2013年1月7日月曜日

メシールのテニス(100) フォアハンドでは左脇をあける<重要>

メシールのフォアハンド(GIFアニメーションはこちら/Youtubeはこちら)では、テイクバックの終わりに左手の肘(指先)でボールを指さします。この際に、上から見ただけでは区別がつきませんが、横から見た時に肘がボール方向を向いていなくてはいけません。言い換えると、左脇は開かなくてはなりません。左脇が締まったテイクバックはNGです。どうしてでしょうか?


メシールのフォアハンドでは、フォワードスイングは左肩の回転(えもんかけの回転)で行います。そのための力(遠心力)が必要です。脇が締まってしまうと、遠心力が使えないので、右手の力で打つことになってしまいます。



フォワードスイングはボールを打ちに行くタイミングですので、意識はどうしてもボールを打つ右腕に行ってしまいます。プロのフォアハンドでも、左脇が締まって打つ選手はたくさんいます。(たとえば、こちらの映像のビヨン・ボルグなどは、はっきりと左脇が締まっており、右腕主導でスイングしています。また、相手のジミー・コナーズは右手(左利きですので利き腕ではない方の手)が前に出てボールを指していますが、フォワードスイングの回転は肩・腰が一体となって行っており、右腕の遠心力を使っていません。)

右腕を意識したいフォワードスイングの前半で左腕と左肩を主導にしている点が、メシールのフォアハンドが難しく、また美しい理由の一つです。

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