2013年6月17日月曜日

Mecir's Tennis (169) フラットドライブ系とスピン系の使い分け(イースタンフォアハンドグリップ)

イースタングリップ(薄いグリップ)の有利な点の一つは、薄いグリップでもスピン系のボールを打つことができるという事です。イースタングリップではスピンボールが打てないと思われがちですが、そんなことはありません。(もちろん、ウエスタングリップのようなヘビースピンは無理ですが。)

フラットドライブ系とスピン系の使い分けは、イースタングリップの武器になりますので、身に着けておくと有利になります。

まず大切なことは、フラットドライブ系とスピン系でグリップを換えてはいけません。あくまで、イースタングリップで打ち分けるという事です。

打ち分け方は比較的簡単です。フラットドライブ系ではボールを押し出すように打ちますが、スピン系では下から上にボールをこすり上げるように打ちます。スピン系では、できればレディーポジションからラケット面を伏せておくと打ちやすくなります。ただし、レディーポジションで麺を伏せることができるのは、最初からスピン系で打とうと考えている場合だけです。一般には、テイクバックのタイミングでラケット面を伏せることになります。また、テイクバックでは、スピン系の場合は、ラケットがやや下に降りるイメージです。逆にフラットドライブ系の方はやや横にラケットを引くイメージです。

このような打法の使い分けは、大切です。間違えると、ボールをコントロールすることができません。

スピン系の時には、ラケットを速く振ります。力加減は不要です。ボールを打つ力加減が不要ですので、ラケットコントロールがしにくい場合には、スピン系が有効です。つなぎのボールで逃げたいとき、トップスピンログ、走らされて打つ場合、アプローチショット、相手のボールが緩い場合などではスピン系ボールを主体にするとよいと思います。スピンボールでは、ラケットをゆっくり振ってしまうと、ラケット面が下を向いていますので、多くの場合にボールはネットしてしまいます。フラットドライブの時の癖でボールを押し出すように打ったり、ラケットを横に振ってはいけません。

一方、フラットドライブ系の時には、ボールを押し出すように打ちます。その分、ボールコントロールがしやすくなります。相手のボールが速い場合や、コーナーやダウンザラインを狙う場合に有効です。イースタングリッププレーヤーが相手のボールが速い場合にスピン系で打つと、ボールコントロールを大きく失う可能性があります。逆に、相手のボールが速い場合にはその力を利用できるフラットドライブ系は有利です。ラケットはややゆっくり目に、ボールを押し出すように打ちます。

両者の中間的な打ち方が有効なのが、相手のボールがバウンドが低く速い時です。フラットドライブで打つとボールがネットを超えてそのままバックアウトする可能性があります。逆に、スピン系で打つと(相手のボールが速い場合には)スピンがかかりにくくネットしてしまうことがあります。(イースタングリップのスピンボールは、一般にはヘビースピンにはなりません。)このような場合には、両者の中間をとり、ややゆっくり目に、しかしスピンをかけた打ち方が有効です。ヘビースピンでネットを超えたところでボールが落ちるようなことはありませんが、コントロールしやすいためにボールを想ったところに運びやすいという利点があります。

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