2011年5月15日日曜日

メシールのテニス(18) 移動してボールを打つためのスプリットステップ

以前、別項において、「メシールはグランドストロークでスプリットステップをしない」と書きました。すみません、これは間違いです(笑)。基本的には、メシールは、グランドストロークにおいて、基本的にはスプリットステップをしています。(シュテフィー・グラフのような飛び上がるスプリットステップではないですが。)そのうち、ブログのほうを修正しておきます。

といっても、では必ずスプリットステップをするかというと、確かに、ほとんど(まったく)しないこともあります。いわゆる、べたっと足を付けて始動する場合が、確かにあるのです。

メシールのテニス(17)で書きましたが、ボールが体から遠い場合には、その方向とは逆の足から踏み出し始めると書きました。(正確には、「テニスからテニスへ」にそうありました。)つまり、スプリットステップ後に、反対側の足から踏み出すはずです。

しかし、反対側の足から踏み出すというのは、コートで試してみると、案外、苦しいものです。たとえば、相手のボールがフォア側に来た場合には、小さく右足をそちらに動かしてから左足を踏み出したくなります。その方が、体は楽です。

その視点で、メシールのスプリットステップを注意深く見ていると、時々、ずる(?)をしているように見えます。いや、ずるというよりも、高等なテクニックというべきかもしれません。

つまり、スプリットステップのタイミングを少し遅らせて、着地するときに、ボールの方向に小さく踏み出しているのです。この技術を、どのような場合に使っているのか、まだ確認はしてないのですが、確かに、この方法を使うと、一歩を使わずに最初にボール側に体重をかけることができますので、フォアハンドでいうと左足の第一歩がかなり大きく踏み出すことができます。どうして、スプリットステップ中にボールの方向が読めるのか、本当に不思議です。もう少し、分析を続けてみます。

社会人からテニスを始めて草トーナメントで優勝した方法というブログにも、「テニスで大事なフットワーク スプリットステップ」でスプリットステップで着地するときには、次のステップの準備をする(右方向なら、左足で地面をける準備をする)とあります。意外に、それほど特殊ではない技術なのかもしれません。今度、オンコートでも試してみます。また、上記の「テニスからテニスへ」でも、ケン・ローズウオール(往年のオーストラリアの名選手)が、打球方向の予測に長けていたことが書かれてあります。案外、メシールのこのスプリットステップに関係があるのかもしれません。

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