2015年2月13日金曜日

往年の名選手・九鬼潤さんが脱帽「錦織は別格。全豪優勝を狙える」

日刊ゲンダイの記事です。ネット上からいつか消えてしまうと思うので、要旨だけでも残しておきます。なお、一番最後の「九鬼先生に習いたい」という生徒は私ではありません(この時点では生徒ではなかった)が、自分のことを言われているような気がします。

かつての戦績とはいえ全仏オープンでベスト32に入った元世界ランキング74位のプレーヤーから教わることができるのですから、私でなくても習いたいと思うのは自然なのではないでしょうか。しかも、九鬼潤と言えば、日本で初めてオープンスタンスでフォアハンドを打った(メシールとそっくり)と言われているのです(こちら)。私にとっては、こんなに魅力的な「先生」はいません。

テニス4大大会の初戦、全豪オープンが始まった。日本中の熱い視線を一身に集める錦織圭(25)。今年は4大大会制覇の期待が高まるが、本日登場の九鬼潤さん(69)は80年の全日本選手権で優勝し、翌年には世界プロテニス協会(ATP)ランキング74位と当時の歴代日本人選手トップに立った。今どうしているのか――。

■夢のまた夢だったウィンブルドン優勝もある

「ボクや松岡(修造)クンが現役だった頃は世界4大大会の1回戦を突破したり、ATPランキングの100位以内に入ることが大ニュースでしたからね。それが錦織クンは去年、ワールドツアーで4回優勝し、今やATP5位でしょう。もう我々とは別格も別格、異次元の大スターですよ。100年に1人の逸材と言っても過言じゃありません」

 JR横浜線相模原駅からクルマで7分の「ジュエ インドアテニス&ゴルフスクール」で会った九鬼さん、興奮した面持ちでこう言った。

「身体能力の高さもさることながら、彼の最大のストロングポイントはテニスセンスの素晴らしさですね。まさに天才肌。いちいち頭で考えて体を動かすんじゃなく、条件反射というか、一瞬のひらめきで自然に体がボールの動きに反応する。だから、どんな場面でも素早く、臨機応変に対応して勝ち進めるんです」

 もちろん、今回の全豪でもチャンスあり?

「もちろん! ケガさえなければ十分優勝を狙えます。今の男子プロテニス界は戦国時代。上位8人の実力差はほとんどなく、紙一重の状況です。しかもATP1位のノバク・ジョコビッチが27歳、2位のロジャー・フェデラーは33歳、3位のラファエル・ナダルが28歳、9位ながら去年ツアー4勝のマリン・チリッチが26歳。ベスト10に入ってる選手の中で25歳の錦織クンは、24歳で8位のミロシュ・ラオニッチに次ぐ若さです。あと2、3年はどんどん伸びてゆくでしょうから、ピークを過ぎたフェデラーを抜くのは時間の問題。世代交代とともに、彼が一気に世界の頂点に立つ可能性は高いと思います。全豪ばかりじゃなく、ボクらの時代では夢のまた夢だったウィンブルドン優勝を、もしかしたら錦織クンが達成するかもしれない。そう思うと、これからが楽しみでしょうがないですよ」

 全豪の決勝は2月1日。九鬼さんの力強い言葉で、そのコートに錦織が立っているのは間違いないような気がしてきた。

 さて、九鬼さんは12年前の4月から「ジュエ インドアテニス&ゴルフスクール」の校長兼コーチに就いている。

「当スクールはインドアのため、当然、天候や季節に左右されませんし、館内の通常コート3面とハーフコート1面はヒザや腰に負担が少ないカーペットコートを採用してます。もちろん、冷暖房完備で、託児所もあって、小さいお子さん連れでも大丈夫。オールシーズン、快適かつ安全にテニスを楽しんでいただけます」「校長といって、椅子にふんぞり返ってるわけにはいきません。今も火・水・土・日曜日の週4日、コートに出てます。担当してるのは中・上級者コース80分が9コマに、水曜日のジュニアコース50分を1コマの計10コマ。90人弱の会員さんを手取り足取り教えてます。たまに昔のワタシをご存じの方がいらっしゃって、“九鬼先生に習いたい”とご指名いただくこともある。正直、うれしいですね、ハハハ」

 かつての女子テニスのトッププレーヤー、井上悦子や雉子牟田明子のコーチでも知られた九鬼さん、教えるのはお手のものだろう。

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