2013年4月29日月曜日

Mecir's Tennis (149)  上体の力を抜く勇気を持とう

今回は、基本中の基本…あまりにも基本的なことを書きます。しかも、これまでにも何度か同じような内容を書いています。復習だと思って読んでください。

今回、書きたいのは、安定したグランドストロークのために必要なことです。

ボールが飛んできました。どこが仕事をするか。それは、目と足です。

目は、ボールがバウンドするまでは絶対のボールを見続けます。当然と思うかもしれませんが、それが難しいことが多いのです。体を移動させている場合であっても、目はボールがバウンドするところを見届けなくてはなりません。

同時に、足です。とにかく、早く動くのです。早く動いて、下半身のテイクバックを完了させるのです。早すぎて構いません。相手のボールが遅い時には、タメができることになりますが、それで構いません。タメはあればあるだけよいのです。

さて、ここまではこれまでにも書いていたことです。ここから先が、今回、追加したいことです。

それは、上体(特に腕)の力です。ここで、上体に力を入れないという事をルールにしてみます。力を入れない代わりに、大きなフォロースルーで(ネットを高いところでこえるような)ボールを打ちます(こちら)。

腕に、上体に力を入れないというのは、案外怖いものです。ボールに打ち負けそうに思うからです。しかし、まずは、力を抜いてボールを打ちます。もし、ボールに打ち負けたとすれば、それは、上体の力が抜けていることが原因ではなく、多くの場合は、上に書いた足の動き(テイクバック)が間に合っていないからです。足さえ間に合っていれば、勇気をもって上体の力を抜きましょう。

下半身を酷使して、上半身はリラックス。足にしっかり仕事をしてもらって、腕は楽しくテニスをしましょう。土台となる下半身が頑張ってくれれば、上半身は自由にボールを打てるようになります。早い球、遅い球、フラット系、スピン系、ストレート、クロス、逆クロス…。

本能はよくできていて、案外、力を抜いて打っても、必要最低限な力は入るものです。もし、もう少し強く打ちたければ、そこから少し力を追加します。力を入れているところから抜くよりも、抜いているところから入れていく方が、力の加減が操作しやすいものです。また、力を抜いて大きなフォロースルーを取ることで、厚い当たりのボールを、正確なコントロールで打つことができます。

上体の力を抜く勇気。これは、もちろん、目と足の動きができていることが条件になりますが、ゲームでは有効ですので、是非試してみてください。

0 件のコメント:

コメントを投稿