2015年12月29日火曜日

Mecir’s Tennis (277)  勇気をもって上半身の力を抜こう(2)

上体の力を抜くためには、膝が柔らかく使われていることが必要条件となります。もし、フォアハンド・バックハンドで体の部位を意識するなら、まず最初は膝です。例えば、レシーブのレディーポジション(=構えているとき)では、膝を意識します。ストローク練習でも、相手が球出しする際には、まず膝を意識します。

構えているときに膝を意識するということは、一言でいうと、膝を折るということです。極端に言うと、そのまま膝を曲げていくと膝が地面につくような形で、「膝を前に折り込む」のです。

メシールのビデオを見ると、試合前の練習ではそこまで膝を折り込んでいません。が、試合になるとしっかりと織り込んでいます。特にレシーブゲームでは明瞭にそれが見て取れます。その他、グランドストロークでも、相手がボールを打つ直前にしっかりと膝を折り込んでいます。

相手のボールが速くないときはそこまでする必要はありません。が、相手のレベルが高く、相手のボールが速い時はこのことが重要です。

その後、ボールを追いかえる際も、膝を意識します。フットワークでは、膝が伸びないことが大切です。メシールのプレーを見ても、前後左右にフットワークする際には膝が折れています。そのおかげで、上体はぶれず、地面に垂直の状態を維持できます。その結果、ボールをヒットする際にも上半身に力を入れる必要がなくなます。同時に頭の位置がぶれないのでボールコントロールが正確になります。

フットワークで膝を使う(意識する)ことは、このようにいいことずくめなのです。

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