことを書きます。以前にも同じことを書いたかもしれませんが、図を用意しましたので、繰り返しになりますが書きます。
ポイントは、テイクバックのタイミングと、フォワードスイングのタイミングです。
テイクバックでは、ボールに合わせてラケットを引きます。つまり、ボールがラケット面に吸い込まれるように、またはボールとラケットがひもで結ばれていてラケットを引くことでボールがこちらに飛んでくるかのように、ラケットを引いていくのです。
テイクバクからフォワードスイングへの切り替えのタイミングが、ボールがバウンドしたタイミングになります。ボールがバウンドしたタイミングを使って、フォワードスイングを開始します。上の3つの図で、意識するなら真ん中の図です。コート上で、常に、バウンドした瞬間に自分がフォワードスイングを開始しているかを確認すればよいのです。試合中に(頭が飽和しているときに)何か一つだけ意識するなら、これでしょう。
なお、バウンドする地点が前の方(ネットに近い方)の場合には、多少、この切り替えのタイミングが遅くても大丈夫です(バンド後にフォワードスイングを開始しても間に合います)。逆に、バウンドする点がベースラインに近い場合(いちばん極端なのは、ベースライン上でバウンドする場合)には、バウンドするよりも早いタイミングでフォワードスイングを開始する必要があります。このあたりは、多少、臨機応変に対応する必要があります。
このタイミングの取り方は、別のことも示唆してくれます。それは、自信がないストロークほど、この原則が守れない(フォワードスイングのタイミングが遅れる)ため、ますます「泥沼」に入ってしまうということです。特に、ゲームの途中では、自信がない⇒テイクバックが遅れる⇒ミスをする⇒自信がますますなくなるという、悪循環になります。こうなったら、試合中にこれを修正するのは難いでしょう。ビビったフォアハンドのままゲーム終了、ともなりかねません。
バウンドのタイミングでフォワードスイングを始めることのもう一つの利点は、ラケットを振りきることができるという事です。フォアハンドにしても、バックハンドにしても、サーブにしても、ラケットを振りきることができない(ラケット面でボールを当てただけで打ち返す)限りは、一定のレベル以上には絶対になれません。特に、面がぐらつきやすい薄いグリップのフォアハンドでは、打ち方がこわごわになると、ラケットを振り切ることができなくなりがちです。ボールを打つタイミングが安定すると、ラケットを振りきることが容易になります。
これは、逆に言うと、図の基本原則さえ守っていれば、まずは打ち損じがなくなり、精神的にも安心だということです。相手の球が少々速かろうが、スピンが効いていようが、この通りに打てば、たいていはエラーすることはありません。難しく考えなくても、これで、基本的なラリーは続くのです。これにより、精神的に追い詰められる(自滅する)ことはなくなるはずです。
今日、メシールのビデオを見ていて気が付いたことを書きます。以前にも同じことを書いたかもしれませんが、図を用意しましたので、繰り返しになりますが書きます。
ポイントは、テイクバックのタイミングと、フォワードスイングのタイミングです。
テイクバックでは、ボールに合わせてラケットを引きます。つまり、ボールがラケット面に吸い込まれるように、またはボールとラケットがひもで結ばれていてラケットを引くことでボールがこちらに飛んでくるかのように、ラケットを引いていくのです。
テイクバクからフォワードスイングへの切り替えのタイミングが、ボールがバウンドしたタイミングになります。ボールがバウンドしたタイミングを使って、フォワードスイングを開始します。上の3つの図で、意識するなら真ん中の図です。コート上で、常に、バウンドした瞬間に自分がフォワードスイングを開始しているかを確認すればよいのです。試合中に(頭が飽和しているときに)何か一つだけ意識するなら、これでしょう。
なお、バウンドする地点が前の方(ネットに近い方)の場合には、多少、この切り替えのタイミングが遅くても大丈夫です(バンド後にフォワードスイングを開始しても間に合います)。逆に、バウンドする点がベースラインに近い場合(いちばん極端なのは、ベースライン上でバウンドする場合)には、バウンドするよりも早いタイミングでフォワードスイングを開始する必要があります。このあたりは、多少、臨機応変に対応する必要があります。
このタイミングの取り方は、別のことも示唆してくれます。それは、自信がないストロークほど、この原則が守れない(フォワードスイングのタイミングが遅れる)ため、ますます「泥沼」に入ってしまうということです。特に、ゲームの途中では、自信がない⇒テイクバックが遅れる⇒ミスをする⇒自信がますますなくなるという、悪循環になります。こうなったら、試合中にこれを修正するのは難いでしょう。ビビったフォアハンドのままゲーム終了、ともなりかねません。
バウンドのタイミングでフォワードスイングを始めることのもう一つの利点は、ラケットを振りきることができるという事です。フォアハンドにしても、バックハンドにしても、サーブにしても、ラケットを振りきることができない(ラケット面でボールを当てただけで打ち返す)限りは、一定のレベル以上には絶対になれません。特に、面がぐらつきやすい薄いグリップのフォアハンドでは、打ち方がこわごわになると、ラケットを振り切ることができなくなりがちです。ボールを打つタイミングが安定すると、ラケットを振りきることが容易になります。
これは、逆に言うと、図の基本原則さえ守っていれば、まずは打ち損じがなくなり、精神的にも安心だということです。相手の球が少々速かろうが、スピンが効いていようが、この通りに打てば、たいていはエラーすることはありません。難しく考えなくても、これで、基本的なラリーは続くのです。これにより、精神的に追い詰められる(自滅する)ことはなくなるはずです。
メシールのテニス(42) 安定したフォアハンドストローク(その3) 背筋で打つ
安定したフォアハンドについて、ブログを書いてはコートで確かめるということをしているのですが、やはり、なかなか安定しません。バックハンドはかなり安定しており、ストレートに来たボールを鋭角のクロスに打ち返してウイナーまたはネットを取るということができるようになりました。
バックハンドが安定すればするほど、逆に、フォアハンドが不安定になるような気持ちすらしてきました(笑)。
これまで、穴の開くほど、メシールのビデオを見てきました。あらゆる分析をしました。しかし、おそらく、まだ、どこかに、重大な見落としをしているはずです。
今日、気が付いたのは、背筋の使い方です。ボールが飛んでくる。それを打ち返す時に、どこに力を入れるか。重いラケットで打点を前にして、ボールを前方に運ぶ力はなにか?
それは、背筋のはずです。背筋には、力を入れても入れすぎることはありません。その代わりに、ラケットを持つ右腕の力はできるだけ抜きます。左腕には力が入ってもよいでしょう。腹筋にも力を入れるとよいかもしれません。ラケットの重みを感じながらスイングしましょう。ラケットにボールを打たせる感じです。ラケットは「重いもの」なのです。このあたりのイメージは、かつての、ハナ・マンドリコバのフォアハンドのイメージがわかりやすいでしょう。
背筋の力が正確にラケット面に伝わるには、インパクト前ぐらいまでは右脇が開いてはいけません。(インパクトでボールを押し出す時には、当然ですが、右脇は空きます。そうしないと、腕を前方向に伸ばすことはできません。)脇を締めてインパクトでラケットを突き出すのは、やはり、ボクシングのジャブをイメージさせます。
腕の力を使わず、背筋の力でラケット面でボールを捉えて、それを前方に打ち出して(押し出して)いく。近いうちに、一度、他のフォームを忘れて、背筋で打点を前にして、ラケットを大きく振るという打ち方を試してみようと思います。
今回は、確定していない技術を書きました。結果は、また、このブログで報告します。
バックハンドが安定すればするほど、逆に、フォアハンドが不安定になるような気持ちすらしてきました(笑)。
これまで、穴の開くほど、メシールのビデオを見てきました。あらゆる分析をしました。しかし、おそらく、まだ、どこかに、重大な見落としをしているはずです。
今日、気が付いたのは、背筋の使い方です。ボールが飛んでくる。それを打ち返す時に、どこに力を入れるか。重いラケットで打点を前にして、ボールを前方に運ぶ力はなにか?
それは、背筋のはずです。背筋には、力を入れても入れすぎることはありません。その代わりに、ラケットを持つ右腕の力はできるだけ抜きます。左腕には力が入ってもよいでしょう。腹筋にも力を入れるとよいかもしれません。ラケットの重みを感じながらスイングしましょう。ラケットにボールを打たせる感じです。ラケットは「重いもの」なのです。このあたりのイメージは、かつての、ハナ・マンドリコバのフォアハンドのイメージがわかりやすいでしょう。
背筋の力が正確にラケット面に伝わるには、インパクト前ぐらいまでは右脇が開いてはいけません。(インパクトでボールを押し出す時には、当然ですが、右脇は空きます。そうしないと、腕を前方向に伸ばすことはできません。)脇を締めてインパクトでラケットを突き出すのは、やはり、ボクシングのジャブをイメージさせます。
腕の力を使わず、背筋の力でラケット面でボールを捉えて、それを前方に打ち出して(押し出して)いく。近いうちに、一度、他のフォームを忘れて、背筋で打点を前にして、ラケットを大きく振るという打ち方を試してみようと思います。
今回は、確定していない技術を書きました。結果は、また、このブログで報告します。
2011年9月11日日曜日
メシールのテニス(41) 安定したフォアハンドストローク(その2)
以前、安定した(スピン系の)サーブを打つ脳内イメージとして、「スイング中、ラケットヘッドを常にネット側(0時の方向)に向けておく」ということを書きました。これにより、ラケット面が上を向くことを防ぎ、右肘(右利き)が前に出るのを防ぐことができます。
薄いグリップのフォアハンドは、実際のコート上では、どうしてもストロークが不安定になります。これは、薄いフォアハンドグリップの宿命です。特に、相手のボールが緩い場合、または高くは寝るボールの場合に顕著です。薄いグリップは、遅い球に弱いのです。
これを防ぐため、つまり相手のボールによらずに安定したフォアハンドを打つ工夫として、スイング中にラケットヘッドをネット側に向けるというサーブの脳内イメージが、そのまま、フォアハンドでも使えます。これで、ラケット面のぐらつきが、かなりなくなります。さらに、右脇を締めることができればなおよいです。右脇が開かないと、さらに、安定感が増します。
ラケットヘッドを0時に向けておくイメージのもう一つの利点は、フラット系とスピン系の両方が打てるということです。この使い分けは、ラケット面を前に押し出すか、または巻き込むかでできます。
実際にコート上で試しましたが、実用的な脳内イメージでした。ビデオでフェデラーのフォアハンドを見ても、やはり、ラケットヘッドがずっと0時方向を向いているイメージを活用しているように見えます。
薄いグリップのフォアハンドは、実際のコート上では、どうしてもストロークが不安定になります。これは、薄いフォアハンドグリップの宿命です。特に、相手のボールが緩い場合、または高くは寝るボールの場合に顕著です。薄いグリップは、遅い球に弱いのです。
これを防ぐため、つまり相手のボールによらずに安定したフォアハンドを打つ工夫として、スイング中にラケットヘッドをネット側に向けるというサーブの脳内イメージが、そのまま、フォアハンドでも使えます。これで、ラケット面のぐらつきが、かなりなくなります。さらに、右脇を締めることができればなおよいです。右脇が開かないと、さらに、安定感が増します。
ラケットヘッドを0時に向けておくイメージのもう一つの利点は、フラット系とスピン系の両方が打てるということです。この使い分けは、ラケット面を前に押し出すか、または巻き込むかでできます。
実際にコート上で試しましたが、実用的な脳内イメージでした。ビデオでフェデラーのフォアハンドを見ても、やはり、ラケットヘッドがずっと0時方向を向いているイメージを活用しているように見えます。
2011年9月9日金曜日
メシールのテニス(40) 安定したフォアハンドストローク(その1)
このブログを書いていて、時々、どうしてここまで「分析」するのかと思うことがあります。普通の人であれば、コートの上で経験(または体感)で身につることを、すべて、分析し、理由をつけ、そして実践しようというのが、このブログの目的です。
そのために、メシールのビデオを穴の開くぐらい見て、分析を繰り返しています。いかにも理科系(=私)がやりそうなことですね。(笑)
その中で、映像の分析解説だけでは説明のしようがないのが、「体感イメージ」です。このブログでも、脳内イメージという言葉で、それを表現してきました。言い換えると、ビデオを通じて分析したメシールのテニスを、コート上で実践するためのイメージです。分析は進んでいるのですが、それをコート上で実践するのは容易ではなく、その二つをつなぐのが「脳内イメージ」というわけです。
脳内イメージは個人によって異なるのですが、体感的にしか説明できないことを文章(形)にするには、どうしても脳内イメージが必要です。それは仕方がないのですが、脳内イメージを書き始めると、このブログは一般性を失い、結果的には「私個人のためのブログ」になってしまいます。
そこに、ジレンマがあります。が、そのジレンマを気にしていては前に進めないので、これからは、話題や内容がだんだんと、「脳内イメージ」中心となっていきます。
能書きはここまでにして、「安定したフォアハンドストローク」です。
安定したフォアハンドのためには打点を前にせねばなりません。これは、何度も書いている通りです。打点を前にするためには、テイクバックにおいて、右手は体の前に置くイメージです。これは、もう、テイクバックではありません。テイクフロントです。ボクシングのジャブのように、腕を体の前において、脇を締めて、ボールが来たら腕を伸ばしていくのです。ラケットを後ろに引くという感覚は、全くありません。
これによって、インパクトの瞬間に頭が動かない(インパクトが前の方になるので目でボールを捉えやすい)ことや、ボールを思う方向に運ぶことができるなど、いろいろな利点があります。
ただし、肘の負担がやや大きくなります。したがって、右肘が体から離れないように、右脇を締めなくてはならないのです。
こんな小さなテイクバックで、強いボールが打てるのかと心配になるかもしれません。たしかに、小さなテイクバックでは、大きなテイクバック程の強いボールは打てません。その力は、左腕が補ってあげるのです。左腕(左肘)を前に突き出し、体の回転を左腕がつかさどることで、右腕はボールコントロールに専念できます。左腕(左肘)が推進力、右腕(右肘)がかじ取りをするのです。
そのために、メシールのビデオを穴の開くぐらい見て、分析を繰り返しています。いかにも理科系(=私)がやりそうなことですね。(笑)
その中で、映像の分析解説だけでは説明のしようがないのが、「体感イメージ」です。このブログでも、脳内イメージという言葉で、それを表現してきました。言い換えると、ビデオを通じて分析したメシールのテニスを、コート上で実践するためのイメージです。分析は進んでいるのですが、それをコート上で実践するのは容易ではなく、その二つをつなぐのが「脳内イメージ」というわけです。
脳内イメージは個人によって異なるのですが、体感的にしか説明できないことを文章(形)にするには、どうしても脳内イメージが必要です。それは仕方がないのですが、脳内イメージを書き始めると、このブログは一般性を失い、結果的には「私個人のためのブログ」になってしまいます。
そこに、ジレンマがあります。が、そのジレンマを気にしていては前に進めないので、これからは、話題や内容がだんだんと、「脳内イメージ」中心となっていきます。
能書きはここまでにして、「安定したフォアハンドストローク」です。
安定したフォアハンドのためには打点を前にせねばなりません。これは、何度も書いている通りです。打点を前にするためには、テイクバックにおいて、右手は体の前に置くイメージです。これは、もう、テイクバックではありません。テイクフロントです。ボクシングのジャブのように、腕を体の前において、脇を締めて、ボールが来たら腕を伸ばしていくのです。ラケットを後ろに引くという感覚は、全くありません。
これによって、インパクトの瞬間に頭が動かない(インパクトが前の方になるので目でボールを捉えやすい)ことや、ボールを思う方向に運ぶことができるなど、いろいろな利点があります。
ただし、肘の負担がやや大きくなります。したがって、右肘が体から離れないように、右脇を締めなくてはならないのです。
こんな小さなテイクバックで、強いボールが打てるのかと心配になるかもしれません。たしかに、小さなテイクバックでは、大きなテイクバック程の強いボールは打てません。その力は、左腕が補ってあげるのです。左腕(左肘)を前に突き出し、体の回転を左腕がつかさどることで、右腕はボールコントロールに専念できます。左腕(左肘)が推進力、右腕(右肘)がかじ取りをするのです。
2011年9月4日日曜日
メシールのテニス(39) フォアハンドで打点を前にする方法
(メシールのフォアハンドGIFアニメーションはこちらです。)
イースタンやコンチネンタルグリップのような薄いグリップのフォアハンドは、打点を後ろにしてボールを打つことができます。これは、相手の強いボールに差し込まれたときでも返球できるなどの利点はあります。
イースタンやコンチネンタルグリップのような薄いグリップのフォアハンドは、打点を後ろにしてボールを打つことができます。これは、相手の強いボールに差し込まれたときでも返球できるなどの利点はあります。
しかし、薄いグリップで打点が後ろになるのは、本来は望ましい打ち方ではありません。メシールのテニス(14) 懐が深いということでも書いたとおり、打点が後ろになると、フォアハンドは不安定になります。相手のボールの変化(速い球と遅い球が交互に来るような場合)に、ボールのコントロールができなくなってくるのです。また、ラケットを振りきることができないので、ボールのスピードや深さをコントローすることも、難しくなります。
「打点が後ろでも打ててしまう」のは、厄介なことです。なぜなら、これは、「つい、打点を後ろにしてしまう」ということが起こるからです。たとえば、相手のボールが速い時、気持ちが守りに入ってしまった時、体が疲れて足が動かない時…など、なんとか打ち返せるがために、打点が後ろになってしまうのです。
薄いグリップのフォアハンドでは、極力、打点を前にせねばなりません。そうして、ボールを、自分の意図する方向に運ばねばなりません。毎日ボールを数多く打つことができるプレーヤーには造作もないことでしょうが、週一テニスのアマチュアプレーヤーの場合は、よく、このような状況に陥ってしまいます。
では、どうすれば、フォアハンドで打点を前に置くことができるか。
一つ、よい方法があります。今、メシールのテニス(27) ラケット面はいつからいつまでボールに垂直になるか?を思い出してみてください。フラットドライブ系のストロークは、ラケット面が常にボールに対して垂直のようなイメージがありますが、それは間違いです。インパクトの前後ではラケット面は伏せられています。(スピン系と違うのは、インパクトのときにラケット面がボールに垂直になる時間が、スピン系よりは長いというだけです。)
つまり、ラケット面がボールに垂直になる(=インパクト)を前においてやるように、意図的に操作すればよいわけです。これは、テイクバックからフォワードスイングでラケット面をできるだけ長い間伏せるということです。長い間面を伏せれば伏せるほど、インパクト点は前に移動します。
実際にラケットを持ってみればわかりますが、テイクバックからフォワードスイングでラケット面を伏せる時には、テイクバックが小さい方が有利です。大きなテイクバックからフォワードスイングの場合には、どうしても、スイング中にラケット面が起き(立ち)やすいのです。
小さなテイクバックの場合は、スイングの中心が前方になりますので、それだけ、ラケット面を伏せてインパクト(ラケット面が立つ)場所を前に移動できます。
これにより、強制的にインパクトが後ろになるのを防ぐことができるはずです。
2011年9月3日土曜日
メシールのテニス(38) サーブを打つ時は膝を使いましょう
今回は、あまりにも基本的なことです。おそらく、誰もが知っている、わかっている内容です。
それは、「サーブを打つ時は、膝を少し曲げて、ばねのように使いましょう」ということです。
かつてのベッカーのように大げさに曲げる必要はありません。小さなばね程度に思ってもらえれば、それでも十分です。
サーブで膝を使う利点は、いくつかあります。
①ボールをヒットする駆動力になります。強く膝を使い大きな駆動力にすることもありますが、小さくても、小さいなりの駆動力になります。上体だけの力で打とうとすると、それだけ精度が下がります。
②膝が、ダンパー(クッション)として微調整役になります。トスが多少乱れた時(大きく乱れたらNGですが)には、膝がその微調整をしてくれます。その結果、上体はいつも同じフォームでボールを打つことができます。上体の動きは、いつも同じ方が、サービスは安定します。
③リズムが取れます。状態は、ボールを打つことに専念させたいので、リズムも膝で取る方が望ましいわけです。
これらは、すべて、「上体にはいつも同じフォームでボールを打つことに専念させてあげる」ために膝を使いましょうということです。安定したサーブを打つためには、上体をできるだけ一定のフォームにしておくことが有効です。
メシールのテニスではない、誰にでも共通の基本的なことですが、こんなちょっとしたことでも、オンコートではふと忘れてしまったりすることがあります。「どうして今日のサーブの調子は悪いのだろうか」と思った時などには、思い出してみるとよいかもしれません。
それは、「サーブを打つ時は、膝を少し曲げて、ばねのように使いましょう」ということです。
かつてのベッカーのように大げさに曲げる必要はありません。小さなばね程度に思ってもらえれば、それでも十分です。
サーブで膝を使う利点は、いくつかあります。
①ボールをヒットする駆動力になります。強く膝を使い大きな駆動力にすることもありますが、小さくても、小さいなりの駆動力になります。上体だけの力で打とうとすると、それだけ精度が下がります。
②膝が、ダンパー(クッション)として微調整役になります。トスが多少乱れた時(大きく乱れたらNGですが)には、膝がその微調整をしてくれます。その結果、上体はいつも同じフォームでボールを打つことができます。上体の動きは、いつも同じ方が、サービスは安定します。
③リズムが取れます。状態は、ボールを打つことに専念させたいので、リズムも膝で取る方が望ましいわけです。
これらは、すべて、「上体にはいつも同じフォームでボールを打つことに専念させてあげる」ために膝を使いましょうということです。安定したサーブを打つためには、上体をできるだけ一定のフォームにしておくことが有効です。
メシールのテニスではない、誰にでも共通の基本的なことですが、こんなちょっとしたことでも、オンコートではふと忘れてしまったりすることがあります。「どうして今日のサーブの調子は悪いのだろうか」と思った時などには、思い出してみるとよいかもしれません。
2011年8月20日土曜日
メシールのテニス(37) インパクトの瞬間にボールをしっかりと見ることの本当の意味
(メシールのフォアハンドGIFアニメーションはこちらです。)
フォアハンドストローク(バックハンドストロークも同じです)でボールをヒットする時には、ヘッドアップしないようにボールをしっかりと見ること。おそらく、最も言い古されたテニスの基本の一つでしょう。
このことについて、考えてみたいと思います。
私は、インパクトでボールを見るというセオリーは、ラケットの真ん中でボールをとらえることが目的だと思っていました。私だけではなく、そう考えている人は多いと思います。
が、実は、それだけではないのです。インパクトでボールをしっかりと見る理由。
図を見てください。これは、フォアハンドストロークを上から見たイメージ図です。この図は当たり前に見えると思いますが、注意する点がいくつかあります。
まず、鼻の方向(=目の方向)を見てみると、ボールが飛んできてからインパクトまで、顔は時計回り方向に動きます。インパクト後に、ボールを追いかける形で、時計と反対方向に鼻が動きます(図は省略)。メシールのビデオを見ると、この鼻の動きが忠実に守られています。(おそらく、どんな選手でも、同じでしょうが。)一方で、右肩は、当然ですが、中心線に沿って体が回転するのに合わせて時計反対回りの方向に動きます。(図を見てみてください。)時計周りに動く目(鼻)と時計反対周りに動く右肩。その両者は、どこかで出会います。いつ出会うのか。それが、インパクトの瞬間です。
図では、インパクトにおいて鼻と右肩が近くにあることが分かると思います。これは偶然ではありません。インパクトの瞬間に、鼻(正確にはあご)と右肩が近いことが、実は重要なのです。ボクサーがジャブを打つイメージを思い出してください。あごと前肩が近くになり、そこで腕を絞る(内回)ことでパンチに力を与えます。
テニスでも同じです。ボールを運ぶように打つイメージがあるメシールですら、実は、ボールをしっかりと打っている(たたいている)ということを、メシールのテニス(9)「ボールを強く打つということ」で書きました。
どうやって、ボールをしっかりと打つ(たたく)ことができるのか?その答えが、インパクトでボールを見るということだったのです。ボールを見ることにより、あごと右肩が近くなり、腕は内回することで、ボールに力が加わります。このパワーの伝達は、インパクトのときにのみ起こりますので、インパクト前後の力のメリハリにも有効です。頭が動かず、体の回転でボールを打てることにもつながります。
もう一つ、図では頭の位置が動いていないことにも注意してください。インパクト前後で頭が常に同じところにあります。(点線で、頭の位置を示しました。)これは、ストロークにおいて、頭の線(地面と頭を結ぶ線)が「軸」となっていることを示しています。インパクト前後では、この軸を中心として、体が回転するわけです。
メシールのフォアハンドストロークでは、テイクバックからインパクト、フォロースルーへの一連の動きで頭が全く動かないイメージがありましたが、その理由がこれだったのです。また、同様に、上体が立っているイメージもありますが、これも、インパクトで頭が動かず、頭を含む軸の回転でボールをヒットしていることのあらわれです。
さて、バックハンドはどうでしょうか?メシールのような両手打ちバックハンドでは、このインパクト時の“締め込み”を、あまり意識する必要がありません。なぜなら、バックハンドは両手打ちであるために、インパクトにおいては、否応なしにあごが左肩の上に来るからです。バックハンドは、体の構造上、インパクトでボールに力が伝わりやすいのです。
これが、(初級者は別として)一定のレベル以上になった時に、フォアハンドよりもバックハンドの方が安定したストロークを打つことができる理由なのです。
フォアハンドストローク(バックハンドストロークも同じです)でボールをヒットする時には、ヘッドアップしないようにボールをしっかりと見ること。おそらく、最も言い古されたテニスの基本の一つでしょう。
このことについて、考えてみたいと思います。
私は、インパクトでボールを見るというセオリーは、ラケットの真ん中でボールをとらえることが目的だと思っていました。私だけではなく、そう考えている人は多いと思います。
が、実は、それだけではないのです。インパクトでボールをしっかりと見る理由。
まず、鼻の方向(=目の方向)を見てみると、ボールが飛んできてからインパクトまで、顔は時計回り方向に動きます。インパクト後に、ボールを追いかける形で、時計と反対方向に鼻が動きます(図は省略)。メシールのビデオを見ると、この鼻の動きが忠実に守られています。(おそらく、どんな選手でも、同じでしょうが。)一方で、右肩は、当然ですが、中心線に沿って体が回転するのに合わせて時計反対回りの方向に動きます。(図を見てみてください。)時計周りに動く目(鼻)と時計反対周りに動く右肩。その両者は、どこかで出会います。いつ出会うのか。それが、インパクトの瞬間です。
図では、インパクトにおいて鼻と右肩が近くにあることが分かると思います。これは偶然ではありません。インパクトの瞬間に、鼻(正確にはあご)と右肩が近いことが、実は重要なのです。ボクサーがジャブを打つイメージを思い出してください。あごと前肩が近くになり、そこで腕を絞る(内回)ことでパンチに力を与えます。
テニスでも同じです。ボールを運ぶように打つイメージがあるメシールですら、実は、ボールをしっかりと打っている(たたいている)ということを、メシールのテニス(9)「ボールを強く打つということ」で書きました。
どうやって、ボールをしっかりと打つ(たたく)ことができるのか?その答えが、インパクトでボールを見るということだったのです。ボールを見ることにより、あごと右肩が近くなり、腕は内回することで、ボールに力が加わります。このパワーの伝達は、インパクトのときにのみ起こりますので、インパクト前後の力のメリハリにも有効です。頭が動かず、体の回転でボールを打てることにもつながります。
もう一つ、図では頭の位置が動いていないことにも注意してください。インパクト前後で頭が常に同じところにあります。(点線で、頭の位置を示しました。)これは、ストロークにおいて、頭の線(地面と頭を結ぶ線)が「軸」となっていることを示しています。インパクト前後では、この軸を中心として、体が回転するわけです。
メシールのフォアハンドストロークでは、テイクバックからインパクト、フォロースルーへの一連の動きで頭が全く動かないイメージがありましたが、その理由がこれだったのです。また、同様に、上体が立っているイメージもありますが、これも、インパクトで頭が動かず、頭を含む軸の回転でボールをヒットしていることのあらわれです。
さて、バックハンドはどうでしょうか?メシールのような両手打ちバックハンドでは、このインパクト時の“締め込み”を、あまり意識する必要がありません。なぜなら、バックハンドは両手打ちであるために、インパクトにおいては、否応なしにあごが左肩の上に来るからです。バックハンドは、体の構造上、インパクトでボールに力が伝わりやすいのです。
これが、(初級者は別として)一定のレベル以上になった時に、フォアハンドよりもバックハンドの方が安定したストロークを打つことができる理由なのです。
2011年8月8日月曜日
感動をありがとう
オリンピックで日本選手が優勝した時などに、よく、テレビなどで「感動をありがとう」という言葉を聞きます。
実は、正直に言うと、この言葉は、私にはかなり違和感がある言葉です。でも、どうしてこんなに違和感を感じるのか…。考えても、よく分からないのです。
もちろん、コートの上で素晴らしいプレーを見ると感動します。しかし、そこにあるのは、私に見せるためのプレーではありません。(プレーヤーは、私のことは知らないのですから。)
そこにあるのは、プレーヤーの自己表現としてのプレーなのです。私との間にあるのは、選手から私への片方向のコミュニケーションです。私から選手への感動を伝える方向は、本来はないのです。(もちろん、最近のインターネットコミュニケーションでは、ファンから選手方向へのコミュニケーションも可能にはなりましたが。)
選手は自分のプレーに満足し、観客はそれに感動して満足します。それでよいのだと思っています。そこにあるのは、ありがとうと言う感謝の対象とはどこか違うように思うのです。
李娜(Na Li)の全仏オープン2011決勝戦において、私は、李娜が伝統という大きな見えない敵と戦っている様子を見守りました。優勝の瞬間には、感動という言葉がぴったりの感情に包まれました。
その時ですら、「李娜、感動をありがとう」とは思わなかったのです。
選手とファンの間にあるモノは、一体なんなのでしょうか?今回は、答えにたどり着けませんでした。もう少し、いろいろと考えてみようと思います。
実は、正直に言うと、この言葉は、私にはかなり違和感がある言葉です。でも、どうしてこんなに違和感を感じるのか…。考えても、よく分からないのです。
もちろん、コートの上で素晴らしいプレーを見ると感動します。しかし、そこにあるのは、私に見せるためのプレーではありません。(プレーヤーは、私のことは知らないのですから。)
そこにあるのは、プレーヤーの自己表現としてのプレーなのです。私との間にあるのは、選手から私への片方向のコミュニケーションです。私から選手への感動を伝える方向は、本来はないのです。(もちろん、最近のインターネットコミュニケーションでは、ファンから選手方向へのコミュニケーションも可能にはなりましたが。)
選手は自分のプレーに満足し、観客はそれに感動して満足します。それでよいのだと思っています。そこにあるのは、ありがとうと言う感謝の対象とはどこか違うように思うのです。
李娜(Na Li)の全仏オープン2011決勝戦において、私は、李娜が伝統という大きな見えない敵と戦っている様子を見守りました。優勝の瞬間には、感動という言葉がぴったりの感情に包まれました。
その時ですら、「李娜、感動をありがとう」とは思わなかったのです。
選手とファンの間にあるモノは、一体なんなのでしょうか?今回は、答えにたどり着けませんでした。もう少し、いろいろと考えてみようと思います。
2011年8月1日月曜日
メシールのテニス(36) トロフィーポーズ時のラケットは立っているのがよい
メシールのテニス(32)で、右肘を後ろに引くために、サーブのテイクバックにおいて、ラケットヘッドをネット方向に向けるということを提案しました。
この方法は有効ですが、微修正をしたいと思います。
それはトロフィーポーズのタイミングでのラケットの位置です。
トロフィーポーズではラケットヘッドがネット方向を向くのがよいと書きました。これは間違いではないのですが、より有効な方法として、「ラケットヘッドがネット方向に向くのを意識しつつ、ラケットを立てる方がよい」ということです。
トロフィーポーズからインパクトに向けて、体が反り、ラケットヘッドが落ちるタイミングがあります。トロフィーポーズでラケットがすでに倒れていると、その後で、ラケットヘッドが落ちるタイミングで、ラケット面が上を向いてしまう傾向があるようなのです。
これが、私だけなのか、一般的なのか、よく分かりません。
いずれにしても、トロフィーポーズでラケットがある程度「立っている」ことにより、その後でラケット面が開かないようにできるようです。
トロフィーポーズ後のテイクバックでラケット面が開くことで、インパクト直前までラケット面が開くため、スピン系のサーブが打ちにくくなります。それを防ぐ方法が、今回の、トロフィーポーズでは、ラケットヘッドをネットに向けることを意識しつつ、ラケットは立っている方がよい、というお話です。
メシールのテニス(35) フォアハンドでラケット面が上を向かない方法
薄いグリップの場合には、テイクバックからフォワードスイング(インパクトまで)ででラケット面が上を向いてしまいがちです。上を向くといっても、真上を向くわけではありません。ほんのわずか、角度にして、5度から10度ぐらいでしょうか。地面と垂直な面からやや上を向いてしまうことがあります。
これは、特に初心者によくみられる傾向です。それには2つ理由があります。
一つは、初心者は、スピン系のボールではなく、フラット系のボールを打つことが多いからです。フラット系のボールでネットを超えるボールを打つためには、ボールを斜め上に打ち上げねばなりません。どうしても、ラケット面はやや上を向きます。もう一つは、初心者の場合、、速度の遅いボールを打つことが多いからです。速度の遅いボールは、ネットから直線的に飛んできません。高くバウンドして、上から下に落ちてくるところを打ちます。その結果、飛球線は上から下になり、ラケットスイング方向は下から上になります。ラケット面は、スイング軌道と垂直になりますので、自然にラケット面は上を向きます。
さて、薄いグリップのフォアハンドは、一定レベルになると、この「ラケット面が上を向く」という段階から脱却せねばなりません。想像ですが、フォアハンドがイースタングリップで、この段階で苦しんでいるプレーヤーは多いのではないかと思います。(といっても、薄いグリップのフォアハンド自身は少なくなっているので、プレーヤーの数は少ないでしょうが。)
私は、この2年間、このパラダイムシフト(おおげさ?!)に苦しんできました。メシールのテニス(27) ラケット面はいつからいつまでボールに垂直になるか?に書いたように、ポイントはラケット面がどこからどこまで垂直になるか(それ以外のときには、面を伏せる)ということなのですが、これは机の上の理屈です。コート上で実際に実践する脳内イメージを必要としていました。
メシールのテニス(33) 脳内イメージに書きましたが、脳内イメージは、それぞれの人のモノです。私がうまくいったイメージが、他の人でもうまくいく保証はありません。
そのことを前置きしたうえで、私がフォアハンドストロークでラケット面が上を向かないように、メシールのテニス(27) ラケット面はいつからいつまでボールに垂直になるか?に書いたようなラケット面ワークができるようになるために発見した脳内イメージは、次のようなイメージです。
それは、テイクバックからフォワードスイングにおいて、ラケットヘッドをネット方向(0時方向)に向けるというイメージです。実は、これは、メシールのテニス(31) メシールのフォアハンド(大胆な脳内イメージ)ですでに述べています。3つの図の真ん中の図が、そのイメージです。ラケットヘッドが、ネットの方向を向いているのがわかります。
実際に、コートで試してみると、当然ですが、ラケットヘッドは、全くネットの方など向いていません。(上の図の左図が実際のフォームです。)
ここが、脳内イメージの面白いところです。頭の中ではラケットヘッドがネットを向いているのですが、実際にはそうはなっていない。ただし、これにより、ラケット面が上を向くのを防ぐことができるのです。利き腕でラケットを持って(イースタングリップで)試してみてください。ヘッドをネット方向に向けると、ラケット面を上に向けることができないはずです。
繰り返しになりますが、脳内イメージというのは面白いものです。実際にそうなっていなくても、目標を達成する道具になるのですから。
これは、特に初心者によくみられる傾向です。それには2つ理由があります。
一つは、初心者は、スピン系のボールではなく、フラット系のボールを打つことが多いからです。フラット系のボールでネットを超えるボールを打つためには、ボールを斜め上に打ち上げねばなりません。どうしても、ラケット面はやや上を向きます。もう一つは、初心者の場合、、速度の遅いボールを打つことが多いからです。速度の遅いボールは、ネットから直線的に飛んできません。高くバウンドして、上から下に落ちてくるところを打ちます。その結果、飛球線は上から下になり、ラケットスイング方向は下から上になります。ラケット面は、スイング軌道と垂直になりますので、自然にラケット面は上を向きます。
さて、薄いグリップのフォアハンドは、一定レベルになると、この「ラケット面が上を向く」という段階から脱却せねばなりません。想像ですが、フォアハンドがイースタングリップで、この段階で苦しんでいるプレーヤーは多いのではないかと思います。(といっても、薄いグリップのフォアハンド自身は少なくなっているので、プレーヤーの数は少ないでしょうが。)
私は、この2年間、このパラダイムシフト(おおげさ?!)に苦しんできました。メシールのテニス(27) ラケット面はいつからいつまでボールに垂直になるか?に書いたように、ポイントはラケット面がどこからどこまで垂直になるか(それ以外のときには、面を伏せる)ということなのですが、これは机の上の理屈です。コート上で実際に実践する脳内イメージを必要としていました。
メシールのテニス(33) 脳内イメージに書きましたが、脳内イメージは、それぞれの人のモノです。私がうまくいったイメージが、他の人でもうまくいく保証はありません。
そのことを前置きしたうえで、私がフォアハンドストロークでラケット面が上を向かないように、メシールのテニス(27) ラケット面はいつからいつまでボールに垂直になるか?に書いたようなラケット面ワークができるようになるために発見した脳内イメージは、次のようなイメージです。
それは、テイクバックからフォワードスイングにおいて、ラケットヘッドをネット方向(0時方向)に向けるというイメージです。実は、これは、メシールのテニス(31) メシールのフォアハンド(大胆な脳内イメージ)ですでに述べています。3つの図の真ん中の図が、そのイメージです。ラケットヘッドが、ネットの方向を向いているのがわかります。
実際に、コートで試してみると、当然ですが、ラケットヘッドは、全くネットの方など向いていません。(上の図の左図が実際のフォームです。)
ここが、脳内イメージの面白いところです。頭の中ではラケットヘッドがネットを向いているのですが、実際にはそうはなっていない。ただし、これにより、ラケット面が上を向くのを防ぐことができるのです。利き腕でラケットを持って(イースタングリップで)試してみてください。ヘッドをネット方向に向けると、ラケット面を上に向けることができないはずです。
繰り返しになりますが、脳内イメージというのは面白いものです。実際にそうなっていなくても、目標を達成する道具になるのですから。
メシールのテニス(34) 脇が開かないフォアハンドストローク
往年の名選手に、スウェーデンのシュテファン・エドバーグ(エドベリ)がいます。強力なスピンサーブと世界一美しいと言われたバックハンド、鋭い切れ味のボレーを持った、素晴らしい右利きの選手でした。
そのエドバーグにも、フォアハンドストロークという弱点(と言ってもよいでしょう)がありました。
グランドストロークがプレーの基本となる現代テニスの時代に生まれていたら、エドバーグは、世界ランク1位にもなれず、グランドスラムも取れなかったかもしれません。そう考えると、エドバーグは、よい時代に生まれたのかも知れません。
エドバーグのフォアハンドストロークの弱点は、私たちアマチュアでもわかるモノでした。脇が開くのです。そのために、ストロークが時々不安定になり、それがトップを争うレベルでは致命的でした。
利き腕の脇が開く(たとえば右利きでは右脇)という欠点は、エドバーグのような薄いグリップ(イースタンまたはコンチネンタル)の場合には、よくあることです。
脇を締めて打つというのは、野球のバッティングなどでは有効なこともあります。脇を締めるということは、体の回転と腕の回転を一致させることができ、それにより、腕やラケット(バット)のブレを少なくすることができます。体の回転力(回転モーメント)を直接腕の回転モーメントにつなげることもできます。
しかし、脇を締めることは、テニスの場合には、弊害の方が大きいでしょう。野球は、バッターボックス付近にボールが飛んできますので、打者は、最初からその場でボールを打つことができます。しかも、ストライクとなる膝から脇の高さ以外のボールは、打つ必要がありません。
テニスで、脇を締めてフォアハンドを打つと、ちょうどペンギンのようなフォームになります。(私は、ペンギンフォームと呼んでいます。)見ていても、とても窮屈なフォームです。それに近かったのが、やはり往年の名選手である、アメリカのジョン・マッケンローでした。あの、お世辞にもきれいだとは言えないフォアハンドストロークを覚えておられる方も多いことでしょう。
自由度がありすぎると右脇が開きすぎる(エドバーグ)、右脇を締めて自由度を殺しすぎると窮屈なフォームになる(ペンギン・マッケンロー)…。これが、コンチネンタルからイースタンの、いわゆる薄いグリップのフォアハンドの難しい点です。上に書いたように、野球と違い体のいろいろな場所(特に高低)でボールをヒットするテニスでは、ある程度の腕の自由度は必要です。制約なく自由にボールを打つことができ、しかし脇が開きすぎない、そんな方法はないか(そんな脳内イメージを作れないか)と考えていました。
その結果、私がうまくいった脳内イメージは、「右肘を下げる」というものです。
右肘を下げようとすると、右腕は、自然と、体から離れません。もし、離れそうであれば、「”前にならえ”のような(やや脇を締めた)形で右肘を下げる」という脳内イメージでもよいと思います。
フォアハンドストロークの際に、頭の中(脳内)で、「右肘を下げて打つ」という意識だけを持っておきます。低い球の場合は、どちらにしても脇が開きにくい(右肘も下がりやすい)のであまり問題になりません。高い球のときに、特にこの脳内イメージは有効です。エドバーグのフォアハンドストロークも、高い球のときに脇が開きやすかったのです。
ここで重要なのは、この脳内イメージを持っておけば、あとは自由に打ってよいということです。高い球も低い球も、この点だけ気を付けておけば、脇が開かずに、しかも(自由に打つために)ペンギンフォームにならずにすみます。
ビデオで見てみるとわかるのですが、実際には、私の右肘は、極端に下がっていません。たとえば、低い球を打つ際には、(実は当たり前ですが)右肘よりも右手首の方が低いところに来ています。高い球のときも、脇が開く場合との差は、ほんの少しです。(しかし、この、ほんの少しの差が大切なのです。)
つまり、脳内イメージは、ビデオで見た実際がどうなっているかではなく、正しいフォームになるイメージを、自分の脳内で言葉にすることが大切だということです。したがって、脳内イメージは、自分の中の言葉であって、映像で見た時にそのまま実践されているかどうかが重要ではないということです。
この点を誤解しないようにお願いします。
そのエドバーグにも、フォアハンドストロークという弱点(と言ってもよいでしょう)がありました。
グランドストロークがプレーの基本となる現代テニスの時代に生まれていたら、エドバーグは、世界ランク1位にもなれず、グランドスラムも取れなかったかもしれません。そう考えると、エドバーグは、よい時代に生まれたのかも知れません。
エドバーグのフォアハンドストロークの弱点は、私たちアマチュアでもわかるモノでした。脇が開くのです。そのために、ストロークが時々不安定になり、それがトップを争うレベルでは致命的でした。
利き腕の脇が開く(たとえば右利きでは右脇)という欠点は、エドバーグのような薄いグリップ(イースタンまたはコンチネンタル)の場合には、よくあることです。
脇を締めて打つというのは、野球のバッティングなどでは有効なこともあります。脇を締めるということは、体の回転と腕の回転を一致させることができ、それにより、腕やラケット(バット)のブレを少なくすることができます。体の回転力(回転モーメント)を直接腕の回転モーメントにつなげることもできます。
しかし、脇を締めることは、テニスの場合には、弊害の方が大きいでしょう。野球は、バッターボックス付近にボールが飛んできますので、打者は、最初からその場でボールを打つことができます。しかも、ストライクとなる膝から脇の高さ以外のボールは、打つ必要がありません。
テニスで、脇を締めてフォアハンドを打つと、ちょうどペンギンのようなフォームになります。(私は、ペンギンフォームと呼んでいます。)見ていても、とても窮屈なフォームです。それに近かったのが、やはり往年の名選手である、アメリカのジョン・マッケンローでした。あの、お世辞にもきれいだとは言えないフォアハンドストロークを覚えておられる方も多いことでしょう。
自由度がありすぎると右脇が開きすぎる(エドバーグ)、右脇を締めて自由度を殺しすぎると窮屈なフォームになる(ペンギン・マッケンロー)…。これが、コンチネンタルからイースタンの、いわゆる薄いグリップのフォアハンドの難しい点です。上に書いたように、野球と違い体のいろいろな場所(特に高低)でボールをヒットするテニスでは、ある程度の腕の自由度は必要です。制約なく自由にボールを打つことができ、しかし脇が開きすぎない、そんな方法はないか(そんな脳内イメージを作れないか)と考えていました。
その結果、私がうまくいった脳内イメージは、「右肘を下げる」というものです。
右肘を下げようとすると、右腕は、自然と、体から離れません。もし、離れそうであれば、「”前にならえ”のような(やや脇を締めた)形で右肘を下げる」という脳内イメージでもよいと思います。
フォアハンドストロークの際に、頭の中(脳内)で、「右肘を下げて打つ」という意識だけを持っておきます。低い球の場合は、どちらにしても脇が開きにくい(右肘も下がりやすい)のであまり問題になりません。高い球のときに、特にこの脳内イメージは有効です。エドバーグのフォアハンドストロークも、高い球のときに脇が開きやすかったのです。
ここで重要なのは、この脳内イメージを持っておけば、あとは自由に打ってよいということです。高い球も低い球も、この点だけ気を付けておけば、脇が開かずに、しかも(自由に打つために)ペンギンフォームにならずにすみます。
ビデオで見てみるとわかるのですが、実際には、私の右肘は、極端に下がっていません。たとえば、低い球を打つ際には、(実は当たり前ですが)右肘よりも右手首の方が低いところに来ています。高い球のときも、脇が開く場合との差は、ほんの少しです。(しかし、この、ほんの少しの差が大切なのです。)
つまり、脳内イメージは、ビデオで見た実際がどうなっているかではなく、正しいフォームになるイメージを、自分の脳内で言葉にすることが大切だということです。したがって、脳内イメージは、自分の中の言葉であって、映像で見た時にそのまま実践されているかどうかが重要ではないということです。
この点を誤解しないようにお願いします。
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