2014年8月18日月曜日

Mecir's Tennis (242) フォアハンドテイクバックで作るループ(2)

フォアハンドテイクバックで作るループ(1)で、メシールのような薄いグリップでもテイクバックでループを作ることがあることを書きました。ただし、いつもループを作るわけではなく、使い分けるということです。

また、腰より高いボールの打ち方(テイクバックでの上腕の使い方)では、腰よりも低いボールではもちろん、高いボールでもラケットは下から上に振り上げる(そのためにはどんな場合でも上腕が下を向くイメージ)ことを書きました。

では、ループの場所(高さ)は、腰よりも低いボールや腰よりも高いボールで、どのように変わるでしょうか。答えは、ループの高さはいつも同じ、です。そして、ループの高さはいつも腰の高さ、です。

なぜでしょうか。なぜ、ループの高さはいつも同じでしょうか。

まず、腰よりも高いボールです。腰よりも高いボールの場合、腰より高いボールの打ち方(テイクバックでの上腕の使い方)で書いた通り、スイングは下から上です。つまり、腰の高さでループを作ればそのまま下から上のスイングになるわけです。

腰から下の場合には、そのままラケットは下に降りていきます。つまり、上腕が下を向いていきます。上腕を下げる+三角巾=インサイドアウトで述べたとおり、腰よりも低いボールでは(も)上腕は下を向きます。上腕が下を向いた状態でフォワードスイングします。そのためには、腰の位置でループするのが都合がよいのです。

右肘の位置を固定してテイクバックでループするには、安定した右ひじの位置が望ましいのですが、最も安定するのは右腰の前です。スイングで一番力が入る場所でもあります。

気を付けることは、メシールのテニス(87)Mecir's Tennis (145)で書いた通り、テイクバックの過程ではラケットヘッドは下を向いていることです。ループするのはその後です。ループ中には上腕が上を向くことは許されます。(というよりも、そうしないとループできません。)

最後に気を付ける点は、テイクバックのループと上腕を下げることは連動するということです。試してみればわかりますが、ループ開始時に上腕が上を向いているとテイクバックで右ひじを固定してループを作ることはできません。

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