2015年2月22日日曜日

Mecir’s Tennis (266) イースタングリップのスピン系フォアハンドの打ち方

薄いグリップのグランドストロークは、ボールを厚くとらえるイメージがあります。いわゆる、フラットドライブ系です。

しかし、ゲームでのストロークを考えると、フラットドライブだけで対応できないボールがあります。例えば相手のゆるく浅いボールは、フラットドライブよりも回転をかけて打たねばなりません。つまりスピン系のボールです。

薄いイースタングリップだからといって、スピン系ボールを打たなくてもよいということではありません。むしろ、薄いグリップ系はボールの多彩さが武器ですから、スライス、フラットドライブ、スピンのどのボールでも打ち分けなくてはなりません。度のボールに対しても、2,3種類の選択肢から打つボールを選ぶことができるのが理想です。

私は厚いグリップのフォアハンドストロークを打てないのでよくわかりませんが、例えば錦織のフォアハンドを見ているとテイクバックがとても小さいことがわかります。イメージとしては、テイクバックせずにラケットをインパクトポイントにおき、インパクト時に下から上に強烈で高速にラケットを動かしているように見えます。

それと比べると、イースタングリップには必ずテイクバックが必要です。特に、スピン系フォアハンドを打つケースは相手のボールが速くない場合ですので、テイクバックを取ることになります。(逆に、速いボールに対してラケット面を作って、相手のボールの力を利用してフラットドライブを打ちます。)

つまり、イースタングリップのスピン系フォアハンドは、テイクバックを取って打つわけです。

では、フラットドライブ系とどのように打ち分けるのか。一言でいうと、「早めにスイングを開始すること」に尽きます。

まず、通常のスイングよりも早くスイングを開始します。そして、フラットドライブの場合のインパクトよりもインパクトを後にします。フラットドライブであればインパクトしている点よりも後で(言い換えると前で)ボールをヒットするのです。

逆に言えば、そのためにスイングの開始を早くするわけです。

通常、厚い当たりを目的にスイングしていると、なんとなく力が入らないような感じがしますが、それでよいのです。速くスイングするのではなく、早くスイングする。それにより、インパクトの点を通常よりも前にするのがコツです。

そうすると、自然にフォロースルーも大きくなると思います。

フラットドライブよりもスピンの方がスイング開始が早いということは、基本的にはスピンボールを打つことができるタイミングで、つまり早いタイミングで、テイクバックを開始せねばならないということになります。

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