2013年6月11日火曜日

Mecir's Tennis (168) 困った時の逆クロス

「遊び」のないハンドルは危険:膝の使い方は二通りでは、練習ではスムーズに打てているフォアハンドがゲームでは打てなくなることがあると書きました。

多くのイースタングリッププレーヤーは、おそらく同じことで悩んだことがあるでしょう。ゲームでは、フォアハンドイップスになることがあります。

ゲーム中になるイップスには、なかなかよい特効薬はありません。ついつい、フォアハンドスライスで逃げたくなりますが、一度スライスをフォアハンドで打ってしまったら、そのゲームではフォアハンドはスライスしか打てなくなってしまいます。

そういうケースを(自分のプレーで)調べてみると、比較的多いのは打点が体に近くなってしまっている場合です。一度でもミスをすると、怖いのでついついボールに近づいてしまいます。そうすると、ますますボールが打てなくなり、その結果ボールに近づいてしまい…という悪循環です。

フォアハンドのアプローチショットなどで、その傾向はすぐにわかります。ボールの飛球線に対して左側に体を持ってこなくてはいけないのに、ついボールの後ろ(飛球線上)近くに体を持ってきてしまうのです。

結局、体とボールが近すぎると、フォロースルーで腕が伸びません。

そういう場合に役に立つ(ことがある)のが、とにかくフォアハンドを逆クロスに打つことです。逆クロスに打つためには、どうしてもボールに対して回り込むことになりますので、自然と、ボールと体の距離を取ることができます。右足を踏み込む(12時よりも1時や2時方向)ために、ボールとの距離を取ることも怖くありません。逆クロスにボールを運ぶためには、そちらの方に腕を伸ばさざるを得ないので、フォロースルーで自然に腕が伸びてくれます。

万能薬ではないのですが、ゲーム中に試す価値はあると思います。


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