2013年4月18日木曜日

Mecir's Tennis (143) 正しいサーブを打つ「コツ」(1)

メシールのテニスと言うわけではなく、サーブで薄いグリップで握るためのコツです。

正しいサービスフォームでは、テイクバックでラケットヘッドが落ちた時(この項では、ラケットヘッドが落ちたところを、サーブのテイクバックと呼ぶことにします)にラケット面(ボールを打つ側の面)はどちらを向いているでしょうか。正解は、背中側です。

ナダルのサーブの写真で見てわかると思います。このラケット面が背中と逆方向またはネットと逆方向を向くと、ボールにスピンをかけて打つことができなくなります。


他の写真でも、ラケット面の方向を確認してみてください。




このラケット面が、9時方向を向いたり、または6時方向を向いてしまうと、スピン系のサーブを打つことができません。実際、テニスコートで見てみると、うまくスピンサーブを打てない人の多くは、テイクバック(ラケットヘッドが下向きになった時)に、上の写真と全く反対にラケット面が向いていることが多いことに気が付きました。

実際、サーブで厚いグリップで握ると、ラケット面は上の写真とは正反対の方向を向くことが多くなります。いちばん極端な例は、いわゆる「おばさんサーブ」です。この場合、ラケット面は、ネットと正反対(6時方向)を向くはずです。

実は、グリップが薄い場合でも、テイクバックまでのスイングが間違えていると、このようにラケット面が外を向いてしまいます。

これはなぜ起こるのか。調べてみたのですが、ラケットを引く(テイクバックする)過程で、それは起こります。具体的には、ラケットを振り上げてラケットヘッドが落ちるまでに、ラケット面方向にテイクバックすると、テイクバック(=ラケットヘッドが落ちた時)でラケット面は開きます。
上の図は、テイクバックしているときにラケット面を開いています。これは、言い換えると、ラケット面方向にラケット引いています。


そうではなく、ラケットのフレーム方向にラケットを引いてテイクバックまで持っていかなくてはなりません。ラケットのフレームで「空手チョップ」のようにラケットを引くイメージです。

このようにラケット面を開かないでテイクバックをすることは、それができる人にとっては簡単なことなのですが、そうではない人にはなかなか難しいのです。ではどうすればできるようになるか。

別項(正しいサーブを打つ「コツ」(2))で紹介したいと思います。


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