2012年12月6日木曜日

メシールのテニス(89) グランドストロークの打ち合いの段階での心構え

サーブレシーブを含めて、相手のボールが飛んできたときの心構え。言い換えると、シーケンスをまとめておきます。
  • まず、できるだけ早く軸足の位置を決める。フォアハンドなら右足、バックハンドなら左足。
  • 並行して、できるだけ早くテイクバックを完了させる。タメの時間は、長ければ長い方がよい。
この2点を早く終了させることに、まずは終始します。軸足の位置が正しく決まっていれば、相手のボールが遅くても、タメの時間は長すぎるという事はありません。

この形が決まっていると、左肩は入り、左手は体の前にあるはずです。時間的余裕もあります。

その後は、
  • 左手で体を回転(フォワードスイング)させながら、ボールを狙っているところに強く打つ。
事になります。スイングは、ゆっくりでよいのです。時間的余裕はあると、ゆっくり振る方が安定に、思うところに打てるからです。タメの余裕がないと、スイングの遅れを挽回するために、スイングそのものが速くなってしまいます。

相手のレベルが一定以上であれば、多くのボールはベースラインまで飛んできます。その場合は、意識として、「ゴールキーバーのようにベースラインを守る」というポジショニングを取ります。ベースラインの内側、サービスライン辺りまで行って攻撃するのは、じっくりと攻めた後です。グランドストロークを打ちあっている間は、ベースラインを守るのです。

相手のボールがワイドに来た場合にはどうするか?この場合に大切なことは、まずはボールを強く打つことです。つい、コースを狙いたくなりますが、コースを優先すると、ボールを置きに行ってしまいます。ボールを強く打てなくなります。強いボールを打つこと、それができる範囲でボールのコースを選ぶのです。

ボールのコースですが、相手コートのサイドラインを狙ってはいけません。サイドラインの内側を狙います。それ以上ワイドに狙うと、サイドスピンや縦回転のスピンが必要になります。もちろん、余裕が出てきたらそのような形もあり得るのですが、それは、パッシングショットを打つ時や最終的に攻めに出る時です。グランドストロークの打ち合いの段階では、サイドを狙ってはいけません。


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