2013年8月15日木曜日

Mecir's Tennis (176) 緩いボールの打ち方(打点について)

フラットドライブ系の打ち方をしていると、相手の緩いボールに対応しにくいことがあります。それは、ボールの軌跡が直線的ではなく放物線的になるため、ラケットスイング(水平に近い軌道)と合わないからです。

厚いグリップのスピナーには一番の「ごちそう」が、イースタングリップには意外に苦手であったり、チャンスを活かすことができなかったりします。


スピードはないので時間的な余裕はあるはずです。この場合に、どのような打点を選ぶか。

高い打点は、バウンドの頂点でボールが止まったところでボールをヒットできます。したがって、水平スイングでもそれほど打ちにくくありません。したがって、高い打点で打つというのは一つの考え方です。その代わり、高い打点では力は入りにくいという欠点があります。チャンスボールなのに、どちらかというとサービスボールを返球してしまうことがあります。したがって、高い打点を選択するのであれば、それはアプローチショットで使う場合です。力のあるボールを打つことは難しいため、コースをついて相手を走らせ、自分はネットを取る場合に限るべきです。

そうではない場合、つまりグランドストロークとして打つ場合は、打点を落とします。そして、イースタングリップであっても、下から上のスイングでスピン系のボールを打ちます。スピナーの様なぐりぐりスピンを打つ必要はありません。しかし、順回転のかかった重いボールを打つようにします。少なくとも、高い打点よりは力のあるボールが打てるはずです。強いスピンは不要ですが、その代わりにパワーの乗ったボールを打つのです。一球でノータッチエースを取る必要はありません。ただし、可能であればコースを狙い、次の甘いボールを誘うことができるボールを打ちます。

遅い、ゆるい球は、つい高い打点で打ちたくなります。が、それは間違いです。しっかりボールを落として、一番力が入るところで打つのが基本です。イースタングリップであっても。

0 件のコメント:

コメントを投稿