2010年10月13日水曜日

メシールのテニス(1) レディーポジション

 メシールのスイング(フォアハンド・バックハンド)の特徴の一つは、「スイング(手)が腰の高さからスタートする」と言うことです。試合中は、いろいろなシチュエーションがありますので、これに限りませんが、メシールのすべてのショットの基本が、この姿勢です。レディーポジションで、両手を合わせて、ラケットヘッドを落とす。手の左右が逆ですが、ゴルフのアドレスのような構えです。ちょっと意外ですが、このレディーポジションのスタイルは、実は、サーブでも同じです。サーブの起動時も、メシールは、両手を前に合わせて、ラケットヘッドを下す姿勢を基本としています。私は、この姿勢を、「若い女の子が両手を合わせて”モジモジ”している姿(モジモジポーズ)」と呼んでいます(笑)。


 メシールのレディーポジションでもう一つ大切なことは、背筋を伸ばすということです。決して背中を丸めてはいけません。これは、実は、レディーポジションだけではありません。メシールのほぼすべてのプレー中、メシールは背筋を伸ばします。メシールのプレーは、このために、しばしば、「上半身が突っ立っている」と指摘されます(批判されます)が、この点も、メシールのプレーにおいて、最も重要な点であり、必須なのです。これについたは、また、別項で議論したいと思います。
 レディーポジションに入る前の体制で、たとえばレシーブの準備(相手が、サーブを打つ姿勢に入ったあたり)では、メシールは、逆に背を丸めます。これは、おそらくクセだと思いますので、プレースタイルの本質ではありません。この姿が印象的だったため(理由はそれだけではないですが)、メシールはビッグキャットというニックネームをもらうわけですが、このスタイルに目を奪われてはいけません。メシールのプレーの本質・基本は、背筋を伸ばして、上体を立てると言うことです。

(註) 私は、テニスの専門家でも、上級者でもありませんので、一般的なテニス技術を語ることはできません。語ることができるのは、メシールのテニスについてのみです。メシールの技術が、一般的なテニス技術に一致することも、逆に、一致しないこともあると思います。その点を、ご了解ください。

1 件のコメント:

  1. なるほど、ゴルフのレディポジションは、モジモジポーズですね。
    レシーブのときだけ、背を丸めるのは、ジャガーのポーズみたいに スタートしてボールにとびかかりやすくするためですかね?

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