2012年12月6日木曜日

メシールのテニス(88) 戦略とは何か?

ご存知かもしれませんが、テニスからテニスへ、と言うブログのサイトがあります。とても内容の濃い、深いことが書かれています。私は、いつも楽しみに読ませていただいています。

その中に、「作戦とフレイムショット」と言う記事があります。なるほど、と(いつも以上に)考えさせられました。

メシールは、そのプレースタイルから、戦略性を高く評価されていました。記事などでも、「メシールは、試合前に周到なゲームプランを作っているのだろう」などと書かれていました。

一方で、本人は、インタビューに答えて、こんなふうに言っています。「試合中(プレー中)は、何かを考えるという事はしない。ほぼ無意識にボールを打っている。きっと、飛び込み選手と同じなのではないか。」

なぜ、無意識にプレーしているメシールが、柔軟で戦略性が高いプレーをすることができたのでしょうか?その答えが、、「作戦とフレイムショット」と言う記事に書かれているような気がしました。

飛んできたボールに対して、どれだけの選択肢を持っているかが大切なのです。その選択肢が多いほど、戦略性が高くなるのです。メシールは、おそらく、ボールの力・パワーで相手を圧倒させようとしたことはないだろうと思います。メシールが目指したのは、どのプレーにも複数の選択肢を持ち、その都度最善と(本能的に)思うボールを打っていたのだろうと。

この戦略性こそが、メシールのテニスだと思うのです。

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