2013年4月27日土曜日

Mecir's Tennis (147) 正しいサーブを打つ「コツ」(2)

Mecir's Tennis (144) 正しいサーブを打つ「コツ」(1)で、ラケットの面方向ではなくフレーム方向にラケットをテイクバックすることを書きました。下の2つの連続写真を見てください。



上の連続写真では、⑥~⑧においてフレーム方向にテイクバックしていることが分かります。その結果、⑨においてラケット面(ボールを打つ方の面)がネット方向(0時方向)を向いています。


一方、2つめの連続写真ではどうでしょうか。⑦~⑩にかけて、ラケット面が開いているのが分かります。その結果、⑫においては、ラケット面がやや左方向(10時方向)を向いています。右腕が非常に強いプロ選手だからこそこうなりますが、アマチュアが⑦~⑩のテイクバックをすると⑫ではラケット面は6時や8時方向を向いてしまうでしょう。

さて、では、1枚目のようにラケットフレーム方向にスイングするにはどうすればよいでしょうか。

これは、私のコツ(まさに脳内イメージ)なのですが、私は、「厚いグリップのつもりで打つ」という事をしています。このイメージが有効な人と、そうではない人がいると思いますので、有効な人は活用してください。

サーブ(特にスピンサーブ)では、ラケットグリップはコンチネンタルまたはもっと薄いバックハンドイースタングリップです。私は、フォアハンドはイースタングリップ(=メシール)ですからあまり大きな違和感はないのですが、フォアハンドがウエスタングリップの場合には、かなり違和感があるグリップです。(とはいえ、ボレーなどでも同じですから、慣れている人はもう違和感は感じないと思いますが。)

上はウエスタングリップです。このグリップでサーブを打つと、ちょうど、ラケット面方向にスイングすることになります。

上は、コンチネンタルグリップですが、フレーム方向で打つと思えば、これがウエスタングリップになります。

さて、この薄いグリップは、フレーム方向にラケットを振るという意味では、厚いグリップです。ラケット面でボールを打つと思うと薄いグリップですが、ラケットフレームでボールを打つと思うと厚いグリップです。そして、その、フレーム方向に厚いグリップでサーブを打つのです。

「そんなことをしたら、本当にフレームでボールを打ってしまうだろう」と思われるかもしれません。しかし、下の二つの理由で、そうはなりません。
  • もともと、スピン系サーブは、ラケットがボールに対して非常に浅い角度で入ります。それは、言い換えると、もともと、フレーム方向でスイングした角度に近い浅い角度でボールが当たってるのですから、あまり違和感はありません。
  • 人間の本能でしょうか、実際にフレームでボールを打つことを、ヒトは無意識に避けるようです。私は何度も試しましたが、実際にはフレームでボールを打つことはありませんでした。
つまり、ここで書く「コツ」というは、薄いグリップで薄い角度でボールを打つ感覚が難しい場合には、発想を転換して、厚い当たりでボールを打つ(その代わりにフレーム方向にラケットを持つ)イメージが有効ではないでしょうか、ということです。

なかなかうまくスピンサーブが打てない(テイクバックでラケット面が開く)と言う人は、是非試してみてください。このイメージで、テイクバックでのラケット面の開きが収まることもあると思います。

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