2015年6月10日水曜日

Mecir’s Tennis (271)  再びもじもじポーズ考察

メシールのフォアハンドのレディーポジションは、「女の子のもじもじポーズ」ということを何度か書いています。

その理由は、なんでしょうか。

もじもじポーズでラケットを持った場合と、両手腰のあたりにある場合、胸の前にある場合では、手(両手)の自由度が違います。

手が上の方(たとえば頭の上)にあるほど、手の自由度は増えます。例えば、両手を頭の上に置くと、(昔懐かしいピンクレディーのUFOのように)大きく手を回すことができます。胸の前でも、両肩の間ぐらいは自由に動きます。一方で、もじもじポーズでは、手の位置はほとんど動くことはできません。足の動きや腰の動きに追随するだけです。

このことがとても大切なのです。特に、テイクバックにおいて手の動きが足や腰の動きと別々になると、スイングはあっという間に不安定になります。初動において手が足の動きについていくためには、このもじもじレディーポーズが重要になるわけです。

ただし、この方法は一つ難点があります。それは、例えばレシーブなどで相手のボールが速く、足を十分に動かしたり、腰を十分に回転する時間がない場合には対応が遅れるということです。こういう場合は、どうしても手の自由度を上げて対応せねばなりません。そこは、相手のボールに合わせた使い分けが必要になります。

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