2014年1月26日日曜日

2014年全豪オープン4回戦 ナダルVS錦織(番外編) 号泣

「今までのナダル戦の中では一番手応えを感じスコア的にも惜しいところまでいきました。」「そのせいか試合後は悔しさを感じずにはいれませんでした。ちょっと恥ずかしい話ですが試合後シャワーを浴びながら号泣。久しぶりにこんなに悔しかったです。」

オンラインニュースに、《錦織、ナダル戦後「シャワー浴びながら号泣」<全豪オープン>》という記事が出ていた。錦織のブログをフォローした記事のようだ。

これまで、数えきれないほどのプロスポーツ選手がトップ選手に挑戦し、敗戦直後にシャワールームで号泣してきたであろう。珍しい話でも何でもない。それが記事なるのはやりすぎというのか、うらやましいというのか…。それだけ錦織が注目されているということだろうが。

「一番悔やむのは3セット目5-4の自分サーブのゲーム。思い出すだけでも苦しいです。ここまで善戦して1セットも取れないことが自分としては許せませんでした。」

2014年全豪オープン4回戦 ナダルVS錦織(2) 意義ある敗戦に書いたが、このゲームは、テレビで観戦していても、本当にがっかりのゲームだった。たとえ敗戦してもナダルから1セットを取るのは、単にゲームが競るからではない価値がある。つまり、試合全体から見ても、そのセットから見ても、錦織の試合の組み立てが奏功し、将来に対しての可能性を証明できるということだ。

おそらくこのセットを取れば、錦織は、試合後にも将来に向けての明るいビジョンを持てたことだろう。自分の戦略に自信が持てたことだろう。

「今でもたくさんの人がいい試合だったと言ってくれますが、いいプレーをしただけでは勝てないんですよね。この試合で自分に何が足りないのかが全く見えなくなった気分です。少し悩んでるんですかね。」

私には、このメッセージが、第3セットを5-4で自分のサービスゲームをアンフォースド・エラーの繰り返しで落としたことからくるように見える。錦織の戦略は決して間違えていないのに、その戦略の上でこんなゲームをしてしまうことで、戦略そのものが正しいのかどうか、自信がなくなってしまっている。もちろん、マイケル・チャンがその部分はきちんと伝えるのだろうが。

 2014年全豪オープン4回戦 ナダルVS錦織(2) 意義ある敗戦
⇒ 2014年全豪オープン4回戦 ナダルVS錦織(1) 錦織の戦略

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