今回は、あまりにも基本的なことです。おそらく、誰もが知っている、わかっている内容です。
それは、「サーブを打つ時は、膝を少し曲げて、ばねのように使いましょう」ということです。
かつてのベッカーのように大げさに曲げる必要はありません。小さなばね程度に思ってもらえれば、それでも十分です。
サーブで膝を使う利点は、いくつかあります。
①ボールをヒットする駆動力になります。強く膝を使い大きな駆動力にすることもありますが、小さくても、小さいなりの駆動力になります。上体だけの力で打とうとすると、それだけ精度が下がります。
②膝が、ダンパー(クッション)として微調整役になります。トスが多少乱れた時(大きく乱れたらNGですが)には、膝がその微調整をしてくれます。その結果、上体はいつも同じフォームでボールを打つことができます。上体の動きは、いつも同じ方が、サービスは安定します。
③リズムが取れます。状態は、ボールを打つことに専念させたいので、リズムも膝で取る方が望ましいわけです。
これらは、すべて、「上体にはいつも同じフォームでボールを打つことに専念させてあげる」ために膝を使いましょうということです。安定したサーブを打つためには、上体をできるだけ一定のフォームにしておくことが有効です。
メシールのテニスではない、誰にでも共通の基本的なことですが、こんなちょっとしたことでも、オンコートではふと忘れてしまったりすることがあります。「どうして今日のサーブの調子は悪いのだろうか」と思った時などには、思い出してみるとよいかもしれません。
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