2011年5月10日火曜日

メシールのテニス(16) メシールのフォアハンド(基本はオープンスタンス)

メシールのフォアハンドのちょっとしたメモです。今まで、はっきりとオープンスタンスということに触れていなかったような気がするので、このことについて書いておきます。

メシールのフォアハンドは、右足を引くことから始動するということは何度も書いていますが、そのあとの左足の踏み込みは、原則はオープンスタンスです。右足を引いた後に(両手でラケットを持つために)左肩が深く入ってくると、体が自然に横を向くため、つい、左足がまっすぐ前に(右足とネットを結ぶ線上に)出てしまいがちです。が、それは、正しくありません。あくまで、左足は、斜め前方(ネット方向に向けて45°程度)に踏み出さねばなりません。オープンスタンスが、メシールのフォアハンドの基本です。

オープンスタンスの時代はなぜやってきたかというWebサイトに、かつての日本の名選手である九鬼潤さんとメシールのプレースタイルがそっくりで、当時は珍しいオープンスタンス(のフォアハンド)だったとありました。(このブログの著者はレッスンプロのようですが、ほかの記事も面白く読ませてもらいました。)

私自身も、自分のストロークをビデオに撮ってよく見るのですが、確かにフォアハンドをオープンスタンスで打っていない時はスイングが窮屈で、”美しくない”のです。(オープンスタンスのときは美しい!という程ではないですが(笑)。)特に、左肩が入って打っているときほどオープンスタンスになりにくいので、、左足を45°(以上)で、つまり時計の9時から10時半の方向に意識的に踏み出すように気を付けた方がよいかもしれません。

上のWebサイトには、Sébastien René Grosjean(セバスチャン・グロスジャン)がオープンスタンスで(フォアハンドを)打つ選手だとありました。Youtubeで、この選手のプレーを見ました。確かに、「まっとうなオープンスタンス」の選手です。グリップがメシールのように薄くないので、ループ型のストロークで、メシールほどには私の”美しい”という琴線(?)には触れませんが、しかし、ストロークのときのスタイルは美しいと感じました。自分でも理由はよくわかりませんが、オープンスタンスのフォアハンドというのは”美しいもの”なのかもしれません。このことについても、また、考えてみます。

ところで、このYoutubeの映像を見ていて面白かったのですが、グロスジャンのバックハンドは、メシールと同じように、右足(踏込足)がクローズドになりません。ほぼ0°方向(ネット方向)に踏み出しています。(したがって、私は、この選手が結構気に入りました(笑)。)

フォアハンドがオープンスタンスの選手は、バックハンドもクローズドになりにくいのでしょうか。オープンスタンス(バックハンドの場合は、クローズドにならないスタンスは)、テニスから身体を自由に開放してくれるのでしょうか。美しいテニスの演出には必要な要素なのでしょうか。

確かに、私レベルのプレーの映像であっても、クローズドスタンスのストロークは「頑張ってるけれども自由に解き放たれてない」、美しさを感じないのです。

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