2014年12月1日月曜日

Mecir’s Tennis (257) レディーポジションでの手(グリップ)の位置

レディーポジションでは、次のことが大切です。
  • 腕に力を入れない。ひじを曲げない。だらりとたらす。(まっすぐに伸ばすのもNG)。
  • 手の位置はへそよりも下。(女の子のもじもじポーズ)
  • ラケットヘッドを相手の方向に向ける。
この「ラケットヘッドを相手に向ける」ためには、レディーポジションで両手(両手バックハンドなので両手でラケットを持つとして)を体の真ん中に起きたくなります。つまりグリップを体の中心線の上におきたくなります。

しかし、実際にへその位置(体の中心線上)に両手を置くと、ラケットヘッドはどうしても左側(11時、10時、9時)を向いてしまいます。そうすると、Mecir’s Tennis (256) テイクバックの始動は「ラケットを引き上げる」で書いたように、ラケットを前から後ろにまっすぐ引き上げることはできず、ラケットは体の回転と一緒に体の回転軸を中心に回ってしまいます。その結果、インサイドアウトスイングもしにくくなってしまいます。

実は、これはかなり深刻なことで、レディーポジションでの手の位置が、そのあとのスイングに大きく影響をしてしまうのです。薄いグリップ(イースタングリップ)はスイング軌道(スイングのベクトル)が縦方向(ウエスタングリップは体の回転方向)です。

両手でラケットを持つ際には、グリップエンドに近い側が右手になります。(右利きの場合。)それでもラケットヘッドをまっすぐ前に向けるためには、グリップの位置は体の右側に寄ります。つまり、右足の付け根辺りです。

そうすると、体の前を左手が横切り、グリップは右腰の前(右足の付け根辺り)に来るはずです。そうです、Mecir’s Tennis (255) 実践編・テイクバックのタイミング(侍は半身で構える)で説明した、侍の半身の体勢です。

これが正しい構えになります。バックハンド側にボールがきても、フォアハンド側にきても、そのままラケットを下から上に引き上げるようにテイクバックします。絶対に体の回転に合わせてラケットを回転してはいけません。


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