私はラケットのグリップにはオーバーグリップをまかないタイプです。つまり、もともとのグリップをそのまま使います。といっても、元のグリップがシンセティックの場合には、革のグリップに巻き替えています。
つまり、多くのプレーヤーが自分に合ったオーバーグリップを探すように、私は自分に合ったレザーグリップを探しています。
もともとのグリップテープのことをモトカワ(モトグリ)というそうですね。漢字で書くと素革でしょうか。アメリカではReplacement Grip(取り換え用グリップテープ)と呼ぶみたいです。
主要なラケットメーカーのほとんどはレザーグリップを販売しています。どこがどこのOEMなのかわかりませんが、それぞれ特徴があるように思います。
試した中でやはりよいと思うのはフェアウェイのオリジナルです。これに勝るものはないと思いますが、値段が高いことと手に入らなくなってきたことがネックです。
キモニーが出しているフェアウェイグリップテープは革(レザー)ではありません。以前購入しましたが、フカフカしていて、使いにくかったです。インターネットで見るとフェアウエイレザーは輸入モノ(?)の中国製のオリジナルと、キモニーがライセンスを引きついた日本製のものがあるようですね。前者の方が後者よりも倍ぐらい高いようです。私が購入したのは日本製の方だと思います。
以前はGAMMAのリプレースグリップを使っているのですが、グリップエンドが汗をかくとすべるので、あまり良い製品だとは思いません。米国出張の時に購入したのですが、安いのですがよいとは言えないと思います。
Winning Shotのレザー製のリプレースメントグリップが結構気に入ったのですが、なかなか見つけることができません。インターネットでさがしてみると、どうやら完売とのことです。残念。
現在は、YonexのレザーグリップとBabolatのレザーグリップを使っていますが、前者の方がしっくりきます。革独特のざらつきを感じ、汗をかくとつるつるになるGAMMAのレザーとは対照的です。Babolatの方はYonexよりもやや劣る感じがしますが、実用的には問題ないと思います。
昔懐かしいチェコスロバキア(現在はスロバキア)のプロテニスプレーヤーであるミロスラフ・メシールのブログです。メシールにテニスについて思ったことを自由に書いています。なお、私は、テニスの専門家ではありませんし、上級者でもありません。
2014年5月19日月曜日
テニスグッズ紹介(5) Wilson Leather Bag (ラケット6本入り)続報
テニスグッズ紹介(1)で、Wilsonのレザーのテニスバッグを紹介しました。
この時点でほぼ売り切れだったのですが、人気があったからでしょうか、Wilson社は後継となる新たなモデル(Wilson Black Leather 6 Pack Bag)の発売を始めたようです。値段は、前回同様$600で、決して安いとは言えません。
前回よりも濃い色調になっており、より「テニスバッグに見えない感」が強いようです。Tennis Warehouseでの紹介はこちら。
私は、旧モデルの3本入りの方を使っています。(Tennis Warehouseでの紹介はこちら。)「テニスバッグに見えては困るとき」にはたいへん重宝しています。
この時点でほぼ売り切れだったのですが、人気があったからでしょうか、Wilson社は後継となる新たなモデル(Wilson Black Leather 6 Pack Bag)の発売を始めたようです。値段は、前回同様$600で、決して安いとは言えません。
前回よりも濃い色調になっており、より「テニスバッグに見えない感」が強いようです。Tennis Warehouseでの紹介はこちら。
私は、旧モデルの3本入りの方を使っています。(Tennis Warehouseでの紹介はこちら。)「テニスバッグに見えては困るとき」にはたいへん重宝しています。
Mecir's Tennis (224) Happy Birthday!
Mecir's Tennis (223) 腕をリラックス
Mecir's Tennis (222)で、腕が遅れて出てくることを書きましたが、このうち方のよい点の一つは、最後に腕が出てきたときに、その腕を自由に使えることです。
腰の回転と腕によるスイングが一体になると腕の自由度が下がります(腰に連動せねばならないため)。逆に腕が後から出てくると、そのまま腕を使って自由な打ち方ができます。
メシールのフォアハンドが、しばしば「自由な打ち方」と言われるのは、その理由です。たとえば、ぎりぎりまで打つコースを隠すことができるのも、この自由さがあるからです。
このように腕を自由に使うためには、フォワードスイングがドアスイングになってはいけません。フォワードスイングの前半では、腰の回転に合わせて腕も一緒についてくることが必要です。Mecir's Tennis (179) 腕が遅れて出てくることと打点が後ろになることは別の話なのです! で書きましたが、右腕は右胸の前でセットされていなくてはなりません。
腰回転の後でボールを打つ段に、自由なスイングをするために大切なことが2つあります。
一つ目は、腕に力を入れないことです。極端に言うと、腕の力をほとんど抜きます。これは、腕をぶらぶらさせるということとは別です。Mecir's Tennis (179)で書いたとおり、腕の位置は右胸(右腰)の前に固定します。ラケットヘッドはネットの方向を向きます。腕をそこで固定した状態で、腕の力を抜くのです。実際には全く腕が動かないわけではなく一定のテイクバックがありますが、その場合でも極力、腕には力を入れません。
もう一つは、肘をわずかに曲げておくことです。スイングの途中で右ひじを伸ばしてはいけません。インパクトでボールを捉えるまでは、右ひじを少し曲げておくことで「遊び」を作ります。この遊びにより、微妙な調整やコントロールができます。そして、ボールをインパクトした後に、その右ひじを伸ばしていきます。今度は、ボールに体重を乗せ、ボールを前方に運んでいくのです。
メシールのスローモーションのフォアハンドの映像を見てみてください。テイクバックからフォロースルーで腕の力が抜けて、さらにボールヒットの前後でも右ひじがわずかに曲がっていることがわかります。これがスイングのゆとりを生んでいるのです。
腰の回転と腕によるスイングが一体になると腕の自由度が下がります(腰に連動せねばならないため)。逆に腕が後から出てくると、そのまま腕を使って自由な打ち方ができます。
メシールのフォアハンドが、しばしば「自由な打ち方」と言われるのは、その理由です。たとえば、ぎりぎりまで打つコースを隠すことができるのも、この自由さがあるからです。
このように腕を自由に使うためには、フォワードスイングがドアスイングになってはいけません。フォワードスイングの前半では、腰の回転に合わせて腕も一緒についてくることが必要です。Mecir's Tennis (179) 腕が遅れて出てくることと打点が後ろになることは別の話なのです! で書きましたが、右腕は右胸の前でセットされていなくてはなりません。
腰回転の後でボールを打つ段に、自由なスイングをするために大切なことが2つあります。
一つ目は、腕に力を入れないことです。極端に言うと、腕の力をほとんど抜きます。これは、腕をぶらぶらさせるということとは別です。Mecir's Tennis (179)で書いたとおり、腕の位置は右胸(右腰)の前に固定します。ラケットヘッドはネットの方向を向きます。腕をそこで固定した状態で、腕の力を抜くのです。実際には全く腕が動かないわけではなく一定のテイクバックがありますが、その場合でも極力、腕には力を入れません。
もう一つは、肘をわずかに曲げておくことです。スイングの途中で右ひじを伸ばしてはいけません。インパクトでボールを捉えるまでは、右ひじを少し曲げておくことで「遊び」を作ります。この遊びにより、微妙な調整やコントロールができます。そして、ボールをインパクトした後に、その右ひじを伸ばしていきます。今度は、ボールに体重を乗せ、ボールを前方に運んでいくのです。
メシールのスローモーションのフォアハンドの映像を見てみてください。テイクバックからフォロースルーで腕の力が抜けて、さらにボールヒットの前後でも右ひじがわずかに曲がっていることがわかります。これがスイングのゆとりを生んでいるのです。
九鬼潤さんのレッスン
以前、メシールのテニス(16) メシールのフォアハンド(基本はオープンスタンス)で、メシールと九鬼潤さんのプレースタイルが似ているということを書いた。九鬼さんは1945年生まれなので、これを書いているときに70歳まえ、お元気なうちにそのプレーをぜひ見たいと思っていた。
その九鬼さんのレッスンを受ける機会があった。自分のテニス人生の中でも、かなり貴重な機会だったと思う。
九鬼さんは、終始、基本的なことが大切だと言っていた。そして、生徒たちに体の軸がぶれることを何度も指摘していた。
九鬼さんによると、ストロークは3つの段階からなるらしい。
一段階目は、何も考えずにボールをしっかり打つ段階。この段階では、ボールを自分の打点でしっかり打つことだけを考える。(もちろん、体の軸はブレないこと。)素早く、その打点に入り、しっかりボールを打つことが大切だそうだ。
二段階目は、相手のボールに合わせて打つ強さを変えること。例えば、相手のボールが遅ければしっかりとボールを押し出す、相手のボールが速ければスイングを小さめにして面がぶれないようにする。場合によってはスピン系で打つこともある。ボールの打つ強さを変えるのは、右腰、右手の前の「ふところ」の部分だ。この部分で、ボールの打ち方をコントロールする。
三段階目は、ゲームでのプレーだ。ゲームの中では走りながら打ったら、深いボール、浅いボール、跳ねるボールなど、いろいろなボールが来る。それらのボールに合わせて、相手に合わせて打つボールを選択していく。
また、私自身は、ストロークにおいてはとにかくボールを深く返すようにと何度も言われた。ボールが浅くなれば、相手に攻撃される。そうならないように、どんなボールでも深く返球する。そのことが大切だと。実際、九鬼さんと打ち合いの練習をした際にも、自分のボールが浅くなると強い球を打ち返され、結局、その圧力でどんどん不利になっていくことが何度もあった。
サーブについても、基本的なことを教わった。まず、腕に力を入れない。腕への意識を忘れ去ること。二つ目に、膝を使ってスイングすること。そして、膝の伸び上がる方向にトスを上げること。後ろにあげすぎると、力がボールに伝わらない。そして、背中をそらせた状態からそれを戻す力でスイングをすること。その反動で内側に体を畳み込んではいけない。言い換えると、前のめりになってはいけない。それは、スイングの後半で体の軸が前に倒れこむことを意味している。もう一つ大切なことは、ボールをしっかりと包むようなイメージを持つこと。ボールに力がきちんと伝わることが大切だと言い換えてもよいと思う。
ボレーについては、まず体の力を抜くこと、そしてボールをしっかりと打てる位置に早く移動することを言われた。よいポジションでボールをとらえ、前への体重移動(だけ)でボールをヒットすること、そのためにはパワーは不要だと。そして、ボールを深く打つことを、ここでも指摘された。
よい位置に素早く移動して、自分の懐でボールを打つことは、グランドストロークにおいても重要だと何度も言われていた。(上の第一段階と同じこと。)そのためには、常に攻撃する意識を持つこと。下がったり、守ったりしてはいけない。攻める気持ちが、素早い移動に通じていく。攻める気持ちを持つことと、ボールを強くたたくことは同じことを意味しているわけではない、と。
全体の3分の2は練習だったが、最後に九鬼さんも入ってゲームをした。自分が休みの間は、穴が開くほど九鬼さんのプレーを見ていた。九鬼さんが日本で初めてオープンスタンスでフォアハンドを打った人だという話題に以前触れたか、本当にその通りだった。特に、体の近いボールを逆クロスにインサイドアウトのスイングで打つボールは、おそらく九鬼さんの得意球なのだろうと思うが、切れ味が鋭く、厳しいボールだった。また、ここぞというときに前に攻め込んでいくプレーは、迫力満点だった。ボールを打つ際に、ボールに力と体重をしっかり乗せていく様子は迫力があったし、自分でもぜひ真似をしたいと思った。九鬼さんはもうすぐ70歳になるはずだけれど、そのプレーの本質的な部分は昔のままなのだろうと思った。
1時間40分程度だったと思うが、本当に「あっ」という間の時間だった。「自分はあの九鬼潤とストロークの打ち合いをしている」「自分はあの九鬼潤とゲームをしている」という時間は、まるで夢のようだった。最初は緊張したが、ゲームになると、逆に何とかして九鬼さんに厳しいボールを打ちたくて懸命で、緊張するどころではなかった(その代わりに心身ともに疲れた。)数名がぐるぐる回ってチーム分けした(全部の試合に九鬼さんは入った)が、私は九鬼さんと反対のコートにしか入れられなかったので、もしかしたら、それなりに技術を評価してくれたのかもしれない。
教わった内容は、ある意味では基本的なことばかりだ。それは、基本は大切だということを改めて教えてくれた。しかし、それよりもはるかに大切なことがある。それは、あまたある基本的なことの中から九鬼さんが指摘したことが、基本の中でも特に重要だということがわかったということだ。自分は何に注意してプレーすればよいのか、どの点が大切なのか、そういうことを自分のプレースタイルからすると憧れである九鬼さんの口から直接に聞くことができた経験は、何にもかえがたい。
その九鬼さんのレッスンを受ける機会があった。自分のテニス人生の中でも、かなり貴重な機会だったと思う。
九鬼さんは、終始、基本的なことが大切だと言っていた。そして、生徒たちに体の軸がぶれることを何度も指摘していた。
九鬼さんによると、ストロークは3つの段階からなるらしい。
一段階目は、何も考えずにボールをしっかり打つ段階。この段階では、ボールを自分の打点でしっかり打つことだけを考える。(もちろん、体の軸はブレないこと。)素早く、その打点に入り、しっかりボールを打つことが大切だそうだ。
二段階目は、相手のボールに合わせて打つ強さを変えること。例えば、相手のボールが遅ければしっかりとボールを押し出す、相手のボールが速ければスイングを小さめにして面がぶれないようにする。場合によってはスピン系で打つこともある。ボールの打つ強さを変えるのは、右腰、右手の前の「ふところ」の部分だ。この部分で、ボールの打ち方をコントロールする。
三段階目は、ゲームでのプレーだ。ゲームの中では走りながら打ったら、深いボール、浅いボール、跳ねるボールなど、いろいろなボールが来る。それらのボールに合わせて、相手に合わせて打つボールを選択していく。
また、私自身は、ストロークにおいてはとにかくボールを深く返すようにと何度も言われた。ボールが浅くなれば、相手に攻撃される。そうならないように、どんなボールでも深く返球する。そのことが大切だと。実際、九鬼さんと打ち合いの練習をした際にも、自分のボールが浅くなると強い球を打ち返され、結局、その圧力でどんどん不利になっていくことが何度もあった。
サーブについても、基本的なことを教わった。まず、腕に力を入れない。腕への意識を忘れ去ること。二つ目に、膝を使ってスイングすること。そして、膝の伸び上がる方向にトスを上げること。後ろにあげすぎると、力がボールに伝わらない。そして、背中をそらせた状態からそれを戻す力でスイングをすること。その反動で内側に体を畳み込んではいけない。言い換えると、前のめりになってはいけない。それは、スイングの後半で体の軸が前に倒れこむことを意味している。もう一つ大切なことは、ボールをしっかりと包むようなイメージを持つこと。ボールに力がきちんと伝わることが大切だと言い換えてもよいと思う。
ボレーについては、まず体の力を抜くこと、そしてボールをしっかりと打てる位置に早く移動することを言われた。よいポジションでボールをとらえ、前への体重移動(だけ)でボールをヒットすること、そのためにはパワーは不要だと。そして、ボールを深く打つことを、ここでも指摘された。
よい位置に素早く移動して、自分の懐でボールを打つことは、グランドストロークにおいても重要だと何度も言われていた。(上の第一段階と同じこと。)そのためには、常に攻撃する意識を持つこと。下がったり、守ったりしてはいけない。攻める気持ちが、素早い移動に通じていく。攻める気持ちを持つことと、ボールを強くたたくことは同じことを意味しているわけではない、と。
全体の3分の2は練習だったが、最後に九鬼さんも入ってゲームをした。自分が休みの間は、穴が開くほど九鬼さんのプレーを見ていた。九鬼さんが日本で初めてオープンスタンスでフォアハンドを打った人だという話題に以前触れたか、本当にその通りだった。特に、体の近いボールを逆クロスにインサイドアウトのスイングで打つボールは、おそらく九鬼さんの得意球なのだろうと思うが、切れ味が鋭く、厳しいボールだった。また、ここぞというときに前に攻め込んでいくプレーは、迫力満点だった。ボールを打つ際に、ボールに力と体重をしっかり乗せていく様子は迫力があったし、自分でもぜひ真似をしたいと思った。九鬼さんはもうすぐ70歳になるはずだけれど、そのプレーの本質的な部分は昔のままなのだろうと思った。
1時間40分程度だったと思うが、本当に「あっ」という間の時間だった。「自分はあの九鬼潤とストロークの打ち合いをしている」「自分はあの九鬼潤とゲームをしている」という時間は、まるで夢のようだった。最初は緊張したが、ゲームになると、逆に何とかして九鬼さんに厳しいボールを打ちたくて懸命で、緊張するどころではなかった(その代わりに心身ともに疲れた。)数名がぐるぐる回ってチーム分けした(全部の試合に九鬼さんは入った)が、私は九鬼さんと反対のコートにしか入れられなかったので、もしかしたら、それなりに技術を評価してくれたのかもしれない。
教わった内容は、ある意味では基本的なことばかりだ。それは、基本は大切だということを改めて教えてくれた。しかし、それよりもはるかに大切なことがある。それは、あまたある基本的なことの中から九鬼さんが指摘したことが、基本の中でも特に重要だということがわかったということだ。自分は何に注意してプレーすればよいのか、どの点が大切なのか、そういうことを自分のプレースタイルからすると憧れである九鬼さんの口から直接に聞くことができた経験は、何にもかえがたい。
Mecir's Tennis (222) ラケット面が開かないために重要なこと
フォアハンドのフォワードスイングではラケット面が開いてはいけないのですが、開かないために重要なことがあります。それは、腰回転主導でスイングするということです。
手の力を抜き、腰の回転を主導で腕とラケットがそれについてくるスイングです。これにより、ラケット面がフォワードスイングで開かなくなります。
とはいえ、この打ち方は相手のボールが速い時には振り遅れに持つなります。したがって、それほど極端でなくてもよいのですが、最低でも腰の回転と腕の回転は同時でなくてはなりません。相手のボールが速くない時は、腰が先に回り腕が遅れるイメージになります。
また、腰の回転だけではパワーが不足する(ほとんど場合がそうですが)には背筋を使います。(目シールのストロークで上体が立っているのはその理由。)腰の回転→背筋→腕が出てくるという流れになります。
なお、このポイントは、特に弾んだ高い打点の場合や、相手のボールが速くない場合に特に有効です。逆に、低いボールや速いボールの場合には、腰、背中、腕は同時に出ていくイメージの方がよいです(振り遅れてしまうため)。
メシールのフォアハンドは、しばしば「腕が遅れて出てくる」と評されていました。これは、まさに、腰の回転が腕の振りよりも先である証拠です。
手の力を抜き、腰の回転を主導で腕とラケットがそれについてくるスイングです。これにより、ラケット面がフォワードスイングで開かなくなります。
とはいえ、この打ち方は相手のボールが速い時には振り遅れに持つなります。したがって、それほど極端でなくてもよいのですが、最低でも腰の回転と腕の回転は同時でなくてはなりません。相手のボールが速くない時は、腰が先に回り腕が遅れるイメージになります。
また、腰の回転だけではパワーが不足する(ほとんど場合がそうですが)には背筋を使います。(目シールのストロークで上体が立っているのはその理由。)腰の回転→背筋→腕が出てくるという流れになります。
なお、このポイントは、特に弾んだ高い打点の場合や、相手のボールが速くない場合に特に有効です。逆に、低いボールや速いボールの場合には、腰、背中、腕は同時に出ていくイメージの方がよいです(振り遅れてしまうため)。
メシールのフォアハンドは、しばしば「腕が遅れて出てくる」と評されていました。これは、まさに、腰の回転が腕の振りよりも先である証拠です。
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