2013年11月25日月曜日

テニスグッズ紹介(4) Leadテープ

第4回は、Leadテープです。ラケットに貼り付ける「おもり」です。

Tennis WarehouseのWebに掲載されているのですが、メーカー表示がないのでTW社せいかもしれません。幅は、0.25インチ(6.35mm)ですので、ラケットフレームの内側に貼りつけることができます。重さは、1インチ(2.54㎝)あたりで0.25gです。30㎝で約3gですので、ラケットの内側に上半分いっぱいに貼ると、両側に着けて6gと言ったところでしょうか。

長さは36ヤード(約33m)です。30㎝であれば100本程度取れることになります。金額は約25ドル(2500円程度)ですので、1mあたり75円程度です。日本で購入すると、キモニー社のもので30mで7500円程度ですので、3分の1の価格です。(どうして、こう、米国製は同じようなものでも金額が違うのでしょうね。)

なお、Leadテープは鉛製ですので、体への影響(ガン、妊娠、生殖機能への影響など)が心配されます。触った後は、手を洗うようにしましょう。

2013年11月20日水曜日

テニスグッズ紹介(3) FILAメッシュバッグ

テニスグッズ紹介第3弾は、またまたテニスバッグです。今回は、「仕事に持っていけるバッグ」ではありません。

FILAのメッシュバッグ(Fila Fall Baseline Mesh Bag Black)です。大きさは、普通のトートバッグのサイズで、大きすぎも、小さすぎもしない印象です。

テニスコート(特に試合)で、探しているモノがないとカバンの中をごそごそすることが時々あるので、試しに購入してみました。確かにメッシュになっているので中はスケスケです。これで、ごそごそ探しはなくなりそうです。

この商品は(購入前から分かっていたのですが)女性向けです。写真に写っているロゴが写真の印象よりも自己主張が強く、しかもピンクとオレンジなのです。なんとなく、リゾート感があります。せめて、このロゴが赤と黒(FILAのもともとの色)だったらもう少し落ち着いているのですが、これでは女性向け商品だと一目で分かってしまいます。そこがちょっと残念。UNISEXでデザインしてくれたらよいのですけどね。

なお、この商品には、小さなポーチが付いてきました。こちらは、ピンクとオレンジなどの100%女性向けのものですので、私には使えそうにありません。いや、思い切って使ってみても面白いかもしれませんね。

テニスグッズ紹介(2) Princeテニスバッグ

テニスグッズ紹介(1)に続いて、「仕事に持って行っても違和感がないテニスバッグ」の第2回です。今回はPrinceのテニスバッグを紹介します。Prince Classic Racquet Bagです。こちらは、前回のWilsonのテニスバッグとは違って、この記事を執筆している時点(2013年11月)で販売されているバッグです。

こちらも、あまりテニスバッグには見えません。写真で見ての通り、一般的なテニスバッグの様な非対称(ラケットヘッドが大きいため)ではなく左右対称であることが理由だと思います。とはいえ、ラケットバッグと名乗るわけですから、ラケットは収納できるのだと思います。(まだ、試していません。)

大きさはそれほど大きすぎるわけではなく、重さもそれほどではありませんでした。Wilsonの革製バッグ(テニスグッズ紹介(1)で紹介)と比べるとカジュアル感はありますが、スポーツバッグの様な雰囲気ではないのでよさそうです。

側面のPという大きな文字が、知っている人であればすぐにPrinceと分かってしまうのが玉にきずかもしれません。

テニスグッズ紹介(1) Wilson Leather Bag (ラケット3本入り)

テニスグッズを紹介することがあまりないこのブログですが、米国出張で購入したバッグについて紹介します。まだ購入していない(まだ出張中なので… ^^); )のですが。

今回、Tennis Warehouse等でいくつかテニスバッグを購入しました。コンセプトは「仕事に持って行っても違和感がないバッグ!」です。仕事を終えた後、そのままテニスをしたいときが時々あるのですが、テニスバッグを持っていくといかにも「仕事を終えたら遊ぶ」感じがするので、都合が悪いことがあります。(本来は、仕事中にテニスをするのではないので、何も問題はないのですが。)

しかし、テニスラケットはそれなりの大きさなので、どうしても仕事で使うバッグには納まってくれません。

そこで、それとは見えないテニスバッグです。

一つ目は、Wilsonの革製バッグです。これは、正直、本革という事もあり、高かったです…。購入してみた印象としては、想像していたほどは重くないため仕事に持っていく際にバッグの重さが負担にならないと思います。テニスバッグに見えるかどうかですが、もともとテニスで使うと思っているので私にはどうしてもテニスバッグに見えてしまうのですが、革の高級感があるのでまさかテニスバッグとは思わないという方が多いかもしれません。むしろ、気になるのは革製でありまたサイズが大きい(ラケットが3本入るサイズ)であるために、何となく旅行バッグに見えることです。なんで仕事場(出張でもないのに)旅行鞄で…?と思われるかもしれませんね。逆に、仕事で出張の時にはちょうどよさそうです。(ただし、テニス関係と仕事関係や衣類を全部入れるほどの大きさではありませんが。)

最後に、紹介文を書いておいておかしな話ですが、この商品は2012年(現在は2013年です)の商品であり、すでに品切れ直前の状態であるようです。私が購入したAmazon.comでは「残り1つ」となっていました。この記事は、紹介のための紹介になってしまうかもしれません。

2013年11月12日火曜日

Mecir's Tennis (204) 体幹(体の軸)が大切

2013年のATPワールドツアー・ファイナルズの準決勝(ジョコビッチ対バブリンカ)をテレビで観戦しました。その年の最後を締める、チャンピオンを決める大会は、今はATPワールドツアー・ファイナルズっていうのですね。私(のようなオールドファン)には、やはり、マスターズという言葉の方がしっくりきます。

その年のベスト8が出場し、予選リーグの後、それぞれのリーグの1位と2位でトーナメントを行うことは、昔と変わっていません。

バブリンカはスイスの選手で、フェデラーとともにスイスを支えている男子選手です。フェデラーと同様に片手打ちのバックハンドで強いスピンボールを打つことができます。

特に私が見た試合では、バブリンカの調子がよく、ジョコビッチと互角に打ち合っていました。攻めと守りのメリハリもよく、とてもよいテニスをしてました。

が、それでも、ジョコビッチには勝てない。勝てる気がしないのです。ジョコビッチのテニスが盤石で、それを崩すためには結局はリスクの大きなショットを何本も打たなくてはならず、それをすると自滅してしまうのです。

バブリンカとジョコビッチ、何がそんなに違うのだろうか。

そう思いながら見ていたのですが、ポイントの一つは、「体の軸」だと思いました。最近でいうと、体幹というのが正しいかもしれません。


 
ショットによっても違うのですが全般に、ジョコビッチのストロークは軸がぶれません。基本的には、体幹の線(背中の筋)が地面に垂直を保たれています。一方で、バブリンカは時々軸がぶれます。この違いは、甘いボールではなく、厳しいボールの時に顕著に表れます。ジョコビッチは、深いボールや走らされて打つ場合でも、体幹を維持します。そのため、ボールがぶれないのです。一方、バブリンカは、厳しい体勢でボールを打つ時にどうしても軸がぶれます。その微妙なブレの結果がアウトボールになったり、ネットボールになったりするのです。
 
軸のブレがボールの安定感につながるのであれば、軸がブレるかどうかの小さな違いが実は勝ち負けを分けるほどの大きな違いであることが分かります。そして、もう一つ、厳しいボールに対しても体幹を維持することが実はとても難しく、体力が必要であることを忘れてはなりません。
 
そのためには、普段の練習から、体幹を維持すること、背中の筋を地面に垂直に維持することを心がけなくてはなりません。肉体的なトレーニングと同時に、そのことを意識してトレーニングすること(試合では意識しなくても体幹が維持されるようになるまで体に覚えこませること)が大切です。
 
確かに軸を維持して打つのは負担が大きく、つい軸がぶれたまま打ちたくなります。が、トップ選手は、そこを鍛錬して、軸がぶれない体勢を維持しながらボールを打ちます。これが、トップになるかどうかの一つの大きな差だと思います。

2013年11月10日日曜日

Mecir's Tennis (203) テイクバックではラケット面は下を向く

きちんと分析ができていないのですが、大切なことなので、書いておきます。

メシールの…というよりも、あらゆるというのが正しいのですが、フォアハンドでは、テイクバックでラケット面が下を向きます。スピン系のストロークでは常識というか、当然なのですが、実は、イースタングリップでも同じです。面の方向は真下というわけではなく、おおよそ45度程度です。ただし、グリップが薄いので、ラケット面はほぼ真下を向いている脳内イメージになります。

そして、ラケットヘッドは、6時よりも4時や5時方向を向いています。(ただし、打点が低い場合は、真後ろ(6時方向)になります。)

以前も書きましたが、薄めのグリップで厚い当たりを打つからと言って、ラケット面は常に地面に垂直になっているわけではないのです。かといって、スピナーのように面を伏せてスイングをして、インパクト時だけラケット面が垂直になっているわけでもありません。

実は、前者はマッケンロー、後者はエドバーグでした。そして、その二人のフォアハンドは、決して安定したショットではありませんでした。

ここが、イースタングリップの難しい点です。逆に言うと、美しいフォアハンドを打てるメシールの特長でもありました。


下の図にあるように、インパクトではそれほど強いスピンをかけるわけではないので、ラケット面は伏せられているわけではありません。


これがどのような関係になっているのか。これらは、実は、一連の流れの部分、部分となっています。つまり、理由があり、理にかなっているのです。それをうまく説明したいのですが、3次元的な動きなので、図にもしにくいため、簡単ではありません。

順序で書くと、次のようになります。

  • ラケットを伏せたままテイクバック。ただし、腕ではテイクバックしないので、あくまで腰の回転でテイクバック。テイクバックではラケットヘッドは下を向く。
  • テイクバックピークでは、ラケットヘッドは4時~6時方向を向く。打点が低いほど6時に近く、高いほど4時に近い。ラケットヘッドは水平またはやや上向きでもよい。(ボールによる。)
  • 左手は打点方向を指す。低いボールやアプローチショットは左手を前に伸ばすが、高いボールでは左手先は4時~5時方向となる。
  • フォワードスイングはインサイドアウトになる。ラケットは外から内側に入り、そこからインサイドアウトで外向きに出ていく。←この部分が一番分かりにくい。図にすると下の通り。

どうしてこんな複雑な軌跡になるのかについては、また、べつの機会に書きたいと思います。ここでは、メシールのフォアハンドはまっすぐ引いてそのまままっすぐ振りだすのではない(横方向にループになっている)という事だけを強調しておきたいと思います。