2011年9月9日金曜日

メシールのテニス(40) 安定したフォアハンドストローク(その1)

このブログを書いていて、時々、どうしてここまで「分析」するのかと思うことがあります。普通の人であれば、コートの上で経験(または体感)で身につることを、すべて、分析し、理由をつけ、そして実践しようというのが、このブログの目的です。

そのために、メシールのビデオを穴の開くぐらい見て、分析を繰り返しています。いかにも理科系(=私)がやりそうなことですね。(笑) 

その中で、映像の分析解説だけでは説明のしようがないのが、「体感イメージ」です。このブログでも、脳内イメージという言葉で、それを表現してきました。言い換えると、ビデオを通じて分析したメシールのテニスを、コート上で実践するためのイメージです。分析は進んでいるのですが、それをコート上で実践するのは容易ではなく、その二つをつなぐのが「脳内イメージ」というわけです。

脳内イメージは個人によって異なるのですが、体感的にしか説明できないことを文章(形)にするには、どうしても脳内イメージが必要です。それは仕方がないのですが、脳内イメージを書き始めると、このブログは一般性を失い、結果的には「私個人のためのブログ」になってしまいます。

そこに、ジレンマがあります。が、そのジレンマを気にしていては前に進めないので、これからは、話題や内容がだんだんと、「脳内イメージ」中心となっていきます。

能書きはここまでにして、「安定したフォアハンドストローク」です。

安定したフォアハンドのためには打点を前にせねばなりません。これは、何度も書いている通りです。打点を前にするためには、テイクバックにおいて、右手は体の前に置くイメージです。これは、もう、テイクバックではありません。テイクフロントです。ボクシングのジャブのように、腕を体の前において、脇を締めて、ボールが来たら腕を伸ばしていくのです。ラケットを後ろに引くという感覚は、全くありません。

これによって、インパクトの瞬間に頭が動かない(インパクトが前の方になるので目でボールを捉えやすい)ことや、ボールを思う方向に運ぶことができるなど、いろいろな利点があります。

ただし、肘の負担がやや大きくなります。したがって、右肘が体から離れないように、右脇を締めなくてはならないのです。

こんな小さなテイクバックで、強いボールが打てるのかと心配になるかもしれません。たしかに、小さなテイクバックでは、大きなテイクバック程の強いボールは打てません。その力は、左腕が補ってあげるのです。左腕(左肘)を前に突き出し、体の回転を左腕がつかさどることで、右腕はボールコントロールに専念できます。左腕(左肘)が推進力、右腕(右肘)がかじ取りをするのです。

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