これも、かなり基本的なことですが、しかしメシールのテニスでは重要なことです。
それは、テイクバックからフォワードスイング、インパクトまでのタイミングです。フォアハンドでも、バックハンドでも、同じことが言えます。
メシールは、相手のボールがネットを超える前後からテイクバックを始めます。テイクバックの速度は非常に簡単です。ネットを超えたボールが自分の方に飛んでくるのとまったく同じスピードでテイクバックをするのです。まるで、ラケットとボールが糸で結ばれていて、ラケットがボールを引っ張っているようなイメージです。映像を見ていると、ネットを超えたボールとラケットが同じ速度で前に(ラケットは後ろに)進んでいきます。
その後、どこかでその関係が崩れるのですが、そのタイミングもシンプルです。ボールがバウンドするタイミングです。ボールがバウンドしたところから、メシールのスイングはテイクバックからフォワードスイングに切り替わります。今度は、バウンドしたボールとラケットスイングがちょうどぶつかる感じで両者が進んでいきます。インパクトのところで、ボールとラケットが出会います。
メシールの場合は、上の全体のタイミングがかなり徹底しています。多少、体勢が崩された場合でも、原則的には上のタイミングでテイクバックとフォワードスイング、インパクトが実現しています。他の選手のことは知らないのですが、ちらっと見ている限り、もう少し遅れてしまう(ボールがネットをかなり越えてからテイクバックに入る)ケースが多いように思います。メシールは、まず、そういうことはありません。ボールがネットを超えるあたりから、ラケットがボールを引っ張るようにテイクバックをしています。
「なぜ、メシールのテニスは美しいのか」が、このブログのテーマなのですが、どうも、この点は、見逃せない点のように思います。このシンプルで、しかし徹底したラケットとボールの位置関係が、メシールのテニス(ストローク)を美しく見せているような気がします。
私は、この点が徹底していないために、なかなか中級から抜け出せないのかもしれません。体が疲れていても、どんな体勢でも、相手のボールが速くても遅くても、このタイミングを徹底すれば、もう少しストロークが上達するかもしれません。
私だけかもしれませんが、久しぶりにテニスコートに立った場合に、時々、コートに立った最初の時間帯の方が調子がよいことがあります。だんだん体が温まってくるのに、逆に調子が下がってきて、ボールがうまくコントロールできないことがあるのです。以前から、おかしいなと思っていたのですが、もしかしたら、このタイミングが原因かもしれません。最初は一生懸命なので、上のタイミングでボールを打っているのですが、慣れてくると体が「ずぼら」になってしまいタイミングを忘れてテイクバックが遅くなってしまうのだと思います。(体が温まってくると、多少ずぼらにテイクバックしても、ボールをヒットできてしまうから。)
この点についても、コート上で、今度、確認してみようと思います。
あー こういうリズムでしたか! なるほど・・・テークバックまでは、イメージできました。これが、、、意識するとできそうですが、無意識には、まったくできそうにないです。
返信削除バウンドしたら、ふりはじめなんですね。相手のボールがいろいろきたら、パニクリそう。