2014年7月24日木曜日

Mecir's Tennis (236) 左肩がオープンなフォアハンド・左肩がクローズドなフォアハンド(2)

Mecir's Tennis (235) 左肩がオープンなフォアハンド・左肩がクローズドなフォアハンド(1)において、浅くバウンドするボールは左肩をクローズド(0時方向)に入れると書きました。また、深くバウンドするボールは左肩を開いた状態で打つことができると説明しました。

その二つの良いところを取った打ち方があります。これは、メシールがそのキャリアの最後(1989年~1990年ごろ)で身に着けた打ち方で、デビューしたての頃(1985年~1986年ごろ)には使わなかった打ち方です。

それは、左足をオープンにして、さらに足を開く(つまり「がに股」)という足の使い方です。がに股にすることで、右足のつま先は0時方向ではなく2時方向(大げさに表現すると3時方向)を向きます。さらに、それに加えて、左肩を入れます。つまり、左足をオープンにしたまま、右つま先を2時方向(3時方向)に向けることで、体を横向きにできるわけです。当然、左肩を入れる(0時方向を向く)ことができます。

この打ち方は、やや浅めにバウンドするボールを左足をオープンにしたまま打つことができます。逆に深い球をタイミングで打つのではなく、しっかりとインサイドアウトのスイングで打つことができます。

つまり、両者の「いいとこどり」ができるわけです。

がに股での打ち方ですので見栄えはよくないのですが、安定して強い球を打てるので便利な打ち方です。バラエティーに富んだメシールのスイングの中でも、利便性の高いフォームだといってよいと思います。

かなり万能な打ち方ですので、「どんな場合でも、右足は原則的にはがに股で、右足のつま先は常に2時方向を向く」と決めておくのもよいと思います。

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