2013年2月8日金曜日

Mecir's Tennis (128) バウンドする地点を指さそう(その3)

バウンドする地点を指さそう(その1)と(その2)で、フォアハンドでは、ボールがバウンドするタイミングで、バウンドした場所を指さす(肘さす)のが有効だと書きました。

どうしてかな…と考えていた時に、気が付いたことがあります。

もちろん、一番の理由は、タイミングがとりやすいからです。バウンドのタイミングとフォワードスイング開始のタイミングを一致させることで、いつも同じタイミングでボールを打つことができます。

一般に、イースタンなどの薄めのグリップはフォアハンドが不安定になりやすい傾向にあります。ちょっとしたずれがボールコントロールに影響しますので、タイミングを一定に保つことは大切です。

それとは別に、ボールがバウンドするタイミングを使うことが有効な理由があります。

それは、「バウンドする瞬間にボールの進行方向への速度は必ず落ちる」からです。トップスピンであろうが、スライスであろうが、進行方向の速度は必ず低下します。

つまり、バウンドのタイミングを使うということは、ボールの速度が遅くなるタイミングを使うということです。これは、ボールを打つ側にとってはタイミングがとりやすい、つまり打ち返しやすい感覚になるはずです。

ボールがバウンドする前のボールスピードの感覚でテイクバックをしていたプレーヤーは、フォワードスイングに入る際に、ボールが遅くなった感覚になります。それだけ、フォワードスイングの気持ちの余裕が生まれるわけです。

これも、ボールのバウンドをタイミングとして利用する利点の一つです。プレーヤーは、ボールスピードが落ちることを、うまく利用するとよいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿