2013年9月23日月曜日

Mecir's Tennis (190) 教科書に載っているが分かりにくいスピンサーブを打つコツ

Mecir's Tennis (188) スピンサーブを打つコツ(1)では、腕を脱力して背筋だけでサーブを打つ方法を紹介しました。今回は、もう一つのTIPSについて書きたいと思います。

スピンサーブを安定して打つために大切なポイントとして挙げられるのが、左腕と両肩を一直線にすることです。これは確かに大切で、安定したサーブを打つためには左腕と両肩が一緒に動く必要があります。

教科書によく書かれているこの点ですが、トスアップ後に、つまりトロフィーポーズで、左腕と両肩を一直線にするのは、意外に簡単ではありません。

それはどうしてでしょうか?


 


トスアップでは、左腕は体の前からスタートします。つまり、大げさに書くと、腕の方向と両肩の方向は平行ではなく、どちらかというと垂直に近いわけです。上の連続写真の1枚目を見てください。

この点が教科書では分かりくい点です。教科書ではまるで、左手が両肩と体が作る面の中で動くように書いてあることがあります。実際には、左手のトスアップの動きはむしろこの体の面に垂直に近いのです。

つまり、両肩と左腕が一直線になるのは、左腕が両肩を結ぶ体の面(線ではなく面)の中に来る時です。左肩を蝶番(ちょうつがい)として左腕をだんだん上げていき、その腕が体を含む面になるまで上げて、初めて左手と両肩が直線状になります。

これは、正確に言うと「真上から見たら直線になる」ということであり、両肩と左腕には多少の角度はあるかもしれません。が、真上から見たらまっすぐになっていることが大切です。

上の連続写真を見てください。最後に、メシールの両肩と左手が直線状になっていることが分かります。

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