2014年11月9日日曜日

Mecir’s Tennis (251) フォワードスイングは親指側から

以前、「ラケット面はいつからいつまでボールに垂直になるか?」で、イースタングリップのフォワードスイングでのラケット面の動きについて書きました。

これによると、イースタングリップのフラット系では(でも)、ラケット面は伏せてスイングされます。インパクトの時は(無意識に)ちゃんとラケット面が垂直のボールに当たります。

これをテイクバックに焼き直して考えると、テイクバックでもラケット面は伏せられることになります。(”行き”と”帰り”でラケット面は同じ方がスイングは安定します。)

つまり、イースタングリップでは、ラケットを引くときも振るときも、ラケット面は実は下を向いています。これは、実は(ウエスタングリップでは考えられない)意外なことを示しています。それは、テイクバックでは小指側から引き、フォワードスイングは親指側からスイングしていく、ということです。これはごく自然なことです。

このことは、図に示すまでもなく当然です。薄いグリップでラケットを伏せた状態でラケットを引いたり振ったりすれば、その方向は当然小指側、親指側と入れ替わるはずです。

画像が不鮮明で少しわかりにくいですが、Youbuteの動画像で確認してみて下さい。鮮明なフェデラーのフォアハンド映像でもフォワードスイングは親指側からです。

また、下はトミー・ハースのフォアハンドです。この場合も、1枚目や2枚目で、右手親指側が前に出てスイングしていることがわかります。(決して、真後ろからボールを押しているのではありません。)

イースタングリップの場合、上の「誤った脳内イメージ」を、マッケンローやコナーズのスイングで植えつけられてしまった往年のアマチュアプレーヤーは多いと思います。
コナーズの場合、テイクバックでラケット面が立っており、伏せられていません。フォワードスイングではラケット面が立ったまま、ボール飛球方向とラケット面が垂直な状態でフォワードスイングが行われます。そのため、コナーズはフォワードスイングの間手首をロックしてしまい、腕と体の回転だけでボールを打つという特殊な打法を使っていました。

0 件のコメント:

コメントを投稿