2013年3月20日水曜日

Mecir's Tennis (135) テイクバックでは肩を支点に腕を動かす

フォアハンド、バックハンドともに、テイクバックでは腕ではなく体を回転します。もう少し正確に書くと、骨盤をフォア方向(またはバック方向)に回転します。上体はそれについていくことで回転します。

では、その際に、腕はどうすればよいでしょうか。もちろん、テイクバック後半では、腕はボールの高さなどに合わせて動かします。しかし、テイクバック始動時はどうでしょうか。

ひとつの考え方は、テイクバック始動時は腕を固定して、体と一緒に回転するという方法です。しかし、それは、逆に言うと腕を固定することになり、柔軟性に欠けます。「なんか窮屈なスイングだなあ」というプレーヤーが時々いますが、あんな感じになります。メシールのテニスは、むしろ、「どちらかというとぐにゃぐにゃしていて、柔軟性に富んでいる」スタイルです。

一方で、メシールはむやみに腕を動かしません。無駄の少ないフォームです。では、どうすればメシールのように、無駄なく、しかし柔軟なフォームを身に着けれるのでしょうか。

ここで、腕の柔軟性は失わず、しかし腕を使わない方法があります。

それは、肩を支点にして腕を動かす方法です。腕(とくに肘)は曲げたりはしませんが、肩を中心に必要なだけ腕を回す(動かすのではなく)のです。打点が高い場合も、テイクバックの途中(とくに前半)で腕を上にあげてはいけません。ボールの高さに対してアジャスト(調整)するのは、テイクバック後半か、またはフォワードスイング前半です。

この方法は、テイクバックで腕に力が入らない利点がありますが、一方で、ラケットとボールの距離の調整はやや難しくなります。また、テイクバックやフォワードスイングのタイミングは、腕でとることは100%できなくなります。(腕には力を入れないため。)

しかし、スイングの安定性は向上するはずです。下半身、とくに骨盤の働きはますます重要になります。

1 件のコメント:

  1. こんにちは。NEOMAX2000を買う時にコメントをいただき、ありがとうございました。NEOMAX2000はいい感じだったのですが、320gはさすがに重かったようで肩を痛めてしまい、コレクションになってしまいました。実は先週の9日にテニスで肉離れを起こしてしまい、いまは松葉杖状態です。
    そんなわけで、blogを最初から読ませてもらいました。私は今年の1月で50歳を迎え、同年代であることを知りホッとしました。テニスは高校からなのに、一向に進歩しません。グリップもコンチワングリップでグリップチェンジという技術も知りません。(笑)
    メシールの動画を見たのですが、本当に力みがない自然体でテニスをしていますね。どうしてもスピード&パワーに目が行ってしまいますが、こんな感じでいいんだな…と大変勉強になりました。
    当分テニスはできませんが、いいイメージを持てそうです。
    またお邪魔させていただきます。

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