2011年1月9日日曜日

中級から上級への道

今回は、メシールと関係ない、一般的なことを書いてみます。

中級者と上級者の違いについて、です。いいかえると、中級者が上級者になるための道について、と言ってもよいと思います。

この20年間、ラケットの恐るべき進化によって、アマチュアテニスはガラッと変わってしまいました。
20年前には、ラケットの機能を表現するのに「パワー」というような言葉はなかったのですが、いわゆる厚ラケの登場により、アマチュアテニスもかなり変わってしまったと思います。

一言で言うと、「きれいなテニス」ではなくても、いくらでもよいプレーができるようになったのです。
よほどよいボールを打って前に詰めても、相手はラケットのパワーをうまく使って、簡単にロブで逃げることができます。昔であれば、深い球を打ってネットに出れば、相手はミスをしてくれるはず…だったのに、です。そのため、「テニスのゲームを楽しむ」という点では、逆に、ずいぶんと技術的な敷居が下がった印象があります。誰でも、いざとなったらロブで逃げる!ことができるのですから。

いいかえると、これによって、ずいぶんと「中級」と言うレベル(実際には、その意味は不明瞭なのですが)が広がったように思います。ラケットのパワーをうまく使えれば、フォームや技術に関係なく、誰もが一定レベルのプレーを約束されるようになりました。

しかし、これが、私には、中級者が上級者に上がる一つの「超えるべき壁」を示しているようにも思います。皮肉なことにも。

超えるべき壁とは、一言で言うと、「ラケットを振り切れるかどうか」です。

テニススクールで見ていると、中級コースでは、7割から8割の生徒がここで上達が止まってしまっているように見えます。つまり、パワーのあるラケットを使っている場合には、ラケットを振り切らなくてもボールが返せる(しかも、時にはとてもよいボールが返せる)ために、振り切るのではなく、ボールにラケットを「あわせる」スイングをしているように思います。
そのために、ラケットスイングにおいて、ラケット面が下を向かない(上を向いている)場合をかなり見かけます。

当然ですが、ラケットを振り切らないと、ボールは思ったところには飛びません。
また、これが大切なのですが、実は、スイングの中に、うまい力加減をつけることができません。

ラケットスイング(特にフォアハンド)では、テイクバックからフォワードスイングにおいては、グリップに力を入れてはいけません。
グリップは緩く(ゆるゆると言うわけではないにしても)握っておき、インパクトにおいてしっかりと力を入れることになります。

しかし、ラケットをボールにあわせるスイングでは、インパクト前から
グリップに力が入ります。または、フォワードスイングで力が入り、
そのままの力でインパクトに入ることになります。
(そして、その分、フォロースルーが小さくなります。)

テイクバックからフォワードスイングにおいて力を20%程度にしておき、
インパクトで80~100%にするような、大きな、強弱(この場合は、弱強
ですね)のあるスイングができるかどうか。
これが、パワーのあるラケットにおいても、上級者になるためには
避けては通れない道だと思います。

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